チーズ好きが唸る!チーズを贅沢に使う工場直営レストランみやもと

酪農が盛んな北海道は、もちろん新鮮でおいしい乳製品にも事欠きません。中でも勇払郡安平町は、北海道ではじめてチーズ工場が誕生した地として、今も上質なチーズづくりが行われています。

そんな安平町に、チーズ工場直営のレストランがあります。チーズをふんだんに使った、チーズ好きにはたまらないメニュー。とくとご覧あれ。

工場直営だからできる贅沢なチーズ使い

▼地元の人に愛される「レストランみやもと」

チーズの町と称される安平町で、地元の人々に愛されてきたのが「レストランみやもと」。チーズの製造販売を手がける有限会社プロセスグループ夢民舎(ムーミンシャ)の直営店です。

▼町の洋食屋さんらしい落ち着く内装

チーズ工場直営店だからこそ、レストランみやもとで使うチーズはどれもフレッシュそのもので、どんなチーズ好きをも唸らせる味わいです。さらにはそれぞれの料理にどのチーズが合うのかを知り尽くしているのも直営店ならでは。最高のチーズを最適な料理で食べられるというわけです。百聞は一見にしかず、さっそくメニューを覗いてみましょう。

▼カマンベールハンバーグのカレーソース(税込1220円)

ハンバーグの上に贅沢にカマンベールチーズが乗せたメニューです。とろりと溶けたチーズの照りは、かつて憧れた人も多いであろうハイジのチーズを彷彿とさせる美しさ。そこにカレーソースが加わるとなると、まさに子どもの頃の夢が一皿に詰まったようでテンションが上がります。濃厚なチーズの味わいが、カレーのようなパンチのあるソースにも負けていないのにも驚かされます。

▼カマンベールソフトクリーム(税込300円)

実はハンバーグを注文すると、ソフトクリームが付いてきます。特にカマンベールソフトクリームは、こちらも贅沢にカマンベールチーズが使用されていて、濃厚な味わいがクセになります。もちろん単品でも食べることができるので、地元の人はふらりと車で立ち寄って、ソフトクリームだけテイクアウトしていくことも多いそう。なんともうらやましい限りです。

▼カマンベールコロッケ(税込1個150円)

テイクアウトといえば、カマンベールコロッケも人気です。粗目のパン粉で揚げた衣は、いかにもサクサク。そして中からは、たっぷりのカマンベールチーズがとろけ出します。地元の人は夕食用に買って帰ることも多いらしく、この味が食卓に上るなんて、やっぱり、なんともうらやましい限り。

チーズを介して、あの大物俳優との交流も

安平町がチーズの町と呼ばれるようになったのは、1933(昭和8)年に雪印メグミルク株式会社の前身である北海道製酪販売組合が、チーズ工場を建てたことがはじまりでした。ところが1985(昭和60)年、製造規模の拡大に伴い、工場は同等の大樹町へと移転。一時は、チーズづくりが途絶えたこともありました。

安平町のチーズづくりの歴史についてはこちらの記事もご覧ください。

▼レストランみやもとで買えるチーズ製品の数々

そこで立ち上がったのが、有限会社プロセスグループ夢民舎の宮本正典さんと有志たちでした。1990(平成2)年に夢民舎を設立し、試行錯誤でチーズづくりに取り組んできました。

▼看板商品である「カマンベールチーズはやきた」

今や夢民舎はカマンベールチーズをはじめ、多くの製品を世に送り出しています。レストランみやもとも、評判を聞きつけて遠方から訪れるお客さんもいるほどです。そして、このカマンベールチーズに魅せられた人の中には、あの昭和を代表する大物俳優の名前も。

▼本人から寄贈された写真が並ぶ店内

夢民舎のカマンベールチーズは、高倉健さんがこよなく愛したチーズでもあったのです。10年以上もの間、毎年のように購入し、健さん直筆の丁寧な手紙が送られてきたというから驚きです。ある年など、製造方法を見直したところ、健さんから「味が変わりましたね」という手紙が。もちろん夢民舎からは何も伝えてなかったので、名俳優の舌の確かさに改めて感じ入ったということです。

高倉健さんも愛したカマンベールチーズ、もちろんお取り寄せも可能ですが、ぜひ現地で、レストランみやもとのおいしい料理と共に、しっかりと堪能してもらいたいものです。そして締めに濃厚なカマンベールソフトクリームを食べ、お土産にカマンベールコロッケを購入して。きっと笑顔で帰路につくこと間違いなしです。

レストランみやもと
所在地:北海道勇払郡安平町早来栄町85-1
電話:0145-22-2131
公式ページ
有限会社プロセスグループ夢民舎
所在地:北海道勇払郡安平町早来大町141
電話:0145-26-2355
公式サイト