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和洋折衷と昔と今の融合をテーマに料理を提供―札幌「ナガヤマレスト」

サッポロファクトリーのすぐ隣にある歴史的建造物「札幌市旧永山武四郎邸及び札幌市旧三菱鉱業寮」(以下旧永山邸)があることは、北海道ファンマガジンで既にお伝えした通り

実は同じ建物内に、密かに人気を集めるカフェが営業しているのです。その名も「和洋折衷喫茶ナガヤマレスト」(以下ナガヤマレスト)。モダンでありながら、タイムスリップしたような古風な雰囲気も残る空間で、ゆったりと流れる時間を過ごしてみませんか。

文化財を身近に感じられる場所

▼ナガヤマレストの入口
和洋折衷と昔と今の融合をテーマに料理を提供―札幌「ナガヤマレスト」

旧永山邸は、誰でも入ることのできる開かれた場所。建物内に入って旧三菱鉱業寮の方へ歩みを進めると、すぐにナガヤマレストの入口にたどり着きます。他人の家にお邪魔するような感覚に、最初は少し戸惑うかもしれませんが、思い切って扉を開けてみましょう。

▼レトロモダンな空間が広がる
和洋折衷と昔と今の融合をテーマに料理を提供―札幌「ナガヤマレスト」

扉を開けると、鮮やかなブルーの絨毯。そして独特な配色のステンドグラス。建物内は靴を脱いで上がることもあり、席に着いた瞬間、ほっとリラックスしている自分に気づくはず。そして実は、これこそがナガヤマレストのコンセプトのひとつでもあるのです。

▼入ってすぐの場所にあるモニュメント
和洋折衷と昔と今の融合をテーマに料理を提供―札幌「ナガヤマレスト」

旧永山邸にたくさんの人が訪れ、歴史に触れ、交流し、文化財を疎遠なものではなく、生活の中で関わりのある身近な場所だと感じてほしい。そうして活用し続けることが、この場所を継承していくことに繋がるとナガヤマレストは考えているのです。そのコンセプトは、伸び続ける蔦をイメージしたモニュメントにも込められています。

▼永山邸カレー(税抜980円)
和洋折衷と昔と今の融合をテーマに料理を提供―札幌「ナガヤマレスト」

また、ナガヤマレストは旧永山邸と同じく和洋折衷と、懐かしい洋食と今の時代の料理の融合もテーマにしています。そのテーマをもっとも端的に表現しているメニューが、この「永山邸カレー」です。

▼「昔」と「今」がこの一皿に融合
和洋折衷と昔と今の融合をテーマに料理を提供―札幌「ナガヤマレスト」

昔ながらのポークカレーと今風のビーフカレーを、ハーフ&ハーフで楽しめる一皿。ご褒美をもらったような高揚感もありつつ、どこか懐かしさもあり、楽しく食べ進めることができます。ナガヤマレストのコンセプトやテーマを知らなくても、きっと食べることでそれらを自然と体感できるということなのでしょう。

料理もスイーツも迷うほど魅力的

▼店内の壁に描かれたロゴ、何を表しているか分かりますか?
和洋折衷と昔と今の融合をテーマに料理を提供―札幌「ナガヤマレスト」

前出の永山邸カレー然り、ナガヤマレストはメニューがどれもこれも本格的かつ魅力的です。心地良い空間でおいしいものが食べられるなんて、まさに至福。

▼桜えびソースと日高産マスカルポーネのたらこスパゲティ(税抜990円)
和洋折衷と昔と今の融合をテーマに料理を提供―札幌「ナガヤマレスト」

北海道産の食材にもこだわっていて、たとえばこのスパゲティで使用されている日高産マスカルポーネチーズは、まろやかで濃厚な舌触り。たっぷり贅沢に入ったたらこ、そして後味でほのかに香る桜えびの風味も、さらに奥行きのある味わいに仕立てています。

▼レモンを搾ると、さっぱりした口当たりに変化
和洋折衷と昔と今の融合をテーマに料理を提供―札幌「ナガヤマレスト」

ちなみに昼時には、ドリンクやサラダ、自家製オニオンスープなどを付けられるランチタイムセット(税抜200円~)もあり、お得です。欲張りさんは、全部付けたくなってしまうかも。

▼ナガヤマパフェ(税抜1,080円)
和洋折衷と昔と今の融合をテーマに料理を提供―札幌「ナガヤマレスト」

また、スイーツも凝っていてかわいいと評判です。その代表が、いかにも和洋折衷な見た目のナガヤマパフェ。ここに入っているものを列挙してみましょう。

ソフトクリーム、抹茶ムース、ホイップクリーム、わらび餅(あまおう、抹茶、黒蜜)、二色白玉、さくらあん、さくらホイップ、チョコチップクッキー、ゆめぴりかグラノーラ、モナカ、三色団子。

これだけのものが詰め込まれているから、食べ方によって食感も味も異なります。一口ごとに、多彩なサプライズを仕掛けられている感覚です。

▼ソフトクリームは新得町北広牧場のもの
和洋折衷と昔と今の融合をテーマに料理を提供―札幌「ナガヤマレスト」

これらのパフェを目当てに訪れる女子高生も珍しくないようで、若い世代が文化財に触れるいいきっかけとなっているようです。まさに、ナガヤマレストのコンセプト通り。

▼店内の壁にも幾何学模様のようなものが
和洋折衷と昔と今の融合をテーマに料理を提供―札幌「ナガヤマレスト」

ところでステンドグラスやモニュメントにあしらわれていた幾何学模様のようなものにも、きちんと意味が込められています。ピンクは桜、緑は葉、茶色は木を表していて、つまりナガヤマレストの窓から見える旧永山邸の庭園をイメージしているのです。

季節の移ろいを感じられる見事な庭を眺めてゆっくり過ごす時間は、きっと心まで豊かにしてることでしょう。ちなみに幾何学模様の中にある白と茶色に塗られた円は、カレーを表しているのだとか。そんな遊び心も、なんだか素敵ですね。

和洋折衷喫茶ナガヤマレスト
所在地:北海道札幌市中央区北二条東6-2
電話:011-215-1559
営業時間:11時~22時(ドリンクL.O.21時30分/食事L.O.21時)
定休日:毎月第2水曜日
公式サイト

筆者について

石簾マサ

石簾マサ

すべてのしがらみを捨て札幌で永住するぞ……と移住してきた50代のおっさんライター。札幌楽し~い。移住者が見た札幌の楽しさ・良さを伝えていければ……と思っております。