名前は覚えにくいが美味しい!大空町自慢の「大空豚しゃぶ長いも丼」

北海道大空町にはご当地メニュー「大空豚しゃぶ長いも丼」なるものが存在します。町の特産品である豚肉と長いもを合わせた丼ぶりメニューですが、名称が長く覚えにくいのが難点。それでも地元ブランド豚を含む豚丼の味はピカイチです。

合併を機に誕生した「大空豚しゃぶ長いも丼」

2006年3月31日、旧女満別町と旧東藻琴村が合併し誕生した大空町。新しくなった大空町を広く知ってもらいたいとの思いから、ご当地メニューの開発がスタートしました。そして誕生したのが旧町村の名物を一つずつメインに使ったご当地メニュー「大空豚しゃぶ長いも丼」(豚はとんと読む)。2009年2月20日に、8つの提供店をもってデビューしました。

「豚しゃぶ」に使う豚肉は旧女満別地区から。女満別では、赤みがピンク色で柔らかい肉やきめ細かな油が魅力の国産豚「さくら201」が飼育されており、このさくら豚ロースを使った「さくら豚丼」や「ジャンボさくら豚串」は道の駅アンテナショップほのかで味わうことができます。

一方「長いも」は旧東藻琴地区から。色合いが白く変色しにくく、きめ細かくサクサクな歯触り、そして粘りが強く、深い味わいが自慢の長いもで、道内でもトップ5に入るほどの生産量を誇ります。こうした質の高い長いもは、東藻琴ブランドとして道外の料亭でも人気があります。

ルールは10か条!「大空豚しゃぶ長いも丼」

「大空豚しゃぶ長いも丼」を名乗れるのは10のルールを守っていることが条件です。名前にある通り、大空町産の豚肉と長いもを使うことは必須。

豚肉は薄切りのしゃぶしゃぶ肉にします。「大空町産」であればいいため、女満別産のブランド豚「さくら豚」が必ず使われているというわけではなく、店舗によっては東藻琴産「ノンキーポーク」や三元豚を使っています。一方、長いもはつらら、みぞれ、とろろなどスタイルは自由です。

そのほか、北海道産米を使った丼スタイルであること、自家製オリジナルたれで味付けすること、しじみ汁とわかさぎの佃煮の小鉢をセットでつけること、地元産野菜を入れること、1000円以下で提供することなどが盛り込まれています。

例えば道の駅アンテナショップほのかでは、さくら豚を湯通しさせご飯にのせ、さらに半熟卵ものせています。醤油、みりん、砂糖で3日間かけてじっくり煮込んだオリジナル甘辛タレの魔法か、ご飯が次から次へと進みます。店舗によっては自分で豚肉を別添にしたり、味の組み合わせを選べたり、長いもを流氷に見立ててご飯に乗せるなどの工夫が見られます。

地元産の自慢の食材を使った地産地消メニュー。網走地方を通りかかった際は地元の味を味わいに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。