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ジャガイモ王国いろいろ!!

ジャガイモ王国いろいろ!!

 北海道におけるジャガイモの歴史は、1706年に現在の瀬棚町で栽培され た記録があるようですが、本格的な普及は明治時代のことでした。1873年 以降開拓使がアメリカから種芋を輸入したのが始まりでした。しかし大き なきっかけとなったのは「男爵芋」です。

 男爵芋の名前の由来は、函館どつくの川田龍吉男爵。明治41年に、留学 中に英国人の恋人とジャガイモを食べた思い出があったこともあり、英国 からアーリーローズの変種アイリッシュ・コブラー種芋を輸入しました。 これを七飯の自家農園で育ててみたのですが、これがあっという間に近郊 に広まっていきました。

 そしていつしか、「男爵芋」と呼ばれるようになりましたが、正式にこ の名前になったのは、北海道の優良品種に決まった昭和3年のことでした。 男爵芋の主な産地は、今金町・京極町・倶知安町です。

 男爵芋の特徴はご存知、丸みを帯びている形で、白い肉色、でんぷん含 有量が多くホクホク感のあるジャガイモです。

男爵芋だけじゃない!!

 男爵芋の後、1917年になると「メークイン」が北海道に上陸しました。 そして北海道の優良品種として男爵芋と同じ昭和3年に認められるように なりました。特徴は、形が細長く、表面は芽が少なくて浅いこと、そして 煮崩が少ないこと、粘り気があるので煮込み料理に向いています。

 メークイン発祥の地は道南の厚沢部町だとされています。道庁檜山農事 試作場ではじめて試作され、しかもメークイン発祥の地の碑まで建てられ る熱の入れようです。

 「キタアカリ」は、北海道生まれの新品種として大注目のジャガイモ。 男爵芋とツニカを父母とし、1987年には北海道優良品種にも選ばれたエリ ートです。

 名前の由来は、北海道の「北」、そして希望の明るさからだそうです。 甘味が強く、肉色は黄色めで、男爵芋以上にでん粉が多く、ビタミンCや カロチンも豊富であり、料理時間は短くていいというメリットあり。

カルビーがお世話になってます……

 「ポテトチップス」といえばカルビー。チップスだけじゃなくじゃがり こも作っている会社ですね。そのカルビーの子会社にあたるカルビーポテ トは本社が帯広市にあるという北海道の会社。カルビーが作るポテトチッ プスの原材料となるジャガイモは、ほとんどここから提供されています。

 それは当然北海道がジャガイモの名産地だから。しかも良質。美瑛町な ど地域ぐるみで契約を結んでいるとか。でも、逆に言えば、北海道の「ジ ャガイモ業界」はカルビーに依存しているとも言うことができるかもしれ ませんね。

 ポテトチップスの原材料となるジャガイモの品種は「トヨシロ」。かつ て「農林一号」でしたが、このトヨシロの誕生で、焦げづらく、凹凸も少 ないためにポテトチップス生産がしやすくなったようです。1976年のこと でした。

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