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さんまさん!秋を告げるお魚

さんまさん!秋を告げるお魚

 明石家のほうではありません^^。お分かりかと思いますが、お魚のほうですね。実は、北海道は海産物の漁獲量において有数の産地なわけですが、もちろんサンマでも量・質ともに全国トップクラスです。

さんまさん!秋を告げるお魚  「秋」という漢字を使って「秋刀魚」と書くように、まさに秋の旬の味。この時期ほとんどが道東エリアから紀伊半島周辺までの太平洋でとれます。北海道で言うと、サンマといえば道東(釧路根室圏)ということになります。
さんまさん!秋を告げるお魚

北海道のサンマはなぜうまい?

さんまさん!秋を告げるお魚  サンマの産地は北海道じゃなくても三陸沖とかでもあります。でもやはり北海道沖のものが一番とされます。それはなぜか……。

 道東では8月はじめから漁が解禁となり、10月末まで続きます。しかし、関東のほうなど南になると11月くらいが旬となります。これは、サンマが南下している証拠です。

 サンマは成長しながらまず、太平洋を北上します。その後のルートは、千島列島付近まで北上し、プランクトンをたっぷり食べてからUターンします。根室海峡付近を通って南下していくわけです。

 その、南下する最初の場所が、根室の沖合いなのです。長旅に備えて脂がたっぷりとのっている、太ったウマイサンマがとれる最初の場所が根室ということができます。これが徐々に南下していくと、脂を落としていきますから、体も細くなっていきます。
さんまさん!秋を告げるお魚

根室は実は日本一!

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 11年連続だそうです。なにが?というと、根室市花咲港におけるサンマの水揚げ量の日本一です(漁港別H10~H20)。北海道だけで全国の半分程度が水揚げされ、うち根室が最高の20%越です。道内では他にも釧路港、厚岸(あっけし)港、浜中港でも有数の水揚げ量を誇り、以上4つが「道東サンマ4港」です。

 しかも以上道東主要4港では「サンマブランド競争」が激化しています。それぞれブランド名も命名されていて、根室は「一本立ち歯舞さんま」、釧路は「青刀」、厚岸は「大黒さんま」、浜中は「日帰りさんま」だそうです。

※補足:根室のブランドさんまの先駆け「舞さんま」は2006年、「一本立ち歯舞さんま」(略称:歯舞さんま)に名称変更されました。同年4月に商標に地名を入れてもよい商標法に改正されたことから、歯舞漁協などが地名である歯舞を入れたブランドに。一本立ちとは、新鮮なサンマは立てても曲がらないことに由来。

 それぞれのブランドの力点は「鮮度」。厳しい鮮度チェックがなされていたり、独自システムを導入したりして「敵ブランド」に対抗しています。ちなみに、「トロサンマ」と称される脂がたっぷりのったサンマもあります。これは最も脂がのっている8月から9月のサンマです。トロはマグロだけではないのです。

さんまさん!秋を告げるお魚 さんまさん!秋を告げるお魚
お刺身可能!トロサンマ!
 これがトロサンマの秘密。最高の脂ののりだから、お刺身は最高。マグロのトロに匹敵します。しかもしかも、「日帰りサンマ」つまり朝とれたサンマがもっとも新鮮でおいしいのです。サイズもビッグ。「え?これがサンマ?」と驚くこと必至の釧路産トロサンマ、ぜひ一度味わって欲しいです!

さんま祭り!

 サンマが、地元根釧地区の生活に根ざしています。「糠さんま」という古くからの保存食があるのですが、根室界隈で家庭の味として親しまれてきました。そんなサンマ日本一(7年連続)の根室市では、なんと「根室さんま祭り」というのが開催されます(9月)。

 さんま祭りでは、さんまの料理が開発されます。丼ものが多く、さんま蒲焼丼、さんまチラシ丼などなどが、その一例。さんま節ラーメンなんていう変り種も登場しました。かつお節ではなくさんま節からだし汁をとっているというアイデア商品。

 とにかく、道東は秋の時期、サンマが熱いのです。

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編集部

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北海道ファンマガジン編集部。編集部スタッフが取材執筆した記事や、名前を出さないライターの記事、寄稿記事の掲載の際にもこのアカウントが使われます。