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シメパフェ文化はなぜ札幌に根付いたのか?仕掛け人に聞くそのルーツ

本州から北海道に移り住んだ筆者にとって、男性諸君が堂々とスイーツを楽しんでいる姿をこれほど頻繁に目撃するとは予想外でした。パリッとした紳士が公園でソフトクリームを舐めていたり、ケーキショップのイートインコーナーでおじいさんがケーキセットを食べていたり。

そんな姿を目撃する度に驚いていた矢先のことでした、テレビなどで「シメパフェ」なる言葉を度々耳にするようになったのは。

北海道、特に札幌では今やすっかり根付いた感のあるシメパフェ文化。改めてそのルーツや、おすすめのお店をご紹介していきましょう。(トップ写真提供:札幌パフェ推進委員会)

どうしてシメパフェは札幌で生まれたのか

▼札幌シメパフェのロゴ(写真提供:札幌パフェ推進委員会)
シメパフェ文化はなぜ札幌に根付いたのか?仕掛け人に聞くそのルーツ

シメパフェとは、その名の通り、お酒を飲んだ後や食事した後、最後の締めにパフェを食べることです。それにしても、締めにラーメンを食べるという話はよく聞きますが、なぜパフェだったのでしょう?

「シメパフェという言葉が生まれる以前から、札幌にはもともと締めにパフェを食べる文化があったのです」

と、教えてくれたのは、シメパフェブームの仕掛人のひとり、札幌パフェ推進委員会を運営するクリプトン・フューチャー・メディア株式会社ローカルチームプロデューサーの磯崎智恵美さんです。

▼札幌パフェ推進委員会の磯崎智恵美さん(写真提供:札幌パフェ推進委員会)
シメパフェ文化はなぜ札幌に根付いたのか?仕掛け人に聞くそのルーツ

紳士もソフトクリームを楽しむ街、札幌。それだけに、飲んだ後の締めにパフェを食べるというのも、自然な流れだったのかもしれません。

「2014年に我が社で新しくカフェを展開することになった時、標茶町の牛乳を使ったソフトクリームでこだわりのパフェを作り、そのパフェで店舗の宣伝をすることになりました。しかし、どうせなら他店と協力し、札幌のおいしいパフェ全体を盛り上げようということになり、『札幌パフェ推進委員会』を設立し、締めにパフェを食べることを『シメパフェ』と名付け、『札幌シメパフェ』というブランドをスタートしたのです」(磯崎さん)

2015年9月には7店舗が加盟する札幌シメパフェの公式サイトをオープンし、瞬く間に話題となったというわけです。現在(2018年4月)、札幌シメパフェの加盟店は26店舗に増えています。公式サイトにはすべてのお店とお勧めのパフェが紹介されています。

札幌でシメパフェを食べるならここ!

お酒を飲んだ後の少しほてった体を、甘くて冷たいパフェでクールダウン。そう考えるとシメパフェは、なかなか理にかなっているのかもしれません。そこでシメパフェ発祥の地・札幌でおすすめのお店を紹介していきましょう。

1.ミライスト カフェ&キッチン

まずは、シメパフェが生まれるきっかけとなった「ミライスト カフェ&キッチン」です。

▼ミライスト カフェ&キッチン(写真提供:札幌パフェ推進委員会)
シメパフェ文化はなぜ札幌に根付いたのか?仕掛け人に聞くそのルーツ

札幌の観光スポット、観覧車が目印のノルベサ1階にあるカフェです。広々とした開放的な空間で、お食事を楽しむお客さんも多いようです。

▼トリプルベリーパフェ(税込800円)(写真提供:札幌パフェ推進委員会)
シメパフェ文化はなぜ札幌に根付いたのか?仕掛け人に聞くそのルーツ

おすすめは「トリプルベリーパフェ」。パフェに使われているソフトクリームは、標茶町の北川牧場で採れるブラウンスイス牛の乳脂肪分が高いミルク。濃厚なのにさっぱりとしていて、甘酸っぱいベリーとの相性も抜群です。

ミライスト カフェ&キッチン
所在地:北海道札幌市中央区南3条西5丁目1-1ノルベサ1F
電話:011-251-0390
定休日:不定休
営業時間:11時~23時(月~木)、11時~24時(金・土)、11時~21時(日)
http://miraist.com/#cafe

2.パフェ、珈琲、酒、佐藤

次に紹介するのは「パフェ、珈琲、酒、佐藤」という、ちょっと面白い名前のお店。名は体を表すというわけで、パフェもコーヒーもお酒も楽しめます。

▼パフェ、珈琲、酒、佐藤(写真提供:パフェ、珈琲、酒、佐藤)
シメパフェ文化はなぜ札幌に根付いたのか?仕掛け人に聞くそのルーツ

そして和モダンな店内にあるのはカウンター席と小上がり席のみという、こちらも一風変わった内装。これが妙に落ち着くから不思議です。

▼塩キャラメルとピスタチオ(税込1,188円)(写真提供:パフェ、珈琲、酒、佐藤)
シメパフェ文化はなぜ札幌に根付いたのか?仕掛け人に聞くそのルーツ

一番人気は「塩キャラメルとピスタチオ」。キャラメルアイスはほろ苦く、ピスタチオアイスは香り高く、どちらも濃厚な味わいです。コーヒーはもちろん、ウィスキーやブランデーとも相性がいいとのことで、試してみたくなります。全体のバランス設計とコンセプトが行き届いた、大人のためのパフェといった印象。

パフェ、珈琲、酒、佐藤
所在地:北海道札幌市中央区南2条西1丁目6-1第3広和ビル1F
電話:011-233-3007
定休日:不定休
営業時間:18時~24時(火~木)、18時~26時(金)、13時~26時(土)、13時~24時(日)
公式サイト

3.幸せのレシピ ~スイート~

最後に紹介するのは「幸せのレシピ ~スイート~」。夜中の3時までオープンしているので、まさにシメパフェにうってつけのお店です。

▼幸せのレシピ ~スイート~(写真提供:幸せのレシピ ~スイート~)
シメパフェ文化はなぜ札幌に根付いたのか?仕掛け人に聞くそのルーツ

ここのパフェには、たとえば「抹茶とマンゴー 三月ウサギの好奇心」や「じゃがいものパフェ こびとが見た月」サブタイトルのような可愛らしい名前が付いていて、想像力を掻き立てられます。

▼レモンと魔法のランプ(税込1,880円)(写真提供:幸せのレシピ ~スイート~)
シメパフェ文化はなぜ札幌に根付いたのか?仕掛け人に聞くそのルーツ

そんな中、斬新な趣向で楽しめるのが「レモンと魔法のランプ」です。レモンソルベとオレンジジェラートの酸っぱいパフェなのですが、魔法のランプの中に入った魔法の実を1粒を食べると、あら不思議、酸っぱさがなくなります。この魔法の実はミラクルフルーツというもので、プラス500円で追加することも可能です。

幸せのレシピ ~スイート~
所在地:北海道札幌市中央区南3条西4丁目ビッグシルバービルB1F
電話:011-596-9852
定休日:年中無休(年末年始除く)
営業時間:19時~翌3時(月~金)、11時30分~翌3時(土日祝)
公式サイト

さて、気になるお店は見つかりましたか? シメパフェは若い女性のものだけにあらず。冒頭で記したように、サラリーマンのおじさんたちが連れ立ってシメパフェを楽しむ光景も、もはや札幌では珍しいものではありません。「締めはやっぱりラーメンでしょ」という人も、ぜひ一度お試しあれ。意外とハマっちゃうかもしれませんよ。

取材協力
札幌パフェ推進委員会
公式サイト

筆者について

石簾マサ

石簾マサ

すべてのしがらみを捨て札幌で永住するぞ……と移住してきた50代のおっさんライター。札幌楽し~い。移住者が見た札幌の楽しさ・良さを伝えていければ……と思っております。【編集部専属ライター】