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10000食を突破!ホッケ日本一の町で進化を続ける「寿都ほっけめし」

中瀬りあの
Written by 中瀬りあの

10000食を突破!ホッケ日本一の町で進化を続ける「寿都ほっけめし」

「寿都ホッケめし」とは、2011年7月21日に誕生した寿都町の新ご当地グルメ。登場後、一年ちょっとで10,000食を突破したということで新聞でも取り上げられ、知る方も多いと思います。寿都町といえば、沿岸定置網漁でのホッケの水揚げ量日本一。出来るべくして出来上がった料理なのではないでしょうか。遅ればせながら、その味を楽しみに行ってきました。

今回、寿都町産業振興課商工観光係で、寿都ホッケめし推進協議会事務局長でもある寺門さんと、「寿都ホッケめし」を頂く事になったダイマル大谷会館の常務取締役総務部長の榎本さんにご協力頂きました。「寿都ホッケめし」とはどのようなものか、まずは食べてみてからです。

蒲焼と魚醤を使ったタレが風味満点

「お待たせしました」と言い、榎本さんが持ってきてくれる膳の上にはホッケめしを始め様々な小鉢も見えます。待望のホッケめし、出来立ての暖かな湯気にホッケの香りが合わさり、食欲をそそります。

10000食を突破!ホッケ日本一の町で進化を続ける「寿都ほっけめし」

メインのホッケめしは、熱く熱せられた鉄皿の上に白飯が敷き詰められ、その上にホッケの半身を3等分した蒲焼が乗っています。周りには錦糸卵、ネギ、紅生姜、青しそが添えられており、彩が豊かで食べる前にまず写真を撮りたくなります。他には、味噌汁、イカとヒラメの刺身、小女子の佃煮、イカゲソ、キュウリと白菜の浅漬けと、こちらも港町寿都町ならではの品が並んでいます。

「熱いうちに、このタレをかけてお召し上がりください」。榎本さんが手をかざすタレは、ホッケの魚醤を使った自家製のタレとのことです。タレをアツアツの鉄皿のふちの方からかけていくと、「じゅ~」と蒸気をあげ、ホッケの香ばしい匂いが増していきます。

10000食を突破!ホッケ日本一の町で進化を続ける「寿都ほっけめし」

人それぞれ食べ方はあるでしょうけど、これは真っ先にホッケの蒲焼からいきたいものです。蒲焼といっても少し柔らかいムニエルのような感じで、皮はパリッとしています。口へ入れるとまず、山椒のピリリとした感覚と爽やかさが鼻にぬけてきます。そのあと、噛む毎に少ししょっぱめのタレとホッケの味と香りが口いっぱいに広がります。皮も一緒に食べてますが、それを感じさせません。いや、だからこそホッケの味、食感がより感じられているのかもしれません。さらには、熱い鉄皿に敷き詰められた白飯、底の方は焦げ目が付いており、このおコゲがまた食欲を後押しします。

10000食を突破!ホッケ日本一の町で進化を続ける「寿都ほっけめし」

ゆっくり味わって食べていたつもりでしたが、あっという間に完食。たまらない美味しさです。

「寿都ホッケめし」は他のお店でも食べる事ができ、お店毎にタレの味付けをアレンジしたり、小鉢の中身が違っていて、それぞれでちょっと違った味付けを楽しめるようです。これは泊りがけで全店舗を網羅したくなります。また脇役となっている旬のお刺し身や副菜が季節感を出していて、時期を変えても楽しめる為、何度も食べに行きたくなりますね。

10000食を突破!ホッケ日本一の町で進化を続ける「寿都ほっけめし」
10000食を突破!ホッケ日本一の町で進化を続ける「寿都ほっけめし」

学校給食にもホッケめし

先にも述べましたようにホッケは寿都町を代表する魚でありますが、新ご当地グルメを作る段階では他の候補もあったようです。寿都町で獲れるサクラマスは、富山のます寿司の原料にもなっていますし、100年以上前から有名な小女子(こうなご)もあります。新たなグルメというのと年中提供できるものとしてホッケが選ばれたとのこと。

全国各地で「ご当地グルメ」はありますが、開発し人気を博すも、時間とともに消えてゆく品も多いのは事実です。寿都町では形は異なるものの、学校給食にもホッケめしが出されているようで、未来を担う子供達に、地元の味を通して様々なことを伝えているように思います。そのような食育を通して、食文化が守られ「ご当地グルメ」として定着していくのでしょう。

新たなグルメが生まれると、珍しさが先んだってその表面ばかりを見がちですが、表に出ることのない作り上げた地元の方達の本気度を感じて食べると、さらに深い味わいを楽しめますね。

今ではホッケも高級魚

今回ちょうどタイミングよく「寿都ホッケめし」を食べる事ができましたが、最近ではホッケが獲れなくなってきており、時期によっては提供できないこともあるようで、ホッケは高級魚と呼ばれるようになってきているようです。それに伴い、「寿都ホッケめし」でも開発当初に定めた規定の範囲での提供が難しくなってきているとの事。

ホッケめし自体ボリュームがあり、旬のお刺身や、寿都ならではの副菜など手のかかる品が多く付いてくる形ですから理解できます。しかし、そんな中でも「寿都ホッケめし」を提供している店舗は、規定の変更も最小限にし、引き続き提供する努力をしています。試行錯誤しているということは、日々進化しているということです。「寿都ホッケめし」はまさに「ご当地グルメ」としてこの先、進化し定着していくことでしょう。

「寿都ホッケめし」
全店舗1,280円
以下、「寿都ホッケめし」提供店舗

10000食を突破!ホッケ日本一の町で進化を続ける「寿都ほっけめし」

ダイマル大谷会館
住所:寿都郡寿都町大磯町12 [MAP]
営業時間:11:00~20:00
定休日:月曜日(不定休)
TEL:0136-62-2034
ホームページ
ニシン漁で賑わっていた1929年の創業で、今回取材にご協力頂いたお店。宿泊して料理を楽しめます。

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寿都食堂たつ巳
住所:寿都郡寿都町新栄町16の3 [MAP]
営業時間:18:00~24:00
定休日:月曜日
TEL:0136-62-2353
ホームページ
居酒屋ですので夜に「寿都ホッケめし」を食べる事ができ、お酒と旬の味覚を堪能できます。

10000食を突破!ホッケ日本一の町で進化を続ける「寿都ほっけめし」

寿司・食事処かっぱ
住所:寿都郡寿都町大磯町5 [MAP]
営業時間:11:00~22:30
定休日:不定
TEL:0136-62-2069
お寿司だけではなく、オードブル、定食など多彩で家族連れにもオススメ。

「寿都ほっけめし」公式サイト

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筆者について

中瀬りあの

中瀬りあの

スポーツ万能インドア派を目指してきて、はや40代。アウトドアスポーツは何でも挑戦。インドアでは世代的にゲーム好き。(どちらも上手くはない)子供のように何にでも興味はある。