味わう

天塩町に真っ黒いプリンがある!いったいどんな味なの?

北海道は天塩のとあるお菓子屋さんに、黒いプリンが売られているのをご存知ですか?

「黒いプリンと言ってもちょっとばかり色が濃いだけじゃないの?」などと侮るなかれ、本当に真っ黒、想像以上の真っ黒っぷりなのです。なぜこんなプリンが生まれたのか気になるところですが、まずはその味から確かめてみることにしましょう。

どんな味? どうしてこんなに黒いの?

まずはご覧いただきましょう、これが黒いプリンです。

▼黒いプリン(税込310円)
天塩町に真っ黒いプリンがある!いったいどんな味なの?

黒い容器に入ったプリンではありません。透明の容器に黒いプリンが入っているのです。いかに黒いかが、もう蓋を開ける前から分かります。そしてラベルには「牛乳たっぷり!」の文字。牛乳たっぷりという言葉を聞いてイメージするものと、目の前の黒いものが結びつかず、頭が混乱します。

▼本当に真っ黒!
天塩町に真っ黒いプリンがある!いったいどんな味なの?

混乱していても仕方がないので、さっそく蓋を開けてみましょう。スプーンですくってみると、その黒さが際立ちます。もはや美しいとさえ思えてきました。

いざ食べてみると、なんと、プリンです。当たり前と言えば当たり前ですが、ちゃんとプリンの味がします。むしろラベルにあった通り、他のプリンより牛乳の味わいを強く感じます。そして、とても柔らかで滑らか。

▼黒い色の正体は……?
天塩町に真っ黒いプリンがある!いったいどんな味なの?

先にネタばらしをしてしまうと、黒い色の正体は、食用の竹炭でした。しかし、それを知っても、炭の味はまったくしません。ザラつきもなく、黒い色の正体を知った後の方が、信じられない思いで再び混乱してしまいそうです。

黒いプリン誕生の経緯とは

▼黒いプリンを製造販売する「とらや」
天塩町に真っ黒いプリンがある!いったいどんな味なの?

黒いプリンは、天塩町の老舗菓子店「とらや」で製造販売されています。2000年から現在のオーナーとなり、その4~5年後に黒いプリンが誕生しました。

▼現オーナーの原口義紀さん
天塩町に真っ黒いプリンがある!いったいどんな味なの?

ヒントになったのは、当時、地元の商工会が行っていた、流木を拾って炭にすることで川をきれいにする活動でした。ちょうど「天塩の知名度を上げるためにも、お菓子を使って何か手伝いができないか」と考えていた原口さん、炭から連想して「そういえば黒い食べ物って少ないよね」と思いつきます。

そこからは試行錯誤の日々でした。黒いマドレーヌや黒いケーキを作ってみるものの、炭特有のジャリジャリした食感が残ってしまいます。そこで黒いプリンを作ってみたところ、これが大成功!

▼店内には和洋いろいろなお菓子が並ぶ
天塩町に真っ黒いプリンがある!いったいどんな味なの?

とはいえ、最初の1~2年は思うように売れませんでした。もうやめようかと思っていたその時、火をつけたのは、まずライダーたちでした。黒いプリンはツーリングで訪れるライダーたちの間で評判となり、テレビやインターネットで取り上げられるようになったのです。今では天塩町のふるさと納税の返礼品にも選ばれています。

▼地元宇野牧場の牛乳を贅沢に使用したプリンたち(各税込310円)
天塩町に真っ黒いプリンがある!いったいどんな味なの?

ちなみに、とらやのプリンは黒いプリンだけではありません。ベルギーの高級チョコを使った生チョコプリンや、濃厚なチーズの味わいが楽しめるチーズプリンなど、どれも人気です。

ただ奇をてらったものかと思いきや、黒いプリンはごく真面目に、厳選された素材で1つ1つきちんと手作りされた、おいしいプリンでした。しかも、食べたらきっと誰かに教えたくなるプリン。天塩を訪れた際はぜひ味わってみてください。

【動画】三村遙佳さんが食べてみました

取材協力

とらや菓子司
所在地:北海道天塩郡天塩町海岸通5丁目
電話:01632-2-1777
営業時間:9時~18時(日曜日は早めにCLOSE)
定休日:不定休
天塩町役場&天塩町町おこし協力隊
所在地:北海道天塩郡天塩町新栄通8丁目
電話:01632-2-1001(代表)
公式サイト

筆者について

石簾マサ

石簾マサ

すべてのしがらみを捨て札幌で永住するぞ……と移住してきた50代のおっさんライター。札幌楽し~い。移住者が見た札幌の楽しさ・良さを伝えていければ……と思っております。【編集部専属ライター】