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チーズフォンデュも味わえる!黒松内の古城のような工場トワヴェール

中瀬りあの
Written by 中瀬りあの

チーズフォンデュも味わえる!黒松内の古城のような工場トワヴェール

前の記事では黒松内町の道の駅「toitvertⅡ(トワヴェールドゥ)」をご紹介しましたが、「黒松内町の道の駅がトワヴェール『Ⅱ』ということは、トワヴェール『Ⅰ』も存在するの?」という疑問が湧いてきます。調べると確かに存在しましたので、今回は「トワヴェール」を取材させて頂きました。

道道美川黒松内線を黒松内市街から島牧方向へ軽い上りを車で走っていると、 右手にひろがる広大な畑のずっと奥に、古城のような建物が見えてきます。 フランス語で「緑の屋根」を意味する「toitvert(トワヴェール)」という名の「黒松内町特産物手づくり加工センター」で、簡単に表現するなら、「まさに牧歌的な風景」の中にある工場です。

「黒松内町で何ができるか」からスタートした「トワヴェール」

取材当日はセンター長の中原様にご案内頂きました。 「toitvert(トワヴェール)」は1993年にオープンしていますが、きっかけは、1989年の「ふるさと創生事業」で各所盛り上がりを見せている中、黒松内町でも町をアピールする為に何を作り出せるか考えたことから始まったようです。酪農が盛んな事から、チーズやアイスクリーム等の生乳を使った食品を地元で生産、販売する事を考え、そこからベーコンやハム等も取り入れ、欧州の雰囲気と共にPRしていくことになり、お城のような作りの工場となったのだそう。

前回取材した道の駅「toitvertⅡ(トワヴェールドゥ)」で販売されているベーコンやハム、チーズはこちらで作られています。他の目立った事業とは逆に地味ではありますが、着実に当初の目標へ向かって進んでいるように感じました。

どう見てもレストランなのに「リサーチルーム」って?

施設内へ入るには、玄関で靴を脱ぎスリッパに履き替えます。 この感じは、やっぱり工場なのです。 扉を開けて中へ入ると、大きな窓の奥に「肉加工室」が見えます。 一気に工場へ来た感じが増します。

2階には、「リサーチルーム」という部屋があり、階段を上り向かいます。 部屋へ入ると、皆「?」となると思います。 「リサーチルーム」という名前ですが、どう見てもレストランです。 落ち着いた雰囲気で、テーブル椅子共にゆったりとしたスペースが確保されています。

チーズフォンデュも味わえる!黒松内の古城のような工場トワヴェール

カウンターには工場で作られた物が並び、購入することができ、宅配の手配も出来るようです。 さらに奥の壁は硝子張りになっていて、2階から見下ろす形で「牛乳加工室」を見ることができます。 食事しながら工場見学できるとは、夏休みなんかに子供と一緒に来ることをお勧めします。 味覚を使って社会勉強できますからね。

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しかし、やっぱり気になります。 何故「リサーチルーム」?  中原様にお聞きしたところ、もともとは工場を見学しつつ試食したりするスペースだったようです。 これがレストランへ発展したのですが、特に名前は付けず「リサーチルーム」のままにしているとの事でした。 初めはびっくりするものの、考えてみれば工場ですから、工場へ来ているという意識を思い出させ、普通のレストランではないという特別感を持てるので、良いネーミングなのかもしれません。

一つ一つ手づくりって、凄い事ですよ!

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今回特別に加工室へ入れてもらう事ができ、実際の作業を間近で見ることができました。 一通り見学して思った事は、「手づくりってとんでもない事だ」ということです。 よく雑誌やチラシ等で「手づくり」の文字を見かけますが、あまり気に留めなくなっていると感じます。 しかし実際、自分が何かを作ると考えてみると、一つや二つではなく数百という単位を毎日、手づくりするわけです。 とんでもない事ですよね?

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チーズフォンデュも味わえる!黒松内の古城のような工場トワヴェール

見学した「肉加工室」、「牛乳加工室」共に製品の最終段階の作業をしており、まさに一つ一つ丁寧にフィルムに包んだり、ラベルを貼ったりしていました。

また、薫製を作る機械も見せて頂きました。肉を乾かしたり煙で燻したりするのは大きな箱形の機械ですが、そこへセットするのは一つ一つ人の手で行う訳です。 映像でよく見る、コンベアーで品物が流れていくような感じではなく、本当に一つ一つの作業を丁寧に行う様が見られるのです。 オートメーション化された工場に比べると見栄えはしませんが、納得して、安心して、商品を購入できる思いになります。

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人気はチーズフォンデュ、さらに絶品のメニューが!

「リサーチルーム」で楽しめる食事ですが、フランクフルト(¥350)、ハム盛合わせ(¥600)、チーズ盛合わせ(¥800)と、工場で製造されているものはもとより、ドリア(カレー風味)(¥750)、かぼちゃグラタン(¥650)等のメニューも揃っています。

チーズフォンデュも味わえる!黒松内の古城のような工場トワヴェール
チーズフォンデュも味わえる!黒松内の古城のような工場トワヴェール チーズフォンデュも味わえる!黒松内の古城のような工場トワヴェール

一番人気は、チーズフォンデュ(2名分¥2,200)で、ワイン使用とミルク使用の2種類から選べるようです。大きな窓から見える牧歌的な風景とチーズフォンデュ……。温めたチーズをトロリとパンの上にのせる、あの名作アニメのシーンを思い出します。

チーズフォンデュも味わえる!黒松内の古城のような工場トワヴェール

お勧めのメニューは、クリームチーズ冷奴風(¥350)。 普通の冷奴のように醤油をかけて食べるのですが、絶品です! 小さなサイコロ状のクリームチーズは、さっぱりとしていますが、ちゃんとチーズの風味を味わえ、食べた後には、豆腐の冷奴にそっくりな後味を楽しめます。 これは、是非皆さんにも味わって欲しい一品です。

さらにこちらでは、デザートにも注目です。 アイスクリーム各種(¥250)も工場で作られていて昔から人気ですので、外せませんね。

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これからも新しい商品を

チーズが好きな方はご存知でしょう、「toitvert(トワヴェール)」のチーズはコンテストで金賞を受賞したり、航空機国内線のファーストクラスで提供されていたりと、数多く評価されています。 そのチーズをこちらで買う事もできます。

カマンベールチーズ(120g)(¥756)、クリームチーズ(160g)(¥540)、ホワイトブルーチーズ(90g)(¥756)、くろまつないブルーチーズ(200g)(¥1458)等。現在、柔らかいチーズを製造していますが、今後、ゴーダチーズ等の固めのチーズにも挑戦していきたいとの事でした。

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チーズの他では、ハム、ベーコン等も買う事ができます。 一番人気がベーコン(100gあたり¥594)。重さで金額が変わるのですが、だいたい1本¥1,300~¥1,600くらい。 面白いところでは、スペアリブベーコン(100gあたり¥486)、1本¥1,200~¥1,600くらい。 道の駅「toitvertⅡ(トワヴェールドゥ)」でも購入できますが、こちらの方が圧倒的に量や種類が豊富なので、納得いくものを選んで購入できます。また、運が良ければ、ちょっとしたお得情報も得る事ができますよ。

toitvert(トワヴェール)
所在地:寿都郡黒松内町字目名152番地4
TEL:0136-72-4416
営業時間:10:00~18:00(11月~3月は17:00迄)
休館日:月曜日(祝日の場合翌日)、年末年始、※加工室は日曜祝日も休み、※1月、2月は飲食メニューは休み
公式サイト

筆者について

中瀬りあの

中瀬りあの

スポーツ万能インドア派を目指してきて、はや40代。アウトドアスポーツは何でも挑戦。インドアでは世代的にゲーム好き。(どちらも上手くはない)子供のように何にでも興味はある。