味わう

安くて、多くて、早くて、旨い!札幌市民の強い味方「やきそば屋」

どんなシチュエーションで食べてもおいしい、やきそば。お祭りの屋台はもちろん、お好み焼き店であえて注文するやきそばも、休日の昼ごはんにお母さんがチャッチャと作ってくれるやきそばも、なんだか妙においしく感じられるものです。

ところが札幌は大通にあるやきそば店は、専門店でありながらやきそばに味が付いていないのだとか。味が付いていないやきそばを提供するとは、これ如何に。店を直撃してみました。

味の付いていないやきそばとは一体!?

▼新大通ビル地下1階の「やきそば屋」
安くて、多くて、早くて、旨い!札幌市民の強い味方「やきそば屋」

件の店は、地下鉄大通駅から程近い、地下1階にありました。その名も「やきそば屋」です。なんとも味のあるイラストのお兄さんが出迎えてくれます。のれんのオレンジ色も「やきそば屋」の文字にマッチして、いい感じです。

▼店内はカウンター席のみ
安くて、多くて、早くて、旨い!札幌市民の強い味方「やきそば屋」

店内は、U字型のカウンターのみのシンプルなつくり。お腹の空いた客が、パッと注文してパッと食べて帰っていく様子が想像できます。むむ、その感じ、嫌いじゃない。

▼鉄板の上で威勢良く焼いていく
安くて、多くて、早くて、旨い!札幌市民の強い味方「やきそば屋」

店頭の食券機であらかじめ購入しておいた券を手渡し、奥から聞こえてくるやきそばを焼いている音を感じながら、到着を待ちます。ちなみに注文したのは店のいちばん人気だという、やきそば2玉分の「ジャンボ」(税込430円)です。

▼いよいよ目の前にやきそばが
安くて、多くて、早くて、旨い!札幌市民の強い味方「やきそば屋」

程なくして運ばれてきたやきそばを見て、驚きました。これ以上ないというくらい、シンプルな見た目。何より、色が薄い。食べてみると、ほんの少し塩コショウの風味は感じられるものの、ほとんど味が付いていません。噂は本当でした。

▼アップで見ても、やはりシンプル
安くて、多くて、早くて、旨い!札幌市民の強い味方「やきそば屋」

よく見ると、カウンターの上にはたくさんの調味料が乗っています。そして、その奥には「やきそばのひとり言」が書かれています。曰く「私には味がありません。(中略)どうか味のあるヤツにして下さい」と。つまり、卓上の調味料を使って、自分好みの味を作り上げるということらしいのです。

▼組み合わせは好みによって自由自在!
安くて、多くて、早くて、旨い!札幌市民の強い味方「やきそば屋」

改めてチェックすると、ソースだけで焼き肉味ソース、キムチ、特製カレーソースなど5種類、その他、しょう油やラー油や酢など、全10種類もの調味料が備えられているのでした。

聞けば、人気の組み合わせは「ソース」+「ラー油」、もしくは「ソース」+「酢」。変わりどころだと「キムチ」+「マヨネーズ」や、「ゴマ酢しょう油」+「ラー油」など。筆者もいろいろ試してみましたが、個人的には特製カレーソースが好みでした。

味と、量と、トッピングを選ぶ

「うちは、やきそばの味と量とトッピングが自由に選べるやきそば専門店なんです」と語るのは、店長の須坂純一さん。味が自由に選べるというのは、もちろん、卓上の調味料で好みの味にカスタマイズできるということ。では、量が自由に選べるというのは?

▼地下のサンプルを示す須坂店長
安くて、多くて、早くて、旨い!札幌市民の強い味方「やきそば屋」

すると、須坂店長は地下の歩行空間にあるサンプルを教えてくれました。ここを歩いたことのある人なら、誰もが一度は気になったことがあるはず。やきそばタワーのサンプルです。このタワーが示す通り、やきそば1玉分の「並」(税込330円)から7玉分の「これでもくらえ」(税込880円)まで、数段階に分けた量設定がされているのです。

▼Aセット(税込600円)
安くて、多くて、早くて、旨い!札幌市民の強い味方「やきそば屋」

また、トッピングもザンギやハムフライなど、10種類以上用意されています。好きなものを好きなだけ選んで乗せて、さらに自分好みのやきそばに仕上げていけるというわけです。

ちなみに悩んでしまう人のために、トッピングがセットになったやきそばもあります。たとえばAセットに乗っているのは、えび、いか、玉子、五目野菜。セットにすると、スープも付いてお得です。

▼麺に混ぜても良し、別々に食べても良し
安くて、多くて、早くて、旨い!札幌市民の強い味方「やきそば屋」

一方Bセットに乗っているのは、お好ミニ焼、玉子、焼き肉、五目野菜。もちろんスープ付きです。

▼Bセット(税込630円)
安くて、多くて、早くて、旨い!札幌市民の強い味方「やきそば屋」

トッピングのお好ミニ焼とは何ぞや、と思った人は、ぜひ実際に注文して確かめてみてください。

▼マヨネーズの乗ったお好ミニ焼
安くて、多くて、早くて、旨い!札幌市民の強い味方「やきそば屋」

さて、ここまで紹介してきたわけですが、きっと「懐かしいなぁ」と感じながら読み進めている人も少なくないはず。それもそのはず、やきそば屋の歴史は古く、前身の店はかつて長崎屋(現在のMARUZEN&ジュンク堂書店の場所)の地下で、多くの学生さんやサラリーマンたちの空腹を満たしてきました。現在の店舗は、支店第1号として1985(昭和60)年にオープン。今はここだけの営業となっています。

▼象徴的なやきそば屋のロゴ
安くて、多くて、早くて、旨い!札幌市民の強い味方「やきそば屋」

よく見れば、やきそば屋のロゴには「安」「多」「早」「旨」の文字が。安くて、多くて、早くて、旨い。まさにこの店の特徴を表す4文字が燦然と輝き、今もなお、札幌市民の強い味方として親しまれています。小腹が空いた時もガッツリ食べたい時も、ぜひやきそば屋を訪れて、自分好みのやきそばを楽しんでみてください。

やきそば屋
所在地:北海道札幌市中央区大通西4丁目 新大通ビルB1F
電話:011-241-6337
営業時間:月~金11時~20時、土日祝11時~19時
定休日:不定休

筆者について

石簾マサ

石簾マサ

すべてのしがらみを捨て札幌で永住するぞ……と移住してきた50代のおっさんライター。札幌楽し~い。移住者が見た札幌の楽しさ・良さを伝えていければ……と思っております。【編集部専属ライター】