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道内唯一の石油輸送貨物列車が5月で廃止―「タキ」姿を消す

編集部
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道内唯一の石油輸送貨物列車が5月で廃止―「タキ」姿を消す

【室蘭市】 北海道内で唯一、本輪西駅から札幌貨物ターミナル駅間を結ぶ石油輸送貨物列車が2014年5月をもって廃止、トラック輸送に転換されることとなり、見納めで多くの人が本輪西駅を訪れている。

石油輸送を担うタンク貨車「タキ」は、本輪西駅に近いJX日鉱日石エネルギー室蘭製油所(2014年4月から室蘭製造所に改称)専用線ヤードから運び出す。かつては同所と道内各地を結んでいたが、2012年5月29日までに北旭川駅や帯広貨物駅などへの輸送が続々廃止され、それ以来ちょうど2年間は、札幌貨物ターミナルへの輸送が道内唯一となっていた。室蘭製油所は2014年3月をもって製油設備を廃止、鉄道輸送も廃止して、6月から石油化学工場に再構築する。

JXから道内各地への鉄道輸送における近年の廃止
1997/3/? ~島松駅(恵庭市)日本石油札幌油槽所専用線 石油輸送廃止
1997/9/? ~新旭川駅(旭川市)日本製紙旭川工場専用線 石油輸送廃止
2001/3/15 ~苗穂駅(札幌市)北海道ガス札幌工場専用線 LPガス輸送廃止
2002/6/4 ~茶志内駅(美唄市)新日本石油美唄油槽所専用線 石油輸送廃止
2007/3/? ~萩野駅(白老町)日本製紙白老工場専用線 石油輸送廃止
2012/5/29 ~帯広貨物駅(帯広市) 石油輸送廃止
2012/5/29 ~北旭川駅(旭川市)オイルターミナル専用線 石油輸送廃止

▼JX貨物ヤード
道内唯一の石油輸送貨物列車が5月で廃止―「タキ」姿を消す
道内唯一の石油輸送貨物列車が5月で廃止―「タキ」姿を消す

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道内唯一の石油輸送貨物列車が5月で廃止―「タキ」姿を消す


タンク貨車「タキ」をけん引する機関車は、かつてはDD51、近年はDF200中心にシフトしている。DF200は東室蘭方面から本輪西駅に到着すると、同駅から分岐するJX専用線にゆっくりと入る。何度か停止しながらヤードで待機しているタンク貨車を連結し、折り返し本輪西駅にへ。本輪西駅で発車待ちした後、東室蘭経由で札幌貨物ターミナルに向かう。一方、札幌貨物ターミナル発本輪西行きは空のタンク車を運んで帰ってくる。

▼本輪西駅で待機する貨物列車
道内唯一の石油輸送貨物列車が5月で廃止―「タキ」姿を消す

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▼本輪西駅とJR貨物の事務所
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本輪西を出発する最後の石油輸送貨物は、2014年5月29日12:10本輪西駅発の列車。JR貨物によると、これに先立って、同日11:00から本輪西駅で1時間程度の関係者向けお別れセレモニーを開催し、昼の最終便を見送る。返送便の札幌貨物ターミナル発本輪西行きは翌日5月30日の便が最終となる。

道内唯一で最後の石油輸送貨物列車が廃止されることで、北海道でタンク貨車を見る機会は今後ほぼなくなる。これまで道内にあったタンク貨車「タキ」は既に順次本州へ回送されており、残りもいずれ本州へ渡ることになる。JXの貨物ヤードや本輪西駅には見納めのため鉄道ファンが多く駆けつけている。

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