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江差線・第三セクター鉄道の名称「道南いさりび鉄道」に決定!!

江差線・第三セクター鉄道の名称「道南いさりび鉄道」に決定!!

北海道道南地域並行在来線準備株式会社(札幌市中央区)は、クリスマスイブの2014年12月24日、新会社名を「道南いさりび鉄道株式会社」に決定したことを発表した。2015年1月1日からこの名称が使われる。

在来線・江差線を運行する第三セクター鉄道会社

同社は2014年8月1日に設立した、北海道新幹線開業に伴いJR北海道から経営分離される並行在来線(江差線)を運営することになる、第三セクター鉄道会社。北海道のほか、函館市、北斗市、木古内町の沿線自治体2市1町が株主となっており、2015年度の開業予定。

経営区間は五稜郭駅~木古内駅間の12駅、営業キロ37.8㎞。電化区間だが、旅客は採算性を考慮し、JR北海道から譲り受けるワンマン仕様の中古ディーゼル車両(キハ40形9両)で運行する。また、従来通り、函館駅まで乗り入れる。

江差線・第三セクター鉄道の名称「道南いさりび鉄道」に決定!!

津軽海峡に浮かぶ「漁火」が鉄道名に

新会社名は、2014年10月1日から11月23日まで公募を行い、地元高校生を含め全国から6207件(うち道内38%)の応募があった。選考委員会で選定した結果、21点の応募があった「道南いさりび鉄道」に決まった。受賞者は抽選で東京都の男性に決定、記念乗車証が贈呈される。

選考委員長によると、「海」「風」「星」を含む名称が多数寄せられ、外からの目線も加味し、この地域を表すワードとして「漁火」をひらがなにした「いさりび」が使われた。津軽海峡では毎年夏以降、真イカ漁を行うイカ釣り漁船の灯が暗闇に浮かぶ光景を目にすることができ、それを横目に走る鉄道路線の名称として相応しい。また、「道南」「渡島」「南北海道」などの地域を表す言葉を加えた名称が最終選考に残ったという。

江差線・第三セクター鉄道の名称「道南いさりび鉄道」に決定!!

寝台特急廃止が決定し貴重な収入源を失う

同社が運行することになる区間は、2014年3月現在、旅客普通列車は下り(函館行)18本、上り(函館発)19本、合計37本(うち函館~上磯間が37本)を運転するほか、本州とを結ぶスーパー白鳥・白鳥系の特急が1日20本、寝台特急北斗星・カシオペア(上野~札幌)、寝台特急トワイライトエクスプレス(大阪~札幌)が週28本、寝台急行はまなす(青森)が1日2本、臨時便を含む貨物列車が上下51本運行されている。

江差線・第三セクター鉄道の名称「道南いさりび鉄道」に決定!!
江差線・第三セクター鉄道の名称「道南いさりび鉄道」に決定!!

しかしながら、寝台特急トワイライトエクスプレスは2015年3月のダイヤ改正をもって廃止が決定、寝台特急北斗星も同じく定期運転廃止が決定した。寝台特急カシオペアや急行はまなすについても廃止される可能性があり、線路使用料という貴重な収入源が失われることになる。

また、駅勢圏の人口予測をもとにした五稜郭~木古内間の普通列車旅客需要予測では、開業10年後で16.0%の減少が見込まれており、いずれにしても厳しい経営が予想される。運賃は、東北地方の並行在来線の事例も参考に、約1.31倍程度に値上げする方針。

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