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除雪やゴミ拾いもする流しバンド?八王子発フラチナリズムが札幌移住

編集部
Written by 編集部

除雪やゴミ拾いもする流しバンド?八王子発フラチナリズムが札幌移住

【札幌市】「流しのCDの売上だけで生活しているユニークなバンドが札幌にいる。雪かきの依頼まで受け付けている―」。そんな情報提供がこの1月はじめ、複数から寄せられました。聞くところによると、彼らは昨年(2014年)末、縁もゆかりもない札幌に強制移住させられ、条件を満たさなければ東京に帰ることも許されない状況だとか。いったいどんなバンドなのか、また、なぜ札幌に来たのか、札幌市中央区で共同生活を始めたメンバーを直撃しました。

東京・八王子では絶大な人気を誇るご当地バンド

「フラチナリズム」。それが彼らのバンド名です。上京した高知県出身メンバーを中心に結成した4人組バンドで、2010年4月にライブ活動を始めました。最近では珍しくなった「流し」のスタイルを取り入れたのは2012年11月。東京・八王子の居酒屋街で依頼を受けて始めたのがきっかけでした。

最初の半年は試行錯誤の連続で慣れるのが大変だったといいますが、こうした流しの活動を通して「街を盛り上げよう」という気持ちが高まっていったといいます。ホームである東京・八王子では人気が高く、役所公認(?)のご当地流しバンドを自称しています。

メジャーデビュー!ただし、札幌移住とニトリ文化ホールを埋めること

そんな彼らに衝撃の発表があったのは2014年8月30日、八王子・オリンパスホールでのワンマンライブでのことでした。メンバーたちにも知らされぬまま、「2015年のメジャーデビュー」と、その条件として「2015年1月から札幌に強制移住」「2015年4月10日にニトリ文化ホールを満員にしてワンマンライブ」が言い渡されました。

こうして12月28日、メンバー4人+マネージャー、5人のワンルーム共同生活が、札幌市中央区で始まりました。目的は、「北海道の人に幸せと笑いを運ぶこと」そして「4月10日のニトリ文化ホールのライブを成功させる為」。なぜ札幌で活動することになったのかについて、リーダーのモリナオフミさんは「札幌で売れたら全国でも通用するといわれているから」と考えています。

除雪やゴミ拾いもする流しバンド?八王子発フラチナリズムが札幌移住

「札幌の人たちはあたたかい」

これまで支持してくれたファンのもとを離れ、ゼロからのスタートとなったフラチナリズムのメンバー。その中で、ニトリ文化ホールの2000人のキャパを埋めるのは難しいとメンバーは口々に語ります。「札幌でニトリ文化ホール(2000人)を満員にするのは、東京でいえば日本武道館(1万人)を埋めるに等しいほど難しい」とされているのです。

移住後早速、ススキノの飲食店をまわって流しの活動に勤しんでいます。店ごとに壁で仕切られ、かつ、店の種類が多いのが八王子との違いであり、それぞれのお店に合わせて日々研究してるのだそう。「札幌の人たちはあたたかい。受け入れるスピードが速いのに驚いた」とメンバーは話し、移住後の半月間で既にCDが100枚、チケットが150枚も売れていることを明かしました。

メンバーが大切にしているのは、八王子時代に培った「人と人のつながり」。1対1で顔と顔を合わせる「流し」はお互いの距離感が近く、ゆえに根強いファンがつくのが彼らの強みで、津軽海峡を越えた後も八王子から変わらず支援する人たちが多いそうです。

雪かきの依頼も受付中!

夜はススキノで流しの活動をしますが、空いた昼間の時間帯には、「雪かきバンド」と自ら銘打って、札幌市内で除雪の依頼を受け付けています。また、全身金色に身を包んだ「金色の恋人」として、街中のゴミを拾う奉仕活動も行っており、その姿は市内で目撃されています。

▼北海道神宮に初詣に行った際に注目を集めた奉仕団体「金色の恋人」は年越しマラソンから始まった。とにかく楽しいことが好きとメンバーは話す
除雪やゴミ拾いもする流しバンド?八王子発フラチナリズムが札幌移住
除雪やゴミ拾いもする流しバンド?八王子発フラチナリズムが札幌移住

2015年4月10日のニトリ文化ホールでのワンマンライブは、音楽はもちろん、コントやミュージカルといった要素も含んだテレビ番組のようなライブを計画中です。「北海道とのつながりを見せたいし、お値段以上のライブを見せたい」と意欲を見せるメンバー。「一回は笑顔にします。はまったら一生抜け出せないと思います」と話すその表情は輝きに満ちています。 八王子発札幌経由でのメジャーデビューなるか、今後に期待がかかります。

フラチナリズムオフィシャルサイト
※一部写真提供:フラチナリズム

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