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「トワイライト」「赤電」そろってラストラン―札幌駅で熱い出迎え

「トワイライト」「赤電」そろってラストラン―札幌駅で熱い出迎え

【札幌市・岩見沢市】2015年3月14日のJR各社ダイヤ改正を前にした3月13日、北海道の大地を走り続けた歴史ある車両がそろってラストランを迎えた。日本最長距離を誇る寝台特急トワイライトエクスプレス、そして北海道初の電車711系だ。ともに今日午前に札幌駅に到着した列車を持って引退したほか、寝台特急北斗星は3月14日到着便をもって定期列車としての運行を終える。最終列車の様子を映像や写真と共に、札幌駅と岩見沢駅からリポートする。

7:49岩見沢発 8:38札幌着 普通列車 711系「赤電」ラストラン

さよなら711系!国内初の交流専用電車「赤電」が3/13を最後に引退(2015/3/6)

3月13日は早朝のこの運用だけが711系。最後の営業運転となったのは、6両編成で運転された岩見沢7:49発・札幌8:38着の普通列車。小雪がちらつく中、岩見沢駅3番線から長い警笛を鳴らしてゆっくり出発し、終着・札幌駅までほぼ定刻で運行された。札幌駅3番線では到着前に「さよなら赤電車」の横断幕を掲げ、最後の営業列車を出迎えた。

出発駅である岩見沢駅でも、発車前の7:00から岩見沢複合駅舎イワホで記念イベント「さよなら赤電車~お別れ会~」を開催。オープン前には長蛇の列ができ、711系にちなんだ711円の「赤い電車まんじゅう」は数量限定のため即完売。来場者には赤い電車カレンダーを無料配布したほか、赤電グッズ購入者へのプレゼントも用意された。

「トワイライト」「赤電」そろってラストラン―札幌駅で熱い出迎え
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9:55札幌着 寝台特急「トワイライトエクスプレス」ラストラン

札幌~大阪間の日本最長の寝台特急トワイライトエクスプレス廃止が決定(2014/5/28)

大阪~札幌間を運行する日本最長の寝台特急列車トワイライトエクスプレスは、3月12日両駅出発便をもって営業運転を終えた。その大阪発下り札幌行の到着予定時刻は翌日13日の9:52。小雪の舞う中、札幌駅には少し遅れての入線であったが、大勢の鉄道ファンに迎えられて同駅3番線に滑り込んだ。

到着後下車する乗客に対しては鉄道ファンから拍手が送られた。回送列車として出発する際には、多くの人たちがホームから見送り、「お疲れさまでした」の横断幕が掲げられたり、「ありがとう」の声が飛んだ。

最後の列車に途中駅から終着・札幌まで乗務した函館運輸所・阿部さんは、「札幌到着前の車内放送で車内に流れる『いい日旅立ち』のメロディーボタンを押したが……最後の放送はちょっと詰まったかのような気がした」と話した。最後のアナウンス内容は今日ご乗車された方だけの秘密とのことで報道陣には明かさなかった。29年間走り続けてこれまで延べ約116万人が利用したが「皆が憧れたトワイライトの最後の列車に乗務できたことは誇りに思う」と語った。

「トワイライト」「赤電」そろってラストラン―札幌駅で熱い出迎え
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寝台特急「北斗星」は定期運行を終える

一方、上野~札幌間の寝台特急のうち「北斗星」は2015年3月13日両駅出発便(翌日到着)をもって定期運行を終える。臨時列車化は2015年8月22日まで続き、翌8月23日到着便をもって、寝台特急「北斗星」の27年間に及ぶ歴史、そして日本におけるブルートレインの歴史にもピリオドを打つ。トワイライトエクスプレス同様、車両老朽化や北海道新幹線開業で運行終了を余儀なくされた格好だ。

「北斗星」は1988年3月に青函トンネル・津軽海峡線開通によるダイヤ改正で運転を開始した。1日3往復しており1号~6号まであったが、1999年7月に同区間を走る新型寝台特急「カシオペア」導入に伴い、3号・4号を臨時列車化、5号・6号を3号・4号に変更し、2往復とした。2008年3月以降は1号・4号が廃止され、現行の1日1往復となり号表記が消えた。

北斗星は上野~札幌間にとどまらず、南稚内まで運行する「北斗星利尻号」根室まで運行する「北斗星まりも号」小樽まで延長運転する「北斗星小樽号」トマムまで延長運転する「北斗星トマムスキー号」新得まで延長運転する「北斗星トマムサホロ号」倶知安経由の「北斗星ニセコスキー号」、夢空間車両を連結した編成など、2002年まで『派生列車』が運転されていたこともある。

徐々に本数が減らされついにはその名も消える北斗星に想い入れのある鉄道ファンも多く、札幌到着時に窓にステッカーを貼っていたり、北斗星グッズを窓際に置いていたりする乗客も見られた。

「トワイライト」「赤電」そろってラストラン―札幌駅で熱い出迎え
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「トワイライト」「赤電」そろってラストラン―札幌駅で熱い出迎え
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寝台特急「北斗星」引退を記念して、札幌駅構内で駅弁を販売する札幌駅立売商会は2015年3月10日、北斗星記念弁当を1100円で1500食限定発売した。パッケージに北斗星の写真をあしらい「ありがとう寝台特急北斗星記念弁当」と表記するもので、北海道産ななつぼしと蟹とイクラのちらし寿しをメインに、北海道産鮭を使ったおかずなどを配し、裏紙についている北斗星の歴史を見ながら食事することができるようになっている。

「トワイライト」「赤電」そろってラストラン―札幌駅で熱い出迎え
「トワイライト」「赤電」そろってラストラン―札幌駅で熱い出迎え

さよなら列車は、2015年3月13日の寝台特急トワイライトエクスプレス、711系電車、そして2015年8月23日の寝台特急北斗星と立て続けに続き、2016年3月の北海道新幹線開業へと続いていく。

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