天売島と焼尻島をもっとディープに!島民による島ガイドが好評

羽幌沖に浮かぶ天売島と焼尻島。両島在住の地域おこし協力隊による期間限定の島モニターガイドが今年度初めて開催されている。地元の人でなければ知らない解説を聞きながら、ディープな島めぐりが楽しめるとあって好評だ。

焼尻島をハイキングでまわる!「やぎしり島HIKE(ハイク)」

焼尻島のガイドツアーは「やぎしり島HIKE(ハイク)」。ガイド中に俳句を詠みながら、焼尻島の名所や歴史名所をハイキングでまわる内容で、ハイクと俳句をかけて命名した。

案内するのは、焼尻島民歴2年目の羽幌町地域おこし協力隊・焼尻地区担当、奥野真人さん。おっくんと呼ばれ親しまれている。「つい10年ほど前まで、焼尻島の『学校だより』に俳句や川柳が頻繁に掲載されており、焼尻島にまつわる過去の資料を読めば読むほど、焼尻島が俳句や川柳の島とのイメージが強まった」と、今回の趣旨について解説する。

コースは2種類。当日希望の多いほうを回る。一つは「焼尻名所めぐりコース(うすくち)」で、工兵街道、オンコ原生林、めん羊牧場などの観光名所をまわる。他方、「島ぐらしに想いを馳せるコース(こいくち)」は、旧道路、旧焼尻高校、商店街など、島の人たちの生活にフォーカスした内容。

▼オンコ原生林

▼めん羊牧場

▼焼尻高校跡

7月18日~9月22日の期間のうち、水曜、土曜、連休中日の13:00~16:00に開催。前日までの予約制で、定員は各回6名まで。今年度に限り無料開催。詳細はこちら予約はこちらから

天売島の歴史的建築物をまわる!「天売島・歩きテクチャー」

一方、天売島では「地域おこし協力隊と行く 天売島『歩きテクチャー』」を開催中だ。「歩く」と「建設(アーキテクチャー)」をかけた造語で、約8㎞を歩き、島東部の建築物4棟を見てまわる内容。羽幌町地域おこし協力隊・天売地区担当の宇佐美彰規さんが案内する。

意外にも貴重な歴史的建造物が残っている天売島。その中でも、当時の姿を残し現存するものとしては日本最北の鰊番屋の内部に入れるのが今回の目玉。普段は内部非公開だが今回のイベントのため特別に許可を受けたもので、これだけでも貴重な機会だ。

▼貴重な存在である鰊番屋

また、生徒が4人しかいないという北海道天売高等学校の校舎にも潜入。海龍寺に立ち寄ったり、厳島神社に入って留萌管内最大級とされる神輿も見学できる。普段観光では決して入ることのできない建築物をまわることで、天売島の歴史や島民の生活・文化を垣間見る内容となっている。

▼夜間普通科の天売高等学校

▼厳島神社の神輿

開催日は7月10日~9月23日までの金土日が中心(実施しない日もあるので注意)。7・8月は13:00~16:00、9月は12:30~15:30に実施。予約制で、定員は10名。今年度に限り無料開催。詳細はこちら予約はこちらから

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