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長万部のウェブマガジン「リマンベ」が考えるネット時代の地域活性とは

編集部
Written by 編集部

長万部のウェブマガジン「リマンベ」が考えるネット時代の地域活性とは

北海道の南、渡島半島の付け根に位置する長万部町。「かにめし」が有名で、由利徹、まんべくんで名を馳せた人口6千人足らずの小さな町だ。

そんな町の出身者らが、長万部町ではなくインターネットを拠点にし、全国各地から長万部の地域活性に取り組んでいるユニークな事例がある。 そのプロジェクトの名は「リマンベ」だ。

リマンベとは

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東京在住の長万部町出身者らを中心に運営されているローカルメディア。2013年5月にスタートし、これまで10名以上の長万部町出身者へのインタビュー記事のほか、町のイベント情報や、出身者には懐かしい写真や動画などのコンテンツを、ソーシャルメディアを中心に発信している。

そのリマンベが、2016年3月5日に長万部町にて「リマンベ構想発表会」を開催した。その模様をお届けする。

ネットでつながれる時代だからこそ

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構想発表会の冒頭では、リマンベ代表で長万部町出身の室谷良平(むろや・りょうへい)氏から、「リマンベは長万部町活性化のためのプラットフォームを目指す」と宣言があった。

プラットフォームとは基盤という意味。スマートフォンやソーシャルメディアの普及によって、情報を発信することで人とつながれる時代になった。

そのため、リマンベによるインターネットでの情報発信をきっかけに、町民や出身者はもちろん、長万部にキャンパスがある東京理科大学基礎工学部のOBのほか、長万部や北海道に関心をもつ多くの人との「つながり」を形成していき、長万部町の活性化への協働に結びつけていく狙いだ。

また、リマンベの人気企画「シゴト論」での出身者へのインタビューを通じ、「みな、自分のまちをなんとかしたい」という共通の想いを持っていることに気づき、その想いの可視化、共有化を促進していきたいとのことだ。

長万部はかつて「交通の要衝」として鉄道で栄えた歴史がある。その長万部町を、今後はインターネットを武器にして「交流の要衝」にさせていき、サステナブルな地域活性の原動力となる場をつくっていきたいと室谷氏は意気込みを語った。

長万部発世界着のウェブ列車

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構想発表会の後半では、リマンベ副編集長の水上光(みずがみ・ひかる)氏から、訪日観光客が増加するこれからの時代、長万部がグローバル展開するにあたって取り組むべきことについて発表があった。

水上氏は、「まずは国境を超えて情報発信できる写真共有SNSのインスタグラムや動画共有サイトのYouTubeなどのソーシャルメディアを通じて、コアな一部のファンを作ることが大事」と話し、「ソーシャルメディアでの発信をきっかけに興味を持たれることにより、口コミで拡散されるための土壌をつくることが出来る」という。

また、「世界への情報発信だけではなく、長万部町としての外国人の受け入れ体制が必要」だとし、「グローバル展開については町が一体となって取り組んでいく必要があるため、リマンべ単独の活動にとどまらず、今後も町と密に連携した取組を実施したい」と語った。

近年、北海道の訪日観光客の増加につれ、長万部駅にも多くの外国人が訪れている。受け入れ体制について、発表後の質疑応答の際には出席者からも「せっかく外国の方が長万部にいらしているのに、なにもおもてなしができていない」と賛同の声が挙がっていた。

ローカルメディアらしからぬユニークな展開に期待

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2014年には、東京で長万部町らが集うイベント「まんべフォーラム in TOKYO」を開催。そして、2015年にはロゴデザインや、スマートフォンの普及に対応するためサイトデザインのリニューアルなども行った。昨年末には、まんべくんのコスプレイヤーかぐね氏への取材のために名古屋への出張取材など、精力的に活動を続けている。(この名古屋での取材をきっかけに、構想発表会の同日に行われた撮影にわざわざ名古屋から駆けつけて協力してくれたそう)

リマンベは、先日にはテクノロジー業界でも注目の「VR」についての記事も発信するなど、ローカルメディアの枠にとらわれない発想で展開をしている。今後は、平成世代へも「おしゃ、まんべ」で一世を風靡した由利徹の存在を伝承するためのデジタルアーカイブや、ドローンや3Dカメラ、VRといった最新技術を活用した観光コンテンツの開発なども検討しているという。

由利徹、まんべくんに続き、長万部町がまた楽しませてくれそうだ。

ウェブマガジン「リマンベ」

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