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こちらもまもなく廃止―北海道内の「極端にご利用の少ない駅」8駅

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Written by 編集部

こちらもまもなく廃止―北海道内の「極端にご利用の少ない駅」8駅

2016年3月26日の北海道新幹線開業に合わせて行われるダイヤ改正。北海道新幹線と関係のないところでも変更点が幾つもあります。その一つが廃止になる駅。JR北海道が「極端にご利用の少ない駅」と表現する、北海道内の8つの駅が3月25日をもって廃止となります。

その8駅とは、石勝線が十三里駅と東追分駅の2駅、根室本線が花咲駅の1駅、石北本線が上白滝駅、旧白滝駅、下白滝駅、金華駅の4駅、函館本線が鷲ノ巣駅の1駅。それぞれどんな駅だったのか簡単にご紹介しましょう。

13マイルの駅も廃止―石勝線「十三里駅」「東追分駅」

▼十三里駅(夕張市)
こちらもまもなく廃止―北海道内の「極端にご利用の少ない駅」8駅

夕張線時代の1962年12月25日に開業した「十三里駅」(夕張市)。滝ノ上駅と新夕張駅の間に位置し、追分駅起点の13マイル標があったことにちなむ駅は、近年1日平均0.4人の乗降客しかいない状況が続いてきました。石勝線になって以降2面2線になった無人駅で、駅周辺に住宅はほとんどない地域です。運行本数は上り7本、下り5本で、一部普通列車が通過していました。

▼東追分駅(安平町)
こちらもまもなく廃止―北海道内の「極端にご利用の少ない駅」8駅

追分駅と川端駅の間に位置する「東追分駅」(安平町)は、夕張線時代の1965年3月1日に開業した無人駅です。石勝線になる際に2面2線に変更され、ポイントの箇所には雪よけドームが設置されていました。この駅への行く道はわかりにくく、線路沿いを歩いてホームにたどり着くというのがこの駅の特徴でした。ちなみに、檀れいが出演するサントリー金麦のCMロケ地になりました。運行本数は上り7本、下り6本でした。

花咲線の名の付く駅が廃止―根室本線「花咲駅」

▼花咲駅(根室市)
こちらもまもなく廃止―北海道内の「極端にご利用の少ない駅」8駅

根室本線のうち釧路―根室間を花咲線と愛称をつけて呼んでいますが、その名前が付された駅といえるのがここ、「花咲駅」(根室市)です。1面1線の無人駅で、車掌車を転用したダルマ駅が特徴です。開業したのは1921年8月5日で、1984年に無人化、1986年から駅舎を貨車駅としました。運行本数は、下り3本、上り5本。

根室港(花咲港)と花咲市街が数百メートル南方にありますが、利用者はほぼなく廃止が決定しました。廃止にあたり、最終日10:30~17:30に「ありがとう花咲駅感謝セレモニー」が開催されます。

白滝シリーズも崩壊―石北本線「上白滝駅」「旧白滝駅」「下白滝駅」と「金華駅」

鉄道ファンの間で「白滝シリーズ」と呼ばれてきた石北本線の「奥白滝駅」「上白滝駅」「白滝駅」「旧白滝駅」「下白滝駅」(遠軽町)。うち「奥白滝駅」は2001年に廃止・信号場に転換されており、「白滝駅」は遠軽町白滝地区の中心駅で、特急オホーツクも停車、廃止にはなりません。

▼上白滝駅(遠軽町)
こちらもまもなく廃止―北海道内の「極端にご利用の少ない駅」8駅

廃止される「上白滝駅」は、上川駅と白滝駅の間に位置し、1日たった1往復しか停車しないことで知られてきた駅です。開業は1932年10月1日。1面1線の無人駅で、北海道で最も古いとされる木造駅舎が特徴でした。詳しくはこちら


▼旧白滝駅(遠軽町)
こちらもまもなく廃止―北海道内の「極端にご利用の少ない駅」8駅

白滝駅と下白滝駅の間に位置した「旧白滝駅」は1947年2月11日に開業した無人駅です。入植者が移転したことにより、または旧石器文化の遺跡があったことから「旧」とついたといわれています。下りは朝の1本、上りは3本のみの運行でした。この駅の唯一の乗降客は遠軽高校に通う女子高生で、この生徒の卒業とともに駅も廃止されることになります。

▼下白滝駅(遠軽町)
こちらもまもなく廃止―北海道内の「極端にご利用の少ない駅」8駅

旧白滝駅と丸瀬布駅の間に位置した「下白滝駅」は1929年8月12日に開業した2面2線の無人駅です。運行本数は旧白滝駅と同じでした。上記3駅の廃止により、周辺の駅の順序は、上川駅―白滝駅―丸瀬布駅―瀬戸瀬駅―遠軽駅となります。

▼金華駅(北見市)
こちらもまもなく廃止―北海道内の「極端にご利用の少ない駅」8駅

石北本線では加えて、生田原駅と西留辺蘂駅の間に位置する「金華駅」(北見市)も廃止されます。開業したのは1914年10月5日で、1951年に現在の駅名になるまでは奔無加駅(ぽんむかえき)と呼んでいました。今ではほとんど乗降客がありませんが、廃止時の運行本数は特別快速きたみを含む下り8本、上り5本ありました。美しい響きを持つ駅名もこの3月に廃止されます。

レバンガマスコット・レバードの故郷も廃止―函館本線「鷲ノ巣駅」

▼鷲ノ巣駅(八雲町)
こちらもまもなく廃止―北海道内の「極端にご利用の少ない駅」8駅

函館本線では今回唯一の廃止となるのが、八雲駅と山崎駅の間に位置する「鷲ノ巣駅」(八雲町)です。1944年9月1日に信号場として開設され、仮乗降場を経て1987年4月1日のJR北海道発足とともに駅に昇格した駅です。2面2線の無人駅。運行本数は下り8本、上り7本(運転日変更ありの2本含む)ありましたが、利用者がほとんどいないことから廃止が決まりました。

同駅は、2014年5月に江差線・木古内ー江差間が廃止されたことに伴い、道内最西端の駅となりましたが、その肩書も約2年で終わります。また、オオワシをモチーフにしたレバンガ北海道のマスコット「レバードくん」の生まれた地が鷲ノ巣駅の駅舎といい、その誕生の駅としても役目を終えます。

廃止を免れた日本一の秘境駅―室蘭本線「小幌駅」

▼小幌駅(豊浦町)
こちらもまもなく廃止―北海道内の「極端にご利用の少ない駅」8駅

一方で、廃止が取りざたされつつも廃止を免れた駅も。それが日本一の秘境駅と言われてきた室蘭本線の小幌駅(豊浦町)です。駅の様子はこちらの記事に詳しいですが、町はこの駅を観光資源として存続させようと動き出し、2015年12月にJR北海道は、豊浦町の支援を受けて当面1年ごとに存続を継続していくことで合意したことを発表、2016年3月に協定書を交わしました。

利用者が極端に少ないことから廃止はやむを得ないことですが、今後さらに廃止される駅は増える方向で動いており、一度は行ってみたいという方は早めに行かれることをお勧めいたします。

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