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台風10号の影響で主要国道が寸断―日勝峠など復旧の見通し立たず

編集部
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台風10号の影響で主要国道が寸断―日勝峠など復旧の見通し立たず

2016年8月30日からの台風第10号による大雨・暴風の影響により、日高・上川・十勝などで予想以上の甚大な被害が出ている。南富良野町では市街地を濁流が襲う被害が発生し、道央と道東とを結ぶ主要国道も通行止めが続いている。

交通網では、日高山脈を越える道央と道東とを結ぶ主要幹線道路が通行止めとなっている。国道274号線の日勝峠で橋の崩落や大規模な路面崩落が発生。日高町千栄~清水町清水間43.8㎞が8月30日か11:15から通行止め。区間内にある集落は交通アクセスが困難な状況となっている。

落橋や視界不良の影響で地上からも上空からも接近が困難で全容把握ができない状況だったが、9月2日までに日高町千呂露橋、岩瀬橋、ニセクシュマナイ橋の崩落、沙流川による千栄地区の道路の崩落、清水町側では崖崩れで日勝峠7合目付近、8合目付近で道路が大きくぐられた状態となっている。

▼日高町、国道274号線(日高町高橋様より) 台風10号の影響で主要国道が寸断―日勝峠など復旧の見通し立たず 台風10号の影響で主要国道が寸断―日勝峠など復旧の見通し立たず

国道38号線では、南富良野町では空知川の堤防が決壊し、幾寅市街地が浸水した。断水や給水ができない地域があるほか、テレビ・電話・インターネットなど通信のインフラも寸断されている。また、狩勝峠で法面崩壊が発生したため、この幾寅地区から狩勝峠を超えて新得町新内までの30.6㎞区間が8月30日20:40から通行止めとなった。

並行する道東自動車道・占冠IC~芽室IC間も土砂崩れ等で通行止めとなっていたが、9月1日8:00から通行可能になった。日高山脈を越える2ルートが通行不能となり、復旧が長期に及ぶことが確実視されているため、道東自動車道・占冠IC~音更帯広IC間において当面の間、無料措置を実施することとなった。条件は同区間内のICが入口かつ出口となる利用のみで、この区間を超える場合は通常料金がかかる。

十勝地方でも各地で河川が氾濫したり川の流れが変わって、住宅を押し流したほか、収穫を目前にしたジャガイモ、豆類、コーンなどの畑に浸水するなど酪農業にも大きな被害が出ている。観光面では例えば十勝川温泉第一ホテルで、大浴場の一部が浸水したほか電話が不通状態となり8月31日から9月中旬頃までの営業休止を決めた。また、大樹町、新得町、芽室町などでも橋の崩落が相次いで確認されている。

鉄道も復旧見込みが立っていない区間が発生。JR根室本線は、新得駅構内下新得川橋梁、新得―十勝清水間の第1佐幌川橋梁、十勝清水―羽帯間清水川橋梁、御影―芽室間の芽室川橋梁でそれぞれ路盤流出や橋梁流失が発生。札幌―帯広・釧路間を結ぶ特急「スーパーおおぞら」「スーパーとかち」は当面の間全区間運休となった。

主に上川南部、十勝管内、日高管内に甚大な被害をもたらした台風10号。被害状況は今後徐々に明らかにされていくものと思われる。一日も早い復旧を願ってやまない。

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