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いくら丼をスイーツで再現!札幌の水産会社が「いくら丼プリン」を開発

石簾マサ
Written by 石簾マサ

いくら丼をスイーツで再現!札幌の水産会社が「いくら丼プリン」を開発

誰かの家に手みやげ持参で訪問するときや、持ち寄りのホームパーティに参加するときなど、何を持っていけばいいのか悩んだ経験はありませんか? 喜ばれるものがいいけれど定番じゃつまらない、ウケ狙いに走りすぎて外してしまうことも避けたい。

そんな時においしくてインパクト大のスイーツはいかがでしょう。今回紹介するのは「いくら丼ぷりん」。実は商品化までには人知れず苦労があったようです。

「いくら丼ぷりん」誕生物語

いくら丼をスイーツで再現!札幌の水産会社が「いくら丼プリン」を開発

今からさかのぼること数年前、とある会社がありました。札幌卸売市場で魚貝類などを仕入れて売る札幌シーフーズ株式会社です。ある時、仲間のうちのひとりが「物を仕入れて売るだけじゃなく、自分たちでも何か作って売りたいよね」と呟きました。仲間たちはみんな大賛成です。でも、いったい何を作ったらいいのだろうと頭をひねる毎日。

そんな時、「スイーツがいいんじゃないかな」と言う者が現れました。さらに、上司が「いくら丼をモチーフにしたスイーツがおもしろいんじゃないかな」と言ったことで「いくら丼ぷりん」を作ることが決まったのです。

▼このリアルないくら感はどうやって生み出されたのか?
いくら丼をスイーツで再現!札幌の水産会社が「いくら丼プリン」を開発

みんなで頑張っておいしい「いくら丼ぷりん」ができあがりました、めでたしめでたし……とは行かないのが現実の世界。

最初の難関はやはり「いくら」をどう表現するかでした。まずは白玉を使って試作してみましたが、思うような艶が出ない上、冷凍して解凍すると食感が悪くなるなど、いくつかの問題点が明らかに。考えられるさまざまな食材を試し、ようやくたどり着いたのがタピオカでした。いくら色の再現は、タピオカをイチゴのジュースで炊くことで解決。甘くておいしいいくら部分は完成しました。

次の難関は丼のご飯の部分でした。プリンで表現することはすぐに決まりましたが、どうせここまでこだわって作るのなら、もっと丼に近づけるためお米を入れようというアイデアが誰からともなく浮上したのです。リゾットやドリアなどがあるように、お米と乳製品の相性が悪くないことはわかっていたので、お米をミルクで炊くことにしました。炊き具合の調整に何度も試行錯誤を繰り返し、この難関もなんとかクリア。

さらに、もっとこだわって完成させたいという気運が高まり、醤油をリアルに表現しようというアイデアが誰からともなく浮上。食べる直前にカラメルソースをかけることで、より醤油漬けいくらの瑞々しさが完成度を増しました。

こうして発案から1年半、試行錯誤を繰り返すこと半年、ようやく「いくら丼ぷりん」が産声を上げたのでした。

▼プリンの底にあるお米が不思議なアクセントに
いくら丼をスイーツで再現!札幌の水産会社が「いくら丼プリン」を開発

リニューアルしたカテプリに「Kitta」登場

これまで新千歳空港にある直営店「札幌シーフーズ新千歳空港ターミナル店」でしか取り扱っていなかった「いくら丼ぷりん」が新さっぽろでも販売するようになりました。12月16日(2016年)にリニューアルした新さっぽろの商業施設カテプリに新たにスイーツ専門の直営店「Kitta」(キッタ)がオープンしたのです。

▼カテプリにオープンしたKitta
いくら丼をスイーツで再現!札幌の水産会社が「いくら丼プリン」を開発

Kittaは、札幌シーフーズ株式会社の工場直営のお店。「いくら丼ぷりん」などのスイーツが購入できることはもちろん、奥にはイートインスペースもあります。ただし、「いくら丼ぷりん」は冷凍での販売なのでイートインスペースで食べることはできません。

ここで食べられるスイーツとしてオススメなのが、タカトシ牧場で有名な村上牧場のソフトクリーム(税込320円)。直営店以外で食べられるのはここだけです。滑らかでミルキーでとろっとした食感はクセになりそうです。

▼お買いものの合間のブレイクにぜひ
いくら丼をスイーツで再現!札幌の水産会社が「いくら丼プリン」を開発

また、テイクアウトでオススメなのが紅あずまと栃東を使ったスイートポテト(税込520円)。1時間以上かけてじっくりと焼き上げたサツマイモを手作業でほぐし、手間暇かけて作られた逸品です。生のサツマイモをダイス状にして乗せ、食感にアクセントをつけています。

▼左がスイートポテト、右が期間限定のパンプキンスイートポテト(税込550円)
いくら丼をスイーツで再現!札幌の水産会社が「いくら丼プリン」を開発

実は札幌シーフーズ株式会社では、「いくら丼ぷりん」に続く第2弾を開発中。2017年中には商品化して販売されるそうですが、今度は何をモチーフしたものになるのかはまだ秘密なんだそう。水産会社がスイーツを作ったというだけでもおもしろいのに、第2弾まで作ってしまうという攻めの姿勢。そのユニークで柔軟な精神は見習いたいところです。新商品が今から楽しみです。

Kitta
住所:札幌市厚別区厚別中央2条5丁目7番カテプリB1
電話:090-5952-3800
営業時間:10時~21時(フードL.O. 20時30分)

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筆者について

石簾マサ

石簾マサ

すべてのしがらみを捨て札幌で永住するぞ……と移住してきた50代のおっさんライター。札幌楽し~い。移住者が見た札幌の楽しさ・良さを伝えていければ……と思っております。