札幌の夏には今や欠かせない一大イベントとなったPMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)。その2018年の開催概要が、いよいよ発表になりました。今年のPMFはメモリアルイヤーにあたるということで、いつも以上にファンの期待も高まっているはず。その気になる内容をご紹介しましょう。
創設者、生誕100年を祝して様々な企画が目白押し!
2018年は、何と言ってもPMF創設者であるレナード・バーンスタインの生誕100年にあたる年。そこでPMFも改めてバーンスタインの魅力を探るべく、さまざまな企画を予定しています。まずは、氏の長女で、著述家であり放送作家でもあるジェイミー・バーンスタインさんをお招きし、オープニング・コンサートでスピーチをしていただく予定です。
▼札幌芸術の森・野外ステージで毎年行われるオープニング・コンサート
ジェイミーさんは「教育セミナー」にも登場。前ウィーン・フィルのコンサートマスターで、PMFでもお馴染みのライナー・キュッヒル氏との対談が行われます。バーンスタインとウィーン・フィルにまつわる思い出など、貴重なお話が聞けるかもしれません。
▼PMF最初の年のオープニングにて挨拶するバーンスタイン(1990年)
また、バーンスタインはマーラー作品の優れた録音を数多く残しており、世界に広めることに貢献しました。今年はマーラー作品の中から、交響曲第7番をPMFオーケストラが初めて演奏します。指揮をするのはもちろん、PMF芸術監督のワレリー・ゲルギエフ。PMF2018の集大成として、選曲されました。
約20年ぶりのコンサートや新しい試みも
そして今年のPMFは、約20年ぶりに広島市でもコンサートを行います。広島といえば、バーンスタインが1985年「広島平和コンサート」の際に訪れた場所。平和への思いを託し、自ら創設したPMFへと繋がっていく大切な場所です。バーンスタインが目指した音楽による平和な世界を、広島での演奏を通して、世界中から集まる若い演奏家たちが体現します。
さらに、クラシック音楽を未来に繋げるため、PMF2018から新たな試みが開始されます。それは、小学生から25歳(1993年生まれ)までの若い世代を対象に、札幌コンサートホールKitaraで開催されるオーケストラ4公演の一部座席を無料開放する「ユース・ウイング」です。Kitaraの大ホールといえば、世界有数の音響設計として知られる至福のホール。そこで味わうクラシック音楽は、きっと若い感性を大いに刺激してくれることでしょう。
▼この荘厳な雰囲気を体感するだけでも刺激になるかも
今から楽しみなPMF2018のチケット販売日程は、以下のとおり。ぜひチェックして、熱い夏を心待ちにしましょう。
PMF2018チケット販売日程
4月8日(日)10:00~ PMFフレンズ(賛助会員)先行予約
4月21日(土)10:00~ PMFオンラインサービス(無料ネット会員)先行予約
4月28日(土)10:00~ 一般発売(各プレイガイド等)