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ベートーヴェン第7番と3つの協奏曲が楽しめる!PMF×札響の贅沢な夜

そろそろ札幌にも夏の足音が聞こえてきました。札幌の夏といえば、やはりPMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)です。今年はPMF創設者レナード・バーンスタインの生誕100年にあたるメモリアルイヤーとあって、例年以上の盛り上がりをみせています。チケットの一般販売も開始されワクワク感が高まる中、注目のコンサートや楽曲について予習をしておきましょう。(トップ写真:年間公演回数は道内外で120回を越える (c)Y.Fujii)

PMF×札響が奏でるベートーヴェン第7番

聴き逃せないのは、7月23日(月)に札幌コンサートホールKitaraで開催される「PMFホストシティ・オーケストラ演奏会」です。出演するのは、札幌交響楽団。1961年に発足した、北海道唯一のプロオーケストラです。

「札響」の愛称で親しまれる札幌交響楽団には、実は10名のPMF修了生が在籍しています。それだけに札響とPMFの関わりは深く、これまでにも多くの共演を重ねてきました。

今回指揮を務めるのは、PMF芸術監督ワレリー・ゲルギエフ推薦の、クリスチャン・ナップ。2000年にロンドンのブルームヒル・エクスペリメンタル・オペラで指揮者デビューし、これまで数々の交響楽団との共演を果たしてきました。PMF初参加、札響との共演も初めてです。注目すべきは、やはりメインプログラムである、ベートーヴェンの『交響曲 第7番 イ長調 作品92』です。

▼アメリカ人指揮者のクリスチャン・ナップ (c)zaydullin
ベートーヴェン第7番と3つの協奏曲が楽しめる!PMF×札響の贅沢な夜

『交響曲 第7番 イ長調 作品92』は、バーンスタインが生涯最後に指揮した曲目で、彼の交響曲の中でも原点回帰したような正統派の作品。ドラマ「のだめカンタービレ」で聴いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。第1楽章の第1主題は華やかで喜びに溢れ、特徴的なリズムが印象的です。全体的に疾走感があり、クラシックを普段あまり聴かない人でもすんなりと入っていけるので、ぜひこの機会にKitaraへ足を運んでみてください。

コンチェルト! コンチェルト! コンチェルト!

 ▼PMFアメリカのソリストにも注目!
ベートーヴェン第7番と3つの協奏曲が楽しめる!PMF×札響の贅沢な夜

この日は3つのコンチェルト(協奏曲)も演奏されます。ひとつの公演でコンチェルトが3作品も演奏されるというのは、とても珍しいこと。まずは晩年のハイドンが協奏曲としては最後に作曲した『トランペット協奏曲 変ホ長調』です。有鍵トランペットを発明した友人に依頼されて作ったといわれ、それまでのトランペット作品より広い音域で作曲されているのが特徴です。

▼トランペット協奏曲のソリストはサンフランシスコ交響楽団首席奏者マーク J.イノウエ
ベートーヴェン第7番と3つの協奏曲が楽しめる!PMF×札響の贅沢な夜

また、生涯で複数のホルン協奏曲を作曲したモーツァルト作品の中から、『ホルン協奏曲 第4番 変ホ長調 K.495』が演奏されます。こちらもハイドン同様、ホルン奏者の友人のために作られた作品。ちなみにモーツァルトのホルン協奏曲は、ほとんどがこの友人のためのものだったというから驚きです。

▼ホルン協奏曲のソリストはピッツバーグ交響楽団首席奏者ウィリアム・カバレロ
ベートーヴェン第7番と3つの協奏曲が楽しめる!PMF×札響の贅沢な夜

さらに、約60年ほど前に作曲された、バーンスタインとも親交が深かったコープランドの『クラリネット協奏曲』。20世紀クラリネット協奏曲の名曲と言われる作品です。かのベニー・グッドマンから依頼されて作曲されたもので、ジャズのエッセンスがところどころに散りばめられています。

▼クラリネット協奏曲のソリストはシカゴ交響楽団首席奏者スティーヴン・ウィリアムソン (c) Todd Rosenberg
ベートーヴェン第7番と3つの協奏曲が楽しめる!PMF×札響の贅沢な夜

今回のコンチェルトに参加する3人のソリストは、アメリカメジャーオーケストラの名手たちで、3人ともアカデミー生の教授陣としては常連。つまり、PMFという繋がりがあるからこそ、それぞれのソリストと札響との共演が実現したのです。

札響とPMFがコラボするベートーヴェンと3つのコンチェルトが堪能できる贅沢な夜を過ごしてみたくなったのではないでしょうか。PMFではまだまだ注目のプログラムが満載です。ぜひ公式サイトなどでチェックしてみてくださいね。

「PMFホストシティ・オーケストラ演奏会」
日時:2018年7月23日(月)開場 18:30 / 開演 19:00
会場:札幌コンサートホールKitara
公式サイト

筆者について

石簾マサ

石簾マサ

すべてのしがらみを捨て札幌で永住するぞ……と移住してきた50代のおっさんライター。札幌楽し~い。移住者が見た札幌の楽しさ・良さを伝えていければ……と思っております。【編集部専属ライター】