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PMF30回記念を控えて―過去4回のアニバーサリー・イヤーを振り返る

今や札幌の夏の風物詩であるPMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)。今年のPMF2018は、創設者レナード・バーンスタインの生誕100年にあたるアニバーサリー・イヤーということもあり、例年以上の盛り上がりをみせました。

そんな余韻が残るなか、PMFは来年に向けて既に動き始めています。実は2019年はPMF30回記念、またしてもアニバーサリー・イヤー! どんな企画が進行中なのかは先のお楽しみに置いておくとして、過去の節目にあたる年はどうだったのか、改めて振り返ってみましょう。

過去4回のアニバーサリーはどうだった?

まずは1999年。PMF10回を記念して、過去の修了生の選抜メンバーにより、PMFインターナショナル・オーケストラが編成されました。世界で活躍するメンバーたちは再会の喜びに溢れ、リハーサルの時から活気のある音を生み出していきました。

▼リハーサルを行うPMFインターナショナル・オーケストラ
PMF30回記念を控えて―過去4回のアニバーサリー・イヤーを振り返る

また、今では恒例になっている大通公園でのコンサートが開催されたのも、この年が初めてでした。ウィーン・フィル首席奏者とPMFオーケストラのメンバーが参加し、なんと4千人を超える市民が詰めかける大盛況となりました。(当時は大通公園西8丁目、現在は西6丁目で開催。)

▼第1回 PMF大通公園コンサートを開催
PMF30回記念を控えて―過去4回のアニバーサリー・イヤーを振り返る

2004年は、PMF15回記念にあたる年でした。現在PMFの芸術監督を務めているワレリー・ゲルギエフ氏が首席指揮者として参加したのも、この年のこと。今より少し若いゲルギエフ氏の情熱的なパフォーマンスは、15回記念を華やかに彩りました。

▼リハーサルに臨むゲルギエフ氏
PMF30回記念を控えて―過去4回のアニバーサリー・イヤーを振り返る

改修工事を終え「バーンスタイン・メモリアル・ステージ」として生まれ変わった札幌芸術の森・野外ステージでは15回記念式典を開催。ステージ横に設置したバーンスタインのメモリアル・プレートの除幕式には、バーンスタインの長男アレキサンダー氏が出席しました。

▼改修工事が終わった野外ステージ
PMF30回記念を控えて―過去4回のアニバーサリー・イヤーを振り返る

2009年、PMF20回記念にあたる年には、創設期の芸術監督であるマイケル・ティルソン・トーマスとクリストフ・エッシェンバッハが、それぞれ9年ぶり、11年ぶりにPMFに帰ってきました。ふたりは’90年代のPMFを支えた芸術監督。PMFファンにとっては、待望の再登場でした。

▼マイケル・ティルソン・トーマス氏
PMF30回記念を控えて―過去4回のアニバーサリー・イヤーを振り返る

さらに20回を記念して、世界各国でプロとして活躍する修了生たちによってPMFアニバーサリー・オーケストラを編成。第1回PMFでバーンスタインが指揮したシューマンの交響曲第2番をエッシェンバッハ氏の指揮で演奏し、大きな感動を巻き起こしました。

▼PMFアニバーサリー・オーケストラとエッシェンバッハ氏
PMF30回記念を控えて―過去4回のアニバーサリー・イヤーを振り返る

2014年、まだ記憶に新しいPMF25回記念には、札幌市の中島公園内に創設者バーンスタインの立像が制作・設置されました。また、20回記念と同様、シューマンの交響曲をPMFオーケストラが演奏するなど、バーンスタイン・メモリアル・コンサートも開催されました。

▼レナード・バーンスタイン像除幕式の様子
PMF30回記念を控えて―過去4回のアニバーサリー・イヤーを振り返る

また、この年はR.シュトラウスの生誕150年にあたる年でもあり、北海道初演となるR.シュトラウスのステージオペラ『ナクソス島のアリアドネ』をKitaraで上演。悲劇と喜劇を同時に進行するという奇想天外なストーリーに、PMFファンも酔いしれました。

▼ステージオペラ『ナクソス島のアリアドネ』
PMF30回記念を控えて―過去4回のアニバーサリー・イヤーを振り返る

いかがでしたか。過去4回のアニバーサリー・イヤーは、それぞれに記念となるような楽しい催しが行われていたことが、お分かりいただけたでしょうか。過去のPMFを振り返ることで、来年30回記念のPMF2019がますます楽しみになってきたはず。これから徐々に明らかにされていく情報に、期待を寄せましょう。

筆者について

石簾マサ

石簾マサ

すべてのしがらみを捨て札幌で永住するぞ……と移住してきた50代のおっさんライター。札幌楽し~い。移住者が見た札幌の楽しさ・良さを伝えていければ……と思っております。【編集部専属ライター】