学ぶ

市町村境界線、どことどこで接してる?

 駒ヶ岳山麓の森町と七飯町との境界線。蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山山麓の倶知安町、ニセコ町、京極町、喜茂別町、真狩村、留寿都村はそれぞれ羊蹄山山頂からわけられた直線境界線になっていますね。洞爺湖の洞爺湖町、壮瞥町も洞爺湖の中島を集合点として直線。

 最も多いのはやはり平野部で、石狩平野や十勝平野、根釧台地や上川盆地、富良野盆地、北見盆地、網走支庁東部で、碁盤の目状の田園をもとに直線の境界線をしいているのですが、面白いのは旧岩見沢市と旧北村の境界線で、農道などを無視して斜めに直線に境界線をいれちゃってます。石狩川の市町村では、河川にそってぐにゃぐにゃに区切っているはずが、河川のルート変更で、いまではぐちゃぐちゃになってしまっているところも。

惜しい!という市町村大集合!

 森町の南には七飯町が位置していますが、その境界線付近には観光名所大沼があります。しかし、すべて七飯町の領土。七飯町と森町は大沼をかすめるかかすめないかというところで境界線をひいている状況です。

 後志の黒松内町。内陸の町ですが、惜しいところで海岸線に接していないのです。日本海にも太平洋にも目と鼻の先なのに、日本海寿都湾側は寿都町、太平洋噴火湾側は長万部町がわずかながら海岸線を占めているので、海を眺めることの出来る町となっています。苫小牧市の北部は観光名所の支笏湖を望む市域ですが、支笏湖の一部を領有しているわけではなく……。

あの街がお隣さんだったという衝撃の事実

 となりのとなり、となりのとなりのとなり、と思っていた市町村が、実はお隣さんだったという衝撃の特集(笑)。ここでは、主要道路(点線で表示されるような道路を除く)では直接つながってはいないんだけどお隣さん、という市町村をピックアップしてみました。その多くが山で隔てられているという場合がほとんどですがね。島だけは除外させていただきました。一応、地域別に分けてみましたが、境界線の関係上、市町村によっては別の区分に入っていることもあります。

▼渡島・檜山・後志・石狩南部
該当市町村
備 考
福島町と上ノ国町松前半島・背中合わせ
知内町と上ノ国町松前半島・背中合わせ
木古内町と厚沢部町松前半島・山間部で一部接続
上ノ国町と厚沢部町松前半島・山間部で接続
今金町と島牧村山間部で接続
長万部町と島牧村背中合わせ・山間部で一部接続
森町と厚沢部町山間部で一部接続
森町と北斗市山間部で一部接続
洞爺湖町と伊達市大滝村山間部で一部接続
留寿都村と伊達市大滝村山間部で一部接続
伊達市と登別市山間部で一部接続・室蘭市を間に挟んで
倶知安町と仁木町山間部で一部接続
京極町と赤井川村山間部で接続
札幌市と赤井川村山間部で接続
余市町と赤井川村山間部で接続
古平町と共和町積丹半島・背中合わせ・山間部で接続
古平町と仁木町積丹半島・山間部で接続
古平町と泊村積丹半島・背中合わせ・山間部で接続
札幌市と京極町山間部で接続
壮瞥町と白老町山間部で接続
札幌市と伊達市大滝村山間部で接続
夕張市と厚真町山間部で接続
札幌市と千歳市山間部で一部接続
▼東胆振・日高と十勝の境目
該当市町村
備 考
由仁町と厚真町山間部で一部接続
平取町と占冠村山間部で接続
平取町と新冠町山間部で接続
平取町と帯広市山間部(日高山脈)で一部接続
日高町と帯広市山間部(日高山脈)で一部接続
日高町と芽室町山間部(日高山脈)で接続
新冠町と帯広市山間部(日高山脈)で一部接続
新冠町と中札内村山間部(日高山脈)で一部接続
新ひだか町と中札内村山間部(日高山脈)で接続
新ひだか町と大樹町山間部(日高山脈)で接続
浦河町と大樹町山間部(日高山脈)で接続
様似町と広尾町山間部(日高山脈)で接続
大樹町と中札内村山間部で接続
▼道東(釧路根室網走)
該当市町村
備 考
釧路町と鶴居村釧路湿原で一部接続
清里町と標津町山間部で接続
足寄町と津別町山間部で接続
本別町と白糠町山間部で接続
置戸町と上士幌町山間部(大雪山系連峰)で接続
北見市と上士幌町山間部(大雪山系連峰)で接続
遠軽町と滝上町山間部で接続
▼道北と道東の境目
該当市町村
備 考
新得町と上士幌町山間部で接続
美瑛町と新得町山間部(大雪山系連峰)で接続
上川町と新得町山間部(大雪山系連峰)で接続
上富良野町と新得町山間部(大雪山系連峰)で接続
南富良野町と上富良野町山間部で一部接続
南富良野町と清水町山間部(日高山脈)で接続
南富良野町と日高町山間部で一部接続
▼空知南部・上川南部
該当市町村
備 考
芦別市と南富良野町山間部で接続
芦別市と夕張市山間部で接続
富良野市と上富良野町山間部で接続
夕張市と南富良野町山間部で接続
三笠市と栗沢町山間部で一部接続
芦別市と奈井江町山間部で一部接続
芦別市と上砂川町山間部で一部接続
芦別市と美唄市山間部で一部接続
当別町と浦臼町山間部で接続
新十津川町と奈井江町石狩川(橋なし)で接続
新十津川町と石狩市山間部で接続
新十津川町と増毛町山間部で接続
増毛町と雨竜町山間部で一部接続
▼上川・北空知・留萌・宗谷
該当市町村
備 考
深川市と小平町山間部で接続
深川市と赤平市山間部で接続
美瑛町と上川町山間部で接続
東川町と上川町山間部で接続
旭川市と上川町山間部で接続
当麻町と上川町山間部で接続
上川町と士別市山間部で接続
旭川市と和寒町山間部で接続・2度接続する異例の境界線
比布町と士別市山間部で接続
滝上町と興部町山間部で接続
雄武町と西興部村山間部で接続
下川町と滝上町山間部で接続
小平町と幌加内町山間部で接続
羽幌町と幌加内町山間部で接続
中川町と幌加内町山間部で接続
遠別町と羽幌町山間部で接続
遠別町と幌加内町山間部で接続
名寄市と雄武町山間部で接続
中川町と中頓別町山間部で接続
幌延町と浜頓別町山間部で接続
歌登町と浜頓別町山間部で接続
歌登町と美深町山間部で接続
 ※総評: あんなに遠くだと思っていた市町村が、実は隣だったという一覧表でした。特に興味深いのは、日高山脈や大雪山系で境界線をひかれている市町村です。あんなに大きな山が壁のように感じて、向こうの町々が遠く感じることがあるものです。道路がないというのも原因のひとつでしょうか。当然、山間部なら、道は数少なくなります。

 また、幌加内町など、細長い町で山間のまちになると、そういう現象が大きくなります。札幌市は、面積が大きいですから、その分、たくさんの市町村と境界を接することになります。千歳市と隣同士というのは意外だったでしょうか?

AirBookmark

筆者について

編集部

編集部

北海道ファンマガジン編集部。編集部スタッフが取材執筆した記事や、名前を出さないライターの記事、寄稿記事の掲載の際にもこのアカウントが使われます。