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副都心・新札幌はどうやってできたのか


 札幌市厚別区の中心部、新札幌。札幌市内では、中央区に次いでにぎわっている地域であり、デパート、高層ホテル、バスセンター、水族館、科学館までそろい、まるで都心のような場所です。別名厚別副都心で、1970年代以降開発がすすめられたまちです。新札幌周辺地域は計画的に街づくりがすすめられましたが、そのいきさつを紹介します。

旧陸軍弾薬庫が新札幌駅に

 はじまりは、1960年代中期に現在の新札幌駅周辺の土地を札幌市が取得したことです。それまではおもに旧陸軍厚別弾薬庫跡地、墓地(現在の厚別警察署周辺)であり、陸上自衛隊から土地を取得、さらに1958年には国鉄農地(旧馬場農場)も取得していました(現在ひばりが丘団地にサイロが残っている)。周辺はほぼ何もない火山灰の更地状態でした。

 国鉄農地のほうは、1958年に始まった市営ひばりが丘団地造成に用いられました。陸上自衛隊だった土地もそれに続く団地造成の予定でしたが、そのころ、国鉄千歳線のルート変更で現在の鉄道ルートに通すことが決定していたことから、駅前商業地開発を進めることになりました。これが厚別副都心計画です。

 まず1973年、何もない地に千歳線の高架新札幌駅が開業しました。それまで近くの札幌貨物ターミナル駅が新札幌駅を名乗っていたものの、現在の新札幌駅に駅名が譲渡された、というエピソードがあります。

駅前商業施設の開発

 1972年には札幌市が厚別副都心開発基本計画を策定。1974年5月には第三セクター札幌副都心開発公社が設立され、商業施設の建設が進められました。そして1977年6月、新札幌副都心核施設である「サンピアザショッピングセンター」がオープンしました。

 ちょうどそのころは、もみじ台団地といった大規模団地に人が多く住むようになった時期でした。現在は、150店舗の専門店街「サンピアザ」、百貨店「プランタン(現在のカテプリ新さっぽろ)」、スーパーのダイエーで構成されています。

 その後、第2期工事として新さっぽろ駅ターミナルビル建設が行われました。これは先に建設されていた駅舎南北に商業施設等が入るビルを建設する事業で、1階北側に新札幌バスターミナル、南側にタクシー乗り場、新さっぽろアークシティホテル(駅北側)、90店が入るショッピングモール「デュオ1(駅北棟)」「デュオ2(駅南棟)」が入り、立体駐車場が付属しました。これは1992年6月に全面開業し、サンピアザとも連絡通路で結ばれました。

 その後は新規事業は停滞し、全体事業の6割しか進んでいませんが、最近も地道に事業が進められています。1996年にシェラトンホテル札幌、1997年にドーコン本社ビル、2010年に医療・福祉・教育関係の業務施設を開発。周辺団地の高齢化に伴い、今後の事業進捗は不透明な部分がありますが、新札幌副都心はわずかな期間で大きな変貌を遂げてきました。


新札幌副都心関係の年表
1950年 白石村と札幌市が合併、札幌の仲間入り
1953年 札幌市営バス厚別線運行開始
1958年 国鉄農地取得しひばりが丘団地造成開始
1962年 青葉町団地造成開始
1966年 旧陸軍厚別弾薬庫跡地取得(後に駅周辺用地に)
1968年 もみじ台団地造成開始
1969年 旧陸軍厚別弾薬庫移動完了(後に駅周辺用地に)
1971年 もみじ台団地分譲開始
1972年 厚別副都心開発基本計画策定、白石区に
1973年 国鉄新線千歳線開通し、高架新札幌駅開業
1974年 南郷通全通、札幌副都心開発公社設立
1976年 厚別温水プール開業
1977年 サンピアザショッピングセンターオープン
1980年 もみじ台団地造成完了
1981年 札幌市青少年科学館と厚別区体育館オープン
1982年 地下鉄東西線白石~新さっぽろ駅間開業、サンピアザ水族館オープン
1989年 厚別区誕生
1990年 新さっぽろ駅ターミナルビル北棟オープン、札幌社会保険総合病院開業
1992年 新さっぽろ駅ターミナルビル全面オープン

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