"> ">旭川の地名の謎―「常盤通」と「常磐公園」の漢字が違うのはなぜ – 北海道ファンマガジン
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旭川の地名の謎―「常盤通」と「常磐公園」の漢字が違うのはなぜ

【旭川市】旭川市中心部からほど近い石狩川河川敷にある「常磐公園(ときわこうえん)」をご存じだろうか。池もあり、散策路もあり、四季を通じて様々なイベントが開催されており、市民の憩いの場として親しまれている。その公園は「常磐」と表記するのに対し、隣接する地名を「常盤」と表記するのはなぜか不思議に思ったことはないだろうか。

このことについて、北鎮記念館館長平塚氏は、間違って公園名を揮毫されたのがきっかけではないかと語る。大正元年に着工した同公園であるが、当時は「名称尚ホ未定ナリ」とあり、大正4年頃からメディアや公文書で「常盤公園」と表記が見られるようになったという。その後は「常盤」とも「常磐」とも表記される時期があった。

しかし、すでにあった隣接する通りは「常盤通り」であったため、それにちなむのであれば「常盤公園」と表記するのが普通であったはずだという。現時点でもその名残が住所表記「常盤通」「中常盤町」「上常盤町」として残されている。

では、一体いつになって「常磐公園」として定着したのだろうか。昭和5年、公園名石碑建立するにあたり、渡辺錠太郎第七師団長に揮毫が託された。その際に「常盤」とではなく「常磐」と書いたため、石屋もそのまま彫り、以来「常磐公園」となってしまった。つまり、揮毫時の字の間違いが公園名を決めてしまったというわけだ。

とはいえ、こんな逸話もある。揮毫した渡辺錠太郎氏の娘の和子さんは、2007年7月に北鎮記念館を訪問した際、「父がそのような単純な間違いを犯すとは考えられない、おそらくもっと深い意味があって石としたのでは」と語ったという。今となっては真相は不明だが、「常磐公園」は「常盤公園」ではなく、「常盤通」は「常磐通」ではない、ということを覚えておこう。

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