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どっちに行きたい?函館宝来町電停の老舗和菓子店と名物たこ焼き店

佐々木康弘
Written by 佐々木康弘

【函館市】 歴史ある街だけあって、函館には昔からある「老舗」と言われる店が少なくありません。跡継ぎがいないなどの理由で近年になってなくなってしまった店も随分ありますが、大きくも新しくもないけれど地元で愛され続けている店がまだまだたくさんがんばっています。函館市電「宝来町」電停のすぐそばには、そんなお店が通りをはさんでほぼ向かい合うように立っています。

宝来町電停を降りてすぐ目に入るのは、函館山を背に立つ大きな銅像。函館を拠点に海運業で莫大な財産を築き、その利益を惜しみなく函館の人々と街の発展のために投じた江戸時代の豪商・高田屋嘉兵衛の像です。高田屋嘉兵衛は、幕府の依頼で国後・択捉両島の航路や漁場を開発したほか、函館に蝦夷地最初の造船所を開くなど数々の業績を残した人物。さらに、後に「ゴローニン事件」と呼ばれる日本とロシアの間に生じた国家間の難題の解決に尽力した偉人としても知られています。

ちなみに、この銅像は昭和33年に函館開港100周年を記念して建立されたもの。函館出身の大彫刻家・梁川剛一の作です。

千秋庵総本家を代表する一品「どら焼き」

どっちに行きたい?函館宝来町電停の老舗和菓子店と名物たこ焼き店 歴史の話はこの辺にして、高田屋嘉兵衛像の向かって左側にある日本建築のお店を紹介しましょう。こちらは「千秋庵総本家」。札幌の千秋庵製菓や、今はなき小樽・旭川・釧路の千秋庵の本家に当たります。千秋庵総本家からのれん分けを繰り返して生まれた「帯広千秋庵」が後に改名して六花亭となったのもよく知られた話。

千秋庵総本家の創業は、日米修好通商条約によって函館を含む5つの港が国際貿易港として開港した翌年の1860年。秋田藩士だった佐々木吉兵衛が開港でにぎわう函館に渡り、菓子の製造販売を始めたのがルーツとされています。

どっちに行きたい?函館宝来町電停の老舗和菓子店と名物たこ焼き店

そんな千秋庵総本家を代表する一品「どら焼き」(1個189円)。道南産の大納言小豆を3日間かけて丁寧に仕上げた粒あんと、宵ごね(夜に生地をこねて一晩寝かせること)で仕込んだ生地を一枚一枚蒸し焼きにしたふっくらとした皮の極上のハーモニー。甘さもほど良く、「どら焼きはやっぱり千秋庵」と函館っ子に親しまれています。

人気たこ焼き店「こがね」でオンリーワンのたこ焼き

どっちに行きたい?函館宝来町電停の老舗和菓子店と名物たこ焼き店 千秋庵総本家から電車通りをはさんで斜め向かいには、これまた地元で人気のたこ焼き店「こがね」があります。

どっちに行きたい?函館宝来町電停の老舗和菓子店と名物たこ焼き店

ここのたこ焼きは、もちもちした皮と酸味のあるソースが特徴。中に入っているタコは隣の鮮魚店から仕入れているもので、柔らかくて旨みたっぷり。以前、大阪から訪れた友人に食べさせたところ「今まで(大阪で)食べたたこ焼きの中で一番うまい」と断言。世の中にたこ焼きは数限りなくあれど、「こがね」のたこ焼きに似たたこ焼きにはなかなか出会えない、そんなオンリーワンのたこ焼きです。マヨネーズを掛ける際の芸術的な手さばきにも注目。こがねのたこ焼きは8個300円、15個500円。18時まではサービスタイムとして10個300円、15個450円で販売しています。

宝来町電停からすぐの老舗和菓子店「千秋庵総本家」と人気たこ焼き店「こがね」。徒歩1,2分の距離で両方の店を訪ねることができますので、函館を訪れる際にはぜひ寄り道してみては。


千秋庵総本家
 住所:函館市宝来町9-9
 TEL:0138-23-5131
 営業時間:9:00~18:00
 定休日:月1回水曜(不定)

こがね
 住所:函館市宝来町22-1
 TEL:0138-27-7060
 営業時間:14:30~23:00(土日は12:00から)
 定休日:木曜

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筆者について

佐々木康弘

佐々木康弘

札幌市北区新琴似出身。30歳で函館に移住してからふとしたきっかけでライターの道へ進み、旅行情報誌やネット媒体などを中心に年間70万字以上を執筆。道南地域で毎年100本以上のイベントに足を運ぶイベントウオッチャーとしても活動。【Sクラス認定ライター】