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北海道先史時代のまとめ

編集部
Written by 編集部

北海道先史時代のまとめ

北海道初期年表
BC3世紀 縄文時代から続縄文時代へ
5世紀 (並行し北東部にオホーツク文化発生)
6~7世紀 続縄文時代から擦文文化へ
9世紀 擦文文化本格化(ただし北東部はオホーツク文化)
13世紀 擦文文化からアイヌ文化へ(ただし東部はトビニタイ文化)
19世紀 アイヌ文化終焉、明治時代、開拓時代へ

 主に本州から文化が入ってきましたが、オホーツク文化に代表されるように、樺太やシベリアの大陸から入ってきた文化も見られ、ぶつかっていたのが、ここ北海道というわけ。それで並行してオホーツク文化などが道北東で見られるようになっています。

 北海道を時代別に分けると、旧石器時代、縄文時代、続縄文時代、擦文時代、アイヌ文化時代となります。縄文時代までは本州と同じで、弥生時代に移行せずに独自の文化を築いたのが北海道です。

 弥生、古墳、奈良、平安、室町、戦国、江戸といった時代は北海道には当てはまりません。ただし、道内にも後述する古墳造成時代(いわば古墳時代)、北の戦国時代(アイヌと和人の戦い)と称される独自の時代がありました。また、本州の各々の時代の影響も受けています。

縄文土器と擦文土器の動画

旧石器時代と縄文時代

 旧石器時代と縄文時代は本州のそれとほぼ同じ年代です。ただし、旧石器時代は、本州でいう草創期がないので、1期間少ない5期間に分割しています。縄文時代末期、道南では女名沢遺跡に代表される青森の「亀ヶ岡文化」が広まっていました。

 北海道を中心に独特のストーンサークルが発掘されています。国内ではじめて発見されたストーンサークルも北海道にありました。これには、忍路遺跡に代表されるストーンサークル、余市などの環状列石墓、立石の3分類があります。

続縄文時代

年代:BC3世紀~7世紀(弥生・古墳時代)
特徴:竪穴式住居、骨角器のほか前期は石器、後期は鉄器を使用

 本州では縄文時代が終わると弥生時代へ移行しますが、北海道では稲作が成り立たなかったため、採集・漁・狩猟を中心とする縄文文化をそのまま続けました。ただし青銅や鉄だけは北海道にも影響を及ぼしています。これが続縄文時代・それに続く擦文時代ということになります。

 さらに細かく、道内は3つの文化に大別されていました。特に道央から道南にかけては青森の亀ヶ岡文化の影響を強く受けました。その代表として恵山地区恵山貝塚に代表される「恵山文化」があり、前期に広まった文化です。

 一方、道東の別の文化「江別文化」は、中国の漢の大陸文化の影響を受けており、道内では続縄文時代中期に広まりました。「北大文化」は末期のものです。いずれも石狩~日高を結ぶライン以南の遺跡で見られます。

 北海道遺産「内浦湾沿岸の縄文文化遺跡群」にも選定されています。名称にあるとおり、内浦湾には遺跡が多いわけですが、特に伊達地域にほとんどがあるとされています。縄文中期遺跡として国内最大の大船遺跡があったり、水場の祭祀場が見つかるなどの道内独特の特徴も見られます。

擦文時代(さつもん)

北海道先史時代のまとめ 年代:7世紀~13世紀(古墳・奈良・平安時代)
住居:初期~中期は竪穴式(囲炉裏・かまど付)、後期は地上住居
土器:深い形、擦り付けてつけたと思われる刷毛模様
衣服:イラクサなどを繊維として独自に織る

 本州の文化の影響を受けていて、多数の本州の品が北海道に渡ってきました。擦文式土器もその影響を受けています(古墳時代の土師器がルーツ)。もっとも、前期(6世紀~)には続縄文土器の影響を受けており、土師器の特徴を持つ土器の時代もありました。衣服も繊維から糸をつむぎ織り機で織るようになりましたが、これがアイヌのアットゥシのルーツといわれています。

アイヌ文化時代

 擦文時代が終わるとアイヌ文化として、明治時代まで続くことになります。本州で言うと室町~江戸時代に当てはまります。アイヌ文化の特徴は漆器や鉄器の使用、平地式住居になるなどがあります。

北海道にも古墳があった!?北海道式古墳のはなし

 江別市など石狩の平野地帯の遺跡で発見されているもののひとつに「古墳」があります(道内では江別市・恵庭市にのみ発掘)。本州の古墳が有名で、古墳は道内にはないかと思う方もいますが、擦文時代初期の8~9世紀に作られたものが、小さいながらもあったようです。サイズは高さ1m程度、長さも数m程度と小ぶりです。副葬品は東北の古墳と極めて類似していると いいます。

オホーツク文化

 続縄文時代末期にオホーツク海沿岸に現れた独自の文化です。それ以降、擦文文化まで、道内で並行して文化が続きましたが、影響力が拡大した擦文文化に吸収されるような形で消滅しました(ほぼ擦文文化と同期間並行)。オホーツク文化とそれに関連するトビニタイ文化についてはこちらを

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