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 道央圏と十勝・道東圏を結ぶには、標高の高い日高山脈を">道央~十勝の道路交通網の発達と道東道の歴史 – 北海道ファンマガジン [ファンマガ]
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道央~十勝の道路交通網の発達と道東道の歴史


 道央圏と十勝・道東圏を結ぶには、標高の高い日高山脈を越える必要が生じます。道央と十勝を結ぶ道路交通の大動脈といえば長らく、最短ルートの国道274号線(日勝峠)と、冬季利用が多い国道38号線(狩勝峠)の2本だけでしたが(日高方面を迂回するなら国道236号線(天馬街道)という選択肢も)、2011年10月29日以降は道東自動車道でも道央と道東が結ばれるようになりました。日高山脈を越える道路の歴史を辿ります。

 日高山脈越えで最初に誕生したのは現在の国道38号線の狩勝峠。富良野~十勝間の十勝街道として江戸時代にはすでにあったといいます。その南には1898年~1899年に開削された石狩道路(旧狩勝峠)が存在していた時期もありましたが、鉄道が開通して廃道とされています。現在のルートとしては、1931年11月に開削され、1952年に国道38号線に指定されました。

 日高~清水間の道路を開設する構想は古くからあり、記録に残っているものとしては江戸時代(寛政12年)の皆川周太夫による調査が最古です。その後、明治14年に札幌県吏内田瀞と田口捨六が調査、大正9年にも調査が行われています。日高町と清水町も動き、昭和22年に合同調査を実施、その5年後までに北海道開発局が測量を終えました。

 1955年4月、ついに開発道路に指定されて日高町側から着工、1965年10月15日、日高町と清水町を結ぶ日勝道路(53.2km)が全線開通しました。従来からあった狩勝峠経由よりも大幅に短縮されることになりトラックの通行も急増しました。こうした状況ゆえ、1970年4月に国道274号線に指定されることになりました。1991年9月には最後まで未開通区間だった穂別町~日高町間(19.8km)も開通し、札幌~帯広間の国道274号線が全通しました。

道東道の開通へ

 一方で、千歳恵庭ICで道央自動車道と接続する道東自動車道は、1995年10月30日に十勝平野を横断する十勝清水IC~池田IC間が先行開通、1999年10月7日に千歳恵庭ジャンクション~夕張IC間が開通したものの、道央と結ばれるわけでもなかったため全国から不要な高速道路と言われてきました。肝心の日高山脈越えが必須だったわけです。

 そしてついに先行開業から12年。2007年10月21日には道東自動車道・トマムIC~十勝清水IC間、2009年10月24日には占冠IC~トマムIC間も開通し、日高山脈を越える新たな迂回路が誕生しました。2011年10月29日には道東道夕張IC~占冠IC間が開通したことにより直結。国道の峠は難所であるため、道東道への利用へシフトする事例が増加すると見込まれています。

道央~十勝間道路建設の歴史

1931年11月 狩勝峠開削
1952年   狩勝峠経由の道路を国道38号線に指定
1955年 4月 日勝峠経由の日勝道路着工
1965年10月 日勝峠経由の日勝道路(日高町~清水町間)全通
1970年 4月 日勝峠経由の日勝道路を国道274号線に指定
1991年 9月 国道274号線穂別町~日高町間開通、274号全通
1995年10月 道東道十勝清水IC~池田IC間開通
1997年 9月 国道236号線(天馬街道・野塚トンネル)広尾町~浦河町間開通
1999年10月 道東道千歳恵庭ジャンクション~夕張IC間開通
2007年10月 道東道トマムIC~十勝清水IC間開通
2009年10月 道東道占冠IC~トマムIC間開通
2011年10月 道東道夕張IC~占冠IC間開通し直結

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