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新十津川物語と新十津川町の歴史

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新十津川物語と新十津川町の歴史

 NHKテレビドラマで知名度が上がった「新十津川物語」。川村たかし氏 原作の小説をドラマ化したものです。周知の通り、この物語は空知管内 新十津川町のはじまりに基づくストーリーです。

新十津川町の歴史

新十津川物語と新十津川町の歴史  明治22年(1889年)8月。奈良県吉野郡十津川を集中豪雨が襲いました。 この地にあった集落は豪雨により大崩壊をもたらし、死者が168人に上り ました。生活の場所を失った生存者を含む600戸2489人は、新天地北海道 へ移住することになりました。

 永山武四郎北海道長官の助けもあり、被災2ヶ月後に神戸港から小樽港 へ3部隊に分かれて船で移動、小樽からは幌内鉄道で市来知(三笠)、滝川 屯田兵まで移動し、11月以降そこでひと冬を過ごしました。屯田兵に2000人 以上も入れたのか……。なんと兵舎1戸あたり4家族が同居したといわれ ています。

 1890年6月、彼らが入地したのはトック原野。徳富川流域です。ふるさと 十津川をもとに「新十津川」という村落を形成しました。これをもって、 1890年に新十津川が開村となりました。

 住民は稲作に力を注ぎ、大正時代には寒さに強い水稲品種「玉置坊主」 が開発され、道内に稲作が根付くことになります。また、1906年9月には 酒造の法人としては道内初の「新十津川酒造株式会社」が設立され、現在の 「金滴酒造」に至っています。2008年に民事再生法適用申請をしてしまい ますが、100年以上の歴史ある酒造です。

 現在も、奈良県の十津川村とは交流が行われています。また、町章は 十津川村と同じものを採用しています。

新十津川物語では……

 主人公は津田フキ(9歳)。兄とともに北海道開拓のため現在の新十津川へ 移住しました。史実をもとにしていますが、フキのモデルはいないという ことです。しかし、当時の過酷な開拓生活を垣間見ることができます。

 ドラマは新十津川開村100年記念で1991年から翌年にかけて放映されました。 現在、町内には新十津川物語記念館が1993年オープン以来設置され、フキ の像も建立されました。

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