羅臼町市街地、
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交通


羅臼町市街地、望郷台(羅臼国後展望塔)から見る国後島

 根室と各島を結ぶ定期航路がありました。国後島、色丹島、歯舞群島は、根室、函館とを結ぶ航路があり、さらに各島間を結ぶ航路が存在しました。オホーツク海側ルートと、太平洋側ルートの2種類に大別できました。

 オホーツク海側ルートは、根室~国後島西海岸、根室~国後島東海岸~択捉島西海岸がありました。太平洋側ルートは、根室~歯舞群島~色丹島、根室~国後島東海岸、函館~根室~択捉島東海岸がありました。

 これらの定期航路は、1799年に江戸幕府の命令で近藤重蔵高田屋嘉兵衛を水先人として択捉島を訪れた後に開拓されました。国と北海道庁は1891年以降、北海道と北方四島を連絡する命令航路を開始し、流氷の迫る時期を除く4月から12月末まで運航されました。

 歯舞群島では月3回、色丹島では月3回(実際には月1回)、択捉島では月2~3回、国後島では2日おきくらいで到着しました。冬季になると、国後島では古釜布港、択捉島では年萌の両不凍港にだけ月1回ペースで入港しました。色丹島では斜古丹港がベースでしたが、入港できない場合はイネモシリに入港しました。

 北方四島においては、陸上交通、つまり道路の整備が進まなかったため、海上交通がメジャーでした。各島には以下の港が開設されていました。しかし、天然の入り江などを利用していたので、港湾整備が急がれました。とはいえ、大部分は完成せずに終戦を迎えたようです。

択捉島14港
択捉島留別村:留別港、年萌港、天寧港、具谷港、入里節港、内保港
択捉島紗那村:紗那港、内岡港、紗万部港、別飛港
択捉島蘂取村:蘂取港、茂世路港、年瑠璃港、小田萌港

国後島15港
国後島泊村:泊港、東沸港、キナシリ港、古釜布港、瀬石港、古丹消港、秩苅別港、ニキショロ港
国後島留夜別村:乳呑路港、礼文磯港、白糠泊港、植内港、シベトロ港、ルルイ港、ソコボイ港

色丹島8港
色丹島色丹村:斜古丹港、松ヶ浜港、イネモシリ港、マタコタン港、アナマ港、ノトロ港、キリトウシ港、相見崎港

歯舞群島12港
歯舞群島水晶島:税庫、秋味場港、台場港、モシリケシ港
歯舞群島秋勇留島:税庫
歯舞群島勇留島:税庫、トコマ港
歯舞群島志発島:税庫、相泊港
歯舞群島多楽島:税庫、カカマ港、フルベツ港

道路交通

 道路交通は整備がほとんどなされていませんでした。幹線道路と呼ばれていても2m以下の狭い道路ばかりでした。択捉島では、内保から入里節、天寧、年萌で分岐してトシルリに至るルート、年萌から留別、紗那、別飛、蘂取に至るルートがありました。国後島では泊から乳呑路までの約100kmの幹線道路がありました。色丹島では約48kmの幹線道路、歯舞群島では志発島の幹線道路約5kmくらいしかなかったようです。

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