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あろはおけら(ALOHA! ORCHESTRA PROJECT.)

編集部
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 札幌圏で活動するクラシカルグループを紹介するシリーズ。今回は弦楽オーケストラ「ALOHA! ORCHESTRA PROJECT.」。毎年、モエレ沼公園など北海道内の価値がある場所や建物で公演を行っている。今回、あろはおけらの代表でチェリストの德田愼治さんに結成のきっかけや活動の内容をお聞きした。(収録日:2011年10月24日付)

 モエレ沼公園、帯広市古柏堂、札幌市時計台、小樽市運河プラザ3番庫、栗山町酒の郷なつかしホール……。ALOHA! ORCHESTRA PROJECT.、略称 あろはおけらがこれまで公演を行ってきた場所である。北海道の歴史を感じる建物、価値ある建物で行うことが多い。

 結成のきっかけをお聞きするとその理由が分かった。代表の徳田さんはこう語る。

 「北海道には様々な価値ある場所や建物があります。一方で、そこに住む人は、その価値を認識していなかったり、その場所自体を知らなかったりします。そのような場所は歴史が積み重なった文化を育む土壌であり、その場所のある地域を経済的、社会的、環境的に持続可能な成長へ導く力があるものと思います。当プロジェクトの音楽は、その場所の"これまで"を認識し、"これから"を創造することの"きっかけ"になれるのではないかと思い、自分は構想を練っていました。」

 そのように考えていたころ、2005年にイサム・ノグチ氏が計画に参画したモエレ沼公園がオープンした。まずはこのモエレ沼公園で公演を行おうと思ったのが始まりという。こうして2006年8月5日、記念すべき第1回公演がモエレ沼公園ガラスのピラミッド「HIDAMARI」にて行われた。以来、道内各地の歴史的建造物等で毎年公演を行っている。

あろはおけら(ALOHA! ORCHESTRA PROJECT.)

わくわく感を持ち、互いの心が触れ合うように

 「あろはおけら」という言葉は、ハワイの「あろは」と楽団の「オーケストラ」を掛け合わせた造語である。あろは、つまり「ALOHA」はそれぞれの文字に意味合いがある。「A」は「上品」、「L」は「融合」、「O」は「心をワクワクさせる」、「H」は「謙虚」、「A」は「忍耐」を意味する。まとめると「お互いに謙虚で忍耐強く、心豊かにはずませて、優雅に融け合いましょう」となる。

 これを概念にした楽団であることから「あろはおけら」と命名した。その意味のとおり、"あろはおけら"の公演では常に「お客様・演奏家達がわくわく感を持って、互いの心が触れ合うことができる」ような公演を目指している。

 毎年夏に行う公演は「Opus」と呼ぶ。この公演では必ず題名を付け、Opusのイメージ、すなわちコンセプトをお伝えする。それは我々が生きている中、その場、その時間を通して感じたことを文字にしている、と代表の徳田さんは語っている。

 こうした公演では、クラシックだけでなく、例えば映画「となりのトトロ」のテーマなど、よく親しまれているポップな曲も演奏される。なぜだろうか。徳田さんが教えてくれた。「これからの時代を担う子供たちには、その場所で"こういうことができるんだ!"といった印象が少しでも残ってもらうよう、子供たちも楽しめる音楽をやることも重要視しています。将来的に、楽器をはじめたり、地域活動に興味を持ってもらえれば嬉しいですね」。演奏する曲目の選定もよく考えられている。


 そのようにワクワク感のある公演であるから、お客さんからも好評である。「聞いていて、とても楽しい!またこの場所でやって欲しい。」「演奏者がとても楽しんで弾いているね!」といった感想はもちろん、「この場所でこういうことができるんだ!」「いままでこの地域で生活してきたけれど、あらためてこの場所が素晴らしいことを認識した。」と声をかけられると大変うれしいそうだ。それは「あろはおけら」結成の目的とも合致する。

あろはおけら(ALOHA! ORCHESTRA PROJECT.)

 あろはおけらは、新しいことに積極的にチャレンジする楽団でもある。何よりも、メンバー皆が仲が良い。個性的なメンバーが多く、新しいアイデアが生まれやすい環境のようだ。たとえば、写真家さんと一緒に何かやろうとか、公演前にちょっとした寸劇的なものを取り入れるとか、路上で演奏したりと、他の団体の演奏会ではあまりやらないこともやってしまったりする。

 小樽出身のオーボエ奏者と一緒に公演した小樽の「note♪」では、地元ジュニアオーケストラと一緒に演奏したり、写真家の方が映像を投影したりと、楽しい時間を演出した。また、帯広でも音更高校管弦楽局の弦楽パートと共演したりと、非常に忘れられない思い出になっているようだ。こうしたコラボレーションも「あろはおけら」の特徴の一つといえるだろう。

 最後に、「あろはおけら」の今後の活動についてお聞きした。

 「道内の様々な地域で公演を実現させたいと考えています。また、その公演に当たっては、地元の演奏家をはじめとした皆様と一緒に公演を創っていきたいと思います」。あろはおけらは、これからも挑戦を続けていく。

あろはおけらのプロフィール

あろはおけら(ALOHA! ORCHESTRA PROJECT.)

正式名称:ALOHA! ORCHESTRA PROJECT.(略称「あろはおけら」
結成年:2005年夏
代表:德田愼治
活動拠点:北海道内の価値がある場所
プロジェクト参加者数:本公演で毎回25名程度
主な活動経歴
2006年:Opus1「夏、モエレにて」をモエレ沼公園にて公演
2007年:Opus2「青春てんてけてけてけ」を札幌市時計台、帯広市古柏堂にて公演、札幌カルチャーナイトやさっぽろアートステージに出演
2008年:Opus3「HERRI MINA」をモエレ沼公園、栗山町酒の郷なつかしホールにて公演。札幌カルチャーナイトや公共建築の日フェスティバルに出演
2009年:Opus4「note♪」を札幌市時計台、小樽市運河プラザ3番庫にて公演、さっぽろアートステージ出演
2010年:Opus5「想い-omoi-」をモエレ沼公園にて公演
2011年:Opus6「あ・うん-みんなの気持ち、いろんな気持ち-」を公演
その他、カフェ等でのライブも開催
公式サイトhttp://www.geocities.jp/grotama/
Youtube(動画)https://www.youtube.com/user/AlohaOrchestraJoh

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