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可愛い切り絵に高評価―札幌在住の切り絵作家 黒川絵里奈さん

編集部
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【札幌市】 とある一枚の作品に目が止まった。グラデーションの美しい背景に浮き出る女性や妖精の姿。髪、羽、服装、花弁に至るまで、切り絵で細かく表現している。手のひらに収まるほどのサイズであるが、これが一枚の黒い紙から出来ているというのだから驚きだ。

制作するのは、札幌市在住の切り絵作家・黒川絵里奈さん。本格的に展示用の切り絵を制作し始めたのは2012年2月ということであるが、そのクオリティは高く、道内各地の展示会に出品、高い評価を得ている。どのように制作しているのだろうか。彼女に直撃した。

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切り絵はどのように制作しているのか

黒川さんが制作する切り絵は、二つ折りで切り抜いて左右対称になるものと、一枚ものの2つのパターンとがある。背景にはグラデーションの用紙をパソコンでプリントアウトし、完成した切り絵と合わせる。背景を使わずそのままアクリル板に挟んでいるものもある。ただ壁の色に左右されるので、白い壁がオススメという。

切り絵の下絵は何回でも使えるようにコピーしておく。それを転写し、すべてカッターで細かく切っていく。どちらかというと、下絵を考えるのが時間がかかり、特に白と黒のバランスが難しいという。白が多すぎてもうるさい感じになるし、黒を多く残すと簡単そうな絵になってしまうのだそうだ。カットは30分から8時間程かかる大作まである。

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舞台制作に関わり、切り絵の世界へ

小さい時は落書き程度で絵を描くのが好きだったという彼女。小学校5・6年の頃、ある影絵作家の絵本を見て作ってみようと思い、初めて童話をモチーフに切り絵を作った。将来は漠然と絵描きになりたいと思っていたが、進路を考えていくうちに難しいと思うようになり、専門的な高校や大学に進むことはなかった。絵をやりたいという気持ちと、堅実な道を行こうという気持ちが交差していたが、結局モノづくりをしたいという気持ちが強くなっていく。

2007年に大学を卒業、1年半勤めた後、新聞に掲載されていたオーディションを受け、2009年から人形劇のワークショップに参加する。この人形劇で影絵をスクリーンに映すことが多かったので、ここで再び切り絵に接することになる。影絵や切り絵を作るのが楽しかったそうで、「この3年間がなかったら、やろうとは思わなかったと思う」と話す。もうちょっと何かできないか、身近で何かできないかと思い、2012年2月より、飾るための切り絵作品の制作を本格的に始めた。習ったことはないというが、何より人に自分の作品を見せられるようになったことが喜びという。

人物や妖精を切り絵で表現することが多いが、最近は北海道の風景を作ることも多くなった。自然と風景が壊されることなく、せめてこのまま残るようにとの願いを込めて制作しているという。どの作品も装飾的で可愛いものばかりだが、「今後は物語性と奥行きのあるものを作っていきたい」と話す。

黒川絵里奈 切り絵展「きらめきのかけら」
2012年10月9日~21日(最終日は夕方まで)
Cafe&DiningBar Insomnia(札幌市中央区北10条西16丁目1)
黒川絵里奈 切り絵展「Kirie Art Collection」
2012年11月1日~15日
Live&culture LOKA(札幌市中央区北1条西28丁目2-18)

黒川絵里奈(くろかわえりな)

1983年7月5日生まれ、札幌市出身・在住、小樽商科大学商学部経済学科卒業。2009年から札幌市教育文化会館主催「FAT!S(フィギュア・アート・シアタ!札幌)」(沢則行講師)に参加し、人形制作、操演、影絵制作を経験。2012年2月から観賞用の切り絵制作を始め、道内数カ所で展示販売を行う。
facebookページ:http://www.facebook.com/kirie.erina

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