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セイノユカさんにインタビュー

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セイノユカさんにインタビュー

 今回のインタビューは、札幌市で絵描きとして活動するセイノユカさん。2010年5月から2011年2月までライブペイントをUstreamライブ中継し注目されました。イラストレーション、フライヤー・名刺デザインや、油彩画家としても活動しておられます。おいたち、活動の内容などについて伺いました。(収録日:2011年2月20日付)
― 簡単な自己紹介をお願いします。
 1984年に札幌市で生まれました。親の転勤で、浜頓別町、倶知安町、三重県、札幌市、釧路市、そして札幌市に戻ってきました。現在は札幌市を中心に油彩、イラストレーターなど絵描きとして活動しています。

― 絵描きになろうと思ったきっかけについて教えてください。
 小さい頃は絵を描くのが好きな子供だったらしいですが絵描きになろうとかそういう関心はなくて、小学4年くらいから友達の影響で描き始めました。といっても漫画のキャラクターなんですけどね。中学では美術部に入部しました。油彩に出会ったのは中学3年の時で、先生の絵を見せてもらって、面白いかも、と思い、興味本位で始めました。やってみようかなという軽い気持ちでしたが、お年玉で安い油彩セットを買いました。
 高校になると、美術部の先生が油彩画家だったのでその影響を受けました。高校途中までは漫画家を目指していたんですが、油彩で評価をいただいたり褒めてもらえたことで、将来画家になることも考えだしました。あまりまわりには言えませんでしたけど。

― 高校卒業後はどうされたのですか?
 高校を卒業すると、絵とは関係ない専門学校に行ったので、同時に絵を描く場所がなくなりました。これまで自分の中で絵を描くことしかなくてこれで生きてきたので、よりどころがなくなったというか……。半年ほど悩んだんですが、高校時代と同じようにキャンバス用のパネルを作って塗ったときに「やっぱりこれしかない!」って思って、再び場所はなくても無理矢理やることにしました。
 それで外で描き始めました。それが2年間続いて、3年目は車庫で、そのあと賞など評価も少しずついただいたことから物置をアトリエとして用意してもらい、そこで描くようになりました。2004年には学生美術全道展北海道新聞社賞を受賞し、翌年の社会人一年目には第50回新道展協会賞を受賞、2010年には新道展の会員(審査員のようなもの)の推挙もいただくことができました。

― 最近はイラストレーションなど油彩以外の活動が多いそうですね。
セイノユカさんにインタビュー  油絵のほか、イラストレーション、フライヤーデザイン、名刺デザイン、CDジャケットデザイン、会場装飾、最近ではライブペイントも行っています。絵やデザインに関することは何でも請け負う絵描きさんですね。自分にできることはなんでもやりたいので。
 2008年くらいまでは主に油彩で出展していましたが、ライブ企画のフライヤーデザインも引き受けるようになりましたし、12月のミュンヘンクリスマス市(札幌市)のポストカードデザイン公募に応募し採用されました。それで、2009年の初めあたりに、このままでいいのだろうかと少し悩み、もっといろんなことにチャレンジしていこうと思いました。
 2009年は油彩に限らず、もっと絵を見ないような人にも見てもらいたいのでイラストレーションにも力を入れるようになりました。ポストカードデザインやフライヤーデザイン、2010年には青柳舞さんのCD「まどろむりずむe.p.」のジャケットデザインも担当させていただきました。できることが増えてきて、人との出会いが面白くなってきたのもこのころでした。

青柳舞さんのCDジャケット
セイノユカさんにインタビュー セイノユカさんにインタビュー

 11月には個展「まよなかのいきものたち」を musica hall cafe など2ヶ所で開催し、ポストカードと油彩を展示しました。絵の展示というとギャラリーが多いかもしれませんが、行く人は限られますし、時間が限られてしまうので、見に行けない現状があります。でもカフェで展示すれば、いろんな人に見てもらえるし、気軽に絵画に触れてもらえるのではと思って、カフェでの展示を中心にするようにしています。

― ライブペイントの反響が大きかったようですが、どうして始めようと思ったのですか?
セイノユカさんにインタビュー  メジャー、インディーズに関わらず音楽が好きで、絵のイメージにつながることもあり、好きな音楽を奏でる人たちと自分が出来ることで一緒に何かしたいと思い立ち上げた企画でした。私が絵を描いていることや、札幌には素敵な場所があって、こんなに素敵な音楽を奏でる人たちがいるんだよ、というのを、どこにいてもいろんな人に見てもらいたい、知ってもらいたいというコンセプトで始めました。
 最初のきっかけは、2009年11月の個展「まよなかのいきものたち」で音楽ライブイベント「月待ちの夜に」を開催したときですね。SE-NO、サジカゲン、LOVE ATTACK EVEといったミュージシャンが出演する自主企画イベントでしたが、まわりに「セイノも出ればいいじゃん」と言われ、絵描きの私がライブペインターとして参加しました。面白かったとの反響が大きかったし、わたし自身もとても有意義な時間だったのでこれはまたやりたいな!と思いました。
 そんなとき、2010年になってUstreamに出会いました。それで、これを使って、生配信してみようと思いつき、2010年5月から2011年2月まで全7回シリーズのライブイベント「アーティストは境界線上で踊る」を配信しました。思っていたよりも音響や機材の知識不足がありましたが、手伝ってくれるいい人たちに恵まれて、7回(特別編含め8回)配信できました。Twitterを通じて、本州や海外から見てるよ、と声をいただいたりして、とてもうれしく思っています。

セイノユカさんにインタビュー
第4回目、サジカゲンとヤスイ料理店にて

Ustream配信ライブイベント「アーティストは境界線上で踊る」
2010.5 第1夜(music hall cafe)ゲスト:SACON
2010.6 第2夜(ATTIC)ゲスト:ikku(ututu)&永盛岳生(REVOLVER AHOSTAR)
2010.7 第3夜(開化&more)ゲスト:イソベック(スモゥルフィッシュ)
2010.9 第4夜(ヤスイ料理店)ゲスト:サジカゲン
2010.10第5夜(旧柊屋跡地)ゲスト:ウェッジソール
2010.11特別編(musica hall cafe)ゲスト:梅本多朗/青柳舞/LOVE ATTACK EVE/宮本英一(シュリスペイロフ)
2011.1 第6夜(Radio&records)ゲスト:Addiction
2011.2 第7夜(cafe Raw life)ゲスト:SE-NO

― アイデアやインスピレーションはどのように得ておられますか?
 私は主に生きているものを描きます。特に動物をモチーフにして描くことが多く、わき上がる生命力みたいなものを出していければと思って描いています。なので、円山動物園(札幌市)とか旭山動物園(旭川市)、えこりん村(恵庭市)といった動物のいるところに行くことがありますね。また、家の近くで山の自然を見ることも多いですし、花屋に季節の花を見に行くこともあります。メジャーやインディーズ関係なく、生の音楽を聴きに行くこともイメージにもつながりますね。

― 絵描きをしていて良かったと思うときとはどんなときですか?
 描いた絵を見てくれるのはうれしいですね。褒められるのもうれしいです。あとは出会いにつながることです。絵をやってなければここまで仲良くはなっていない人たちがまわりにいっぱいいること。人とのつながりが広がって、自分の世界が広がって、いろんな方向から見れるようになったのは大きいですね。絵をやめなくてよかったと思っています。

― 今後目標にしていることについて教えてください。
 画家として技術を向上させていきたいと思います。また、絵は日本でも海外でも、言葉は関係ありませんから、絵を通じていろんな人に出会っていきたいと思っています。応援よろしくお願いします。

[PR] セイノユカ個展「ビフレスト」~アーティストが境界線上で踊った7つの軌跡~(インターネット配信イベント「アーティストは境界線上で踊る」より)

2011年3月1日~21日(月曜日を除く)の11:30~22:00まで、札幌市中央区南三条西6丁目長栄ビル3階の musica hall cafe にて、反響を呼んだUstream配信ライブイベント「アーティストは境界線上で踊る」(2010/5~2011/2)で描いた作品が展示されます。期間中の3月12日には、同店舗内で「さよなら 冬の街」と題してライブイベントが開催され、セイノユカさんがライブドローイングを行います。出演者はSACON、イソベック、サジカゲン。18:00オープン、18:30開演ですので、是非お越しください。

セイノユカさんのプロフィール

セイノユカさんにインタビュー

セイノユカ(清野有香)。1984年1月10日札幌市生まれ、札幌市在住。絵を描く人として活動中で、画家、ライブペインター、イラストレーション、フライヤー、名刺デザイン、会場装飾、CDジャケット制作などを手掛ける。特に2010年5月から2011年2月まで7回行われたUstream配信ライブイベント「アーティストは境界線上で踊る」が反響を呼んだ。公式サイト、ブログTwitter

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