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大久保鈴音(FMわっぴ~パーソナリティ)

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大久保鈴音(FMわっぴ~パーソナリティ)

日本最北・稚内市にあるコミュニティFM局「エフエムわっかない」(FMわっぴ~)でパーソナリティを務める大久保鈴音さんに、FMわっぴ~やパーソナリティとしての活動について、そして発信地である稚内の魅力についてお聞きしました。(収録日:2012年5月14日付)

――「FMわっぴ~」に入ったいきさつについて教えていただきたいのですが、もともとラジオパーソナリティに興味があったのでしょうか。

中学の時、好きなミュージシャンがやっているラジオ番組が聴きたくて、夜中に両親を起こさないよう布団の中にラジカセを引っ張り込んで聴いていました。そんな中、興味を持ったのは「TB」と呼ばれるスタジオの機能。「TB(Talk Back)」というのは、コントロールルームからスタジオブースへの連絡に用いられるもので、スタッフとどんな会話をしているんだろうとか、スタジオってどんなところなんだろうとか、そんなふうな興味を持ちました。高校に入り、隣町である稚内に職場見学に行く授業があり、稚内にFM局があることを知りました。生放送に出してもらったり、本物のスタジオに入ったりして、すっごく興奮したことを覚えています。そのときはまさか自分がそこで働くとは思ってもみませんでしたが、今思えば、この職業に興味を持ったのはこの時だったんじゃないかと思います。


――現在大久保さんが担当しておられる二つの番組について、それぞれどんな番組か教えてください。

大久保鈴音(FMわっぴ~パーソナリティ)

生放送は朝の情報番組「Wake Up Call」の月火水と、金曜ワイド5時間生放送「エンタメ・フライデー」を担当しています。「Wake Up Call」は朝7時30分から10時まで放送している情報番組で、稚内や宗谷管内のニュースや話題を中心に、交通情報やイベント情報などをお伝えしています。「エンタメ・フライデー」は週末をより楽しんでいただくための音楽情報バラエティで、イベント情報はもちろんですが、市内で買えるスイーツを紹介する人気コーナー「おやつの時間」や、料理コーナー、音楽特集コーナーなど幅広いジャンルでお送りしています。生放送の他にも録音放送番組が多数あります。わたしが担当するのは「元気ハツラツ稚内」と「ピッピとマッキの小児科サロン」。元気ハツラツ稚内は稚内市からのお知らせ番組です。ロシア・ユジノサハリンスク市にある稚内市サハリン事務所との電話中継や、緊急時に消防署から直接情報を発信できる緊急割込放送装置の放送訓練などを行っています。ピッピとマッキの小児科サロンは市内の小児科医による開局当時から続く最長寿番組で、今年4月に放送回数800回を超えました。

――生放送番組以外でのお仕事もあるそうですね。他にどのような活動もされていますか。

FMわっぴ~はDJワンマンスタイルですので、スタジオの中にミキサーがあり、パーソナリティがミキサーの前に座り、マイクで喋りながら機材操作やリクエスト対応などを全て1人で行います。自分の担当する番組に関する企画・構成、選曲なども自分でやります。また、生中継での外からの放送の他に、ニュース取材も行っています。イベントや式典、学校行事など、新聞記者さんにまざりマイクを持ってその様子を録音してきて編集し原稿を制作し、原稿と音源を夕方の情報番組担当者に渡すという仕事もします。ラジオ広告の営業もパーソナリティが行っておりますので、広告のお願いに企業へ伺ったりもします。通年で各種イベント、式典、結婚式や葬儀の司会業も行っております。

――地域の情報をラジオを通して提供していらっしゃるわけですが、何か心がけておられることや、こだわり、使命感などお聞かせいただければと思います。

大久保鈴音(FMわっぴ~パーソナリティ)

まず、ラジオという媒体ですから「音と声だけで伝える」という根本的なことを常に意識するようにはしています。当人が当たり前であっても知らない人が想像しやすい伝え方、情景描写しやすい言葉選びや聞き取りやすい速度、話し方を心がけています。そして、先ほどの話にも出てきましたが、わっぴ~はパーソナリティ自身がニュース取材に出かけたり営業にまわったり、外に出ることが大変多いです。なので、できるだけ、自分の実体験を交えたお話をするようにしています。誰かの言葉を借りるより、自分の見たものや聞いたもの、味わったものについて話すほうが絶対的に説得力も情報量も増えるからです。


――パーソナリティとしてやりがいはどんなときに感じますか?これまでで嬉しかったエピソードなど教えてください。

オールドメディアなどと呼ばれ、若者のラジオ離れが深刻な中、わっぴ~では市内の全幼稚園・保育所に、ひとり年に最低1回の出演を依頼しています。なので「わっぴ~」を知らない子どもはほとんどいません。中継車に向かって手を振ってくれたり、行事などの取材に行けば「あ!わっぴ~のお姉さんだー!こんにちは!」と挨拶をしてくれます。ママさんリスナーも多く、家事の傍らわっぴ~を聴いて下さっている家庭では小さな頃からいつもわっぴ~を聴いて育った子たちがいて。そんな子たちが大きくなって、学校が休みの日には手書きのFAXでメッセージやリクエストを送ってくれるようになりました。可愛い字で一生懸命書いた「今週のテーマ」についてのメッセージや、アニメ主題歌のリクエストが届いた時はとっても嬉しいです。もっともっと、これからにつながるように、がんばろうとパワーをもらえます。

――話は変わりますが、稚内の好きなところ、面白いところとはどんなところですか?

大久保鈴音(FMわっぴ~パーソナリティ)

稚内の大好きなところの一つとしては稚内公園があります。高台にありキャンプ場や売店などもある公園なのですが、天気が良ければ、肉眼でロシア・サハリンが見えます。わたしはものすごい頻度でここに出没します。観光コースには外せない場所ですが、市民のお散歩コースとしてもたくさんの方が訪れます。稚内公園内にある、稚内の歴史が詰め込まれた北方記念館と360度の大パノラマから稚内を一望できる百年記念塔展望室もオススメです。ちなみにわっぴ~のアンテナはこの百年記念塔のてっぺんについていて、わっぴ~の電波はここから皆さまのラジオに飛んでいきます。


――大久保さんが稚内に来る方にお勧めしたいイチオシの観光地・グルメ等教えてください。

大久保鈴音(FMわっぴ~パーソナリティ)

稚内への観光をお考えの方はまず宗谷岬、ノシャップ岬、稚内港北防波堤ドーム、稚内公園はおさえるんじゃないかと思います。この4カ所は絶対外せないですね!でも、わたしが本当にオススメしたいのは宗谷丘陵です。ここは北海道遺産にもなっている場所で、周氷河地形という珍しい地形が見られる丘陵です。エコエネルギーに力を入れている稚内では国内最大級の集合型風力発電施設「宗谷岬ウィンドファーム」がこの宗谷丘陵にあり、57基のプロペラがまわっていて稚内市の年間消費電力の約6割を賄っています。ここをドライブすると、まるでヨーロッパの田園の中を走っているような気分になります。また、宗谷岬牧場もあり、ここでは宗谷黒牛(そうやくろうし)という日本最北のブランド肉牛が放牧されています。広大な牧草地には海からの潮風でミネラルをたっぷり含んだ牧草が育ち、それを食べ育った宗谷黒牛は柔らかさと脂の甘みが特徴的です。お土産としても売られている宗谷黒牛ハンバーグはオススメです。稚内といえば、新鮮な魚介、有名なたこしゃぶももちろんですが、実はお肉も美味しいんですよ。

――大久保さん、お忙しい中インタビューに答えていただきありがとうございました。FMわっぴ~はインターネット放送「サイマルラジオ」でも聴くことができますので、皆さんも最北端の情報を聴いていただければ幸いです。

大久保鈴音さんのプロフィール

大久保鈴音(FMわっぴ~パーソナリティ) 1986年3月2日生まれ、B型。趣味は料理とお酒。最北端・稚内から約40km南にある豊富町に生まれ、高校卒業と共に稚内市へ。現在、エフエムわっかない(FMわっぴ~)でパーソナリティ主任を務める。生放送担当番組は「Wake Up Call」「エンタメ・フライデー」。ブログ「SUZUNE☆BLOG」はこちら

エフエムわっかない(FMわっぴ~)とは

 稚内市の地域密着型FMコミュニティ放送局。76.1MHz。稚内や宗谷管内の情報をいち早く、より詳しく伝えている。NTTテレマートの調査では稚内市内の聴衆率が他局を抜いて断トツ。2011年4月1日からインターネット放送のサイマルラジオ配信を開始。2012年1月17日には、空中線電力=出力20Wから50Wへの変更を全国のコミュニティFMで初めて許可され、市内の聴取可能地域では更なる高音質放送が可能となった。

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