ホタルが生息!?西区にある広大な憩いの場「五天山公園」

西区の端っこ、盤渓に通じる道道82号線沿いに、近年造成された広大な公園があるのをご存じだろうか。「五天山公園」=「ごてんざんこうえん」と読む公園には、ホタルが生息しているというし、丘や水辺や水車、展望台や遊具、野球場、パークゴルフまであって、日常の疲れを忘れゆっくりできる公園という点で、筆者自身、札幌市内の中で特に気に入っている公園の一つだ。

この公園は2009年4月25日にグランドオープンしたので知らない人も多いかもしれない。「突然出来てた」と札幌市民でも驚く声を何度か聞いた。五天山公園は西区初の総合公園で、その面積は広大で245,870m2ある。五天山公園行きの路線バスが出ているので、西区民にはお馴染みかもしれない。






さて、この公園は、標高303.5mの「五天山」という階段のような三角山の山麓に位置する。もともとは採石場だったのだ。その中腹にある2ヶ所の展望台から眺める公園全貌は圧巻。プチ登山を楽しんだら、麓に戻って、三日月形の池の周りを散策したり、四季折々の花を楽しんだりしてみる。遊具もあり、子供連れの家族も多く見かけた。


この公園の見所の一つに「ホタルの小川」というのがある。実際にホタルが生息しているため、小川に入ることがないように立て札も設置されている。7月から8月にかけてはヘイケボタルの光を楽しむことができるが、1970年代までの数と比べるとだいぶ減少しているという。現在は左股川の湿地帯に生息が確認されているだけになってしまった。そのホタルの生息する自然復元を行い、ホタルを保全しようというのが、この「ホタルの小川」。




もう一つの見所は「水車」である。公園入口近くに「水車小屋」が再現されているが、これは、かつて丘陵を活用し西区西野に点在した水車の歴史を感じさせる施設。小屋の内部に入ることができ、杵と臼と水車のからくりを簡単に知ることができる。

実はこの公園には管理事務所や売店があり、バーベキューも気軽に楽しむことができるようになっている。家族連れでも十分楽しめる五天山公園を是非御贔屓に。