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監督は高校1年生! 琴似から生まれた映画「茜色クラリネット」が完成

山下恭平
Written by 山下恭平

監督は高校1年生! 琴似から生まれた映画「茜色クラリネット」が完成 【札幌市】 中高生、映画・演劇のプロ、琴似の地域コミュニティが共同制作を行い話題になった長編劇場公開作品「茜色クラリネット」の公開が、2014年3月22日(土)に決定しました。

映画「茜色クラリネット」は、地域コミュニティと中高生による映画制作を目指す「コトニ夢映画制作プロジェクト実行委員会」が企画。撮影・編集・出演など全てを参加した中高生が行い、プロの映画制作者や市民団体の協力を得て約1年をかけ制作。2月4日に行われた完成披露試写会には、監督の坂本優乃さんや主演を務めた佐藤楓子さんら学生参加者9人、プロデューサー、指導監督などが舞台挨拶を行いました。

ストーリー

コトニ中学3年の茜はある日、親友・夏輝の古本屋で「夢の世界に入ることが出来る」という不思議な本を見つける。その本をたよりに夢の世界に入った二人は3年前の事故から意識を失い眠り続けている同級生・藍ちゃんの声を耳にする。一方現実の世界では子供の姿のまま大人になってしまう「大人病」が蔓延していた。茜、夏輝、新聞部の大西の三人は、その事件を解決するため奔走する。 事件の端々に姿を表すコトニのゆるキャラ「トニ子」。トニ子の正体とは?3人は事件を解決し藍ちゃんを助けることが出来るのか!?

「茜色クラリネット」予告編

大人顔負けの演技力

監督は高校1年生! 琴似から生まれた映画「茜色クラリネット」が完成 本作は、出演者のほとんどが中学生、高校生たち。 大人として出演したのは北海道釧路市出身で、「親指さがし」「クローズZERO」などに出演し、演出家・俳優として活躍する斎藤歩。札幌で活躍する劇団「yhs」の小林エレキなど。

主演を務めた茜役の佐藤楓子さんは「私が大人になってこの映画を観たとき、どう思うのか楽しみ」とコメント。今回の学生たちの演技について斎藤歩は「みんな本当に演技が上手かった」と語り、高校1年生の監督・坂本さんについて「ダメだしもバンバンされた。最初は腹がたったけど、監督はそうでなくちゃね(笑)」と、会場の笑いを誘いました。

試写会に来ていた方からも「本物の役者の映画を観たみたいで良かった。頑張ったね」と激励の言葉も飛び、中高生たちの演技力が広く評価されていることを感じられました。

プロ顔負けの演出力、カメラワーク

今回の作品は音声も撮影も全て学生が担当。補佐として指導監督を務めたのは、映画「壁男」(2007年)や「7/25」(1998年)などを手がけた早川渉。「監督とはいろいろ話し合いをしながら制作を進めたが、みんな積極的で僕もけっこうダメ出しをされました」と語り、監督・坂本さんは「監督とコミュニケーションを取りながら編集をしました。心情表現が一番大変でした」と制作の苦労を語りました。

今後の展開

「茜色クラリネット」は3月2日(日)のゆうばり国際ファンタスティック映画祭で公式上映が決定。3月22日(土)から札幌・シアターキノで公開スタートとなり、その後5月に道内主要都市で公開、8月には東京での公開が予定されています。

この映画について、新聞部・大西役の永井洸伎君は「僕は高校2年生だけど、中学生の役をやりました。まだ大人になりたくないなあと思える映画だと思います」と語り、音声を担当した鈴木智美さんは「大人から子供、子供から大人へのメッセージが込められています。中高生、大人と作った映画です」と語っていました。

地域で作りあげた、琴似発の映画「茜色クラリネット」を是非お楽しみください。

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筆者について

山下恭平

山下恭平

1989年2月17日函館生まれ、札幌育ち。札幌在住のフリーライター。22歳から本格的にフリーライターを始め、最近ではデザインの仕事も。趣味は映画鑑賞。ゾンビ映画、西部劇が大好き。だいたい週に一回が市内の映画館に出没する。