鮭の遡上が間近で見られる!厚田公園キャンプ場の小川で遡上ピーク

【石狩市】9月にもなると鮭の遡上の話題が出てくるのが北海道らしいところです。札幌近郊でも鮭の遡上を見ることができる場所はありますが、今回ご紹介するスポットは、その中でも川べりから、鮭の遡上をすぐ手の届きそうな距離で見ることができる穴場な観察ポイントです。それが、石狩市厚田地区の厚田公園キャンプ場です。

石狩で鮭の遡上といえば、石狩川はもちろんですが、厚田川や浜益川が観察できる場所としては有名です。その一つ、厚田川については、河口付近の市街地にかかる橋などからも見ることはできるのですが、もっと間近で見るなら、支流のひとつである牧佐内川(ぼくさない)がいいでしょう。この河川は、厚田市街地から少し山側に行ったところにある厚田公園キャンプ場内を流れており、そこにも鮭が遡上してきます。

▼牧佐内川

牧佐内川は護岸工事が行われていますが、稚魚の自然放流が行われており、例年9月下旬にもなると、おびただしい数の鮭がふるさとのこの川に遡上してきます。小川であるため、川の水深はとても浅く、場所によっては鮭の身体が水面に出てしまうほど。川岸を歩くことができ、岩と岩の隙間の流れの速いところをバシャバシャと音を立ててのぼっていく鮭の姿をじっくり見ることができます。時に水しぶきがかかってしまうことがあるほど間近で観察できるのが、ここの魅力です。

鮭たちは、流れのゆるやかなところにたくさん集まっており、次の急流をのぼるためタイミングをうかがっています。段差があり流れの速い場所は水しぶきを上げながら一気にのぼっていきます。ところどころには、力尽きた鮭たちが横たわってる姿も。まさに最後の力を振り絞って遡上していく鮭たち。是非一度間近でご覧いただきたいと思います。

地元の方によれば、厚田地区では、鮭の遡上を間近で見ることのできるポイントはここくらいだとか。鮭の遡上を観察できる期間は10月まで続きます。鮭の捕獲は禁止されていますのでご注意を。

厚田公園キャンプ場
石狩市厚田区厚田120 [地図]
※キャンプ場の営業は9月30日まで