旅する

札幌近郊では珍しい 自然豊かな露天風呂―当別「開拓ふくろふ乃湯」

編集部
Written by 編集部

札幌近郊では珍しい 自然豊かな露天風呂―当別「開拓ふくろふ乃湯」

【当別町】札沼線・北海道医療大学駅の隣、石狩金沢駅前に、ひっそりと佇む一軒の日帰り温泉施設がある。「金の沢天然温泉・開拓ふくろふ乃湯」。オープンは2009年と比較的新しい温泉だが、春には桜、秋には紅葉を見ながら、露天風呂でゆったり過ごすことができる、札幌近郊では珍しい温泉だ。今年から管理を引き継いだ二代目湯守・髙野紀康さんに、同温泉の魅力を聞いた。

休業のままではもったいない―2014年、管理を引き継いで復活

同温泉がオープンしたのは、2009年7月15日。当地で温泉をやりたいと考えていた地主と意気投合した札幌の造園業社長が、約10年がかりで造成した。しかしオープンから3年ほど営業した2012年に社長が突然倒れ、休業を余儀なくされた。そこで立ち上がったのが、オープン直後から通い詰めていた札幌市在住の髙野さん。自然の中でシンプルな湯の楽しみ方ができる温泉は、札幌近郊北部では珍しく貴重で、「休業のままではもったいない」と感じたという。

同温泉は約1年半の休業を経た2014年5月に復活した。髙野さんが管理を引き継いだ後も、スタイルは休業前からほとんど変えていない。休業前に来ていた常連さんも営業再開を喜び、再び来てくれるようになっているという。小さな温泉施設だが、温泉ソムリエマスターが常駐する道内でも数少ない温泉施設の一つとなっており、温泉好きの人たちに親しまれている。

▼温泉巡りが好きだという髙野紀康さん。温泉ソムリエマスター・温泉観光実践士の資格も持つ
札幌近郊では珍しい 自然豊かな露天風呂―当別「開拓ふくろふ乃湯」

札幌近郊では貴重!自然の中でゆったり楽しめる美肌の湯

開拓ふくろふ乃湯は、(1)自然に囲まれたロケーションの良さ、(2)ゆったり長く入っていられる湯温、が主な特長。自然に囲まれた同温泉は、人工池と滝、そして背後に森が広がり、5月には桜が咲き誇り、10月には紅葉が楽しめる自然景観が魅力。露天風呂前の池には、10種類以上のトンボが生息していたり、カルガモやカイツブリが子育てのためにやってくることもあり、自然のサイクルが見られる。

札幌近郊では珍しい 自然豊かな露天風呂―当別「開拓ふくろふ乃湯」

男湯と女湯は、偶数日と奇数日で入れ替える。露天風呂は、池が見られ開放感あふれる側と、囲まれた雰囲気の山側とがある。源泉は約25度で、加温・かけ流し。「温泉に長く入ってリラックスしてほしい」という想いから、露天風呂の湯温はぬるめに保っている。

泉質は「ナトリウム・塩化物-炭酸水素塩泉」。pH8.6のアルカリ性の湯は重曹成分が含まれる美肌の湯で、アトピーをはじめ肌の弱い人も安心して入ることができる。

▼池側露天風呂。2つの湯船がある。偶数日に男湯、奇数日に女湯になる
札幌近郊では珍しい 自然豊かな露天風呂―当別「開拓ふくろふ乃湯」
札幌近郊では珍しい 自然豊かな露天風呂―当別「開拓ふくろふ乃湯」

▼山側露天風呂。湯船は一つ。偶数日に女湯、奇数日に男湯になる
札幌近郊では珍しい 自然豊かな露天風呂―当別「開拓ふくろふ乃湯」
札幌近郊では珍しい 自然豊かな露天風呂―当別「開拓ふくろふ乃湯」


そんな温泉に魅了されてきたお客さんは多い。露天風呂で1時間寝たり、離れの休憩所に布団を敷いて休みながら日に2~3回入っていく人もいるのだとか。札幌からの来客も半数以上おり、土日祝日になれば家族連れなど、1日100人が訪れることも。幅広い年齢層に愛される温泉なのだ。

髙野さんは、「このまま大きくせず、『小さい温泉だけど、湯もいいし落ち着くね』といわれる温泉として、ずっと続けていきたい」と話している。札幌の隣町で、自然に囲まれた露天風呂で滝の音を聞きながら、喧騒を忘れてゆっくり時間を過ごしてみては。

▼当別町・新篠津村産の新鮮野菜も販売
札幌近郊では珍しい 自然豊かな露天風呂―当別「開拓ふくろふ乃湯」

▼館内休憩所。無料でコーヒーも飲める。温泉の後はここで本を読みながらゆっくりするのもよし
札幌近郊では珍しい 自然豊かな露天風呂―当別「開拓ふくろふ乃湯」

▼JR石狩金沢駅から直進すれば5分で温泉につく立地の良さ。▼ふくろふ乃湯という名の通り、館内にはふくろうが至る所に置かれる
札幌近郊では珍しい 自然豊かな露天風呂―当別「開拓ふくろふ乃湯」 札幌近郊では珍しい 自然豊かな露天風呂―当別「開拓ふくろふ乃湯」

金の沢天然温泉・開拓ふくろふ乃湯
所在地:当別町金沢157番地7 [地図]、JR札沼線石狩金沢駅下車徒歩5分
営業時間:5月~11月末の12:00(土日祝日は11:00)~21:00(最終受付20:30)、火曜日定休(祝日の場合翌日)
TEL:050-3556-0296
入湯料:大人600円(65歳以上550円)、小人250円、回数券3000円(大人・6枚綴り)
公式ウェブサイト
公式Facebookページ

筆者について

編集部

編集部

北海道ファンマガジン編集部。編集部スタッフが取材執筆した記事や、名前を出さないライターの記事、寄稿記事の掲載の際にもこのアカウントが使われます。