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他の多目的カフェとどう違う?存在感を増す「札幌カフェ」の魅力とは

西岡好史
Written by 西岡好史

他の多目的カフェとどう違う?存在感を増す「札幌カフェ」の魅力とは

JR札幌駅北口からほど近い新しいスタイルの多目的カフェ「SAPPORO CAFE」。 イベントやコワーキングスペースとしての利用も多く、場所がら北海道内はもちろん、道外や 海外からの利用客も多数みうけられる。

そこで働くのはコミュニティーマネージャー眞野悟さん。カフェの中にコミュニティーマネージャーっていったいどんな仕事なの? 興味津々できいてみた。

発想は「ハード」からではなく「ソフト」から

他の多目的カフェとどう違う?存在感を増す「札幌カフェ」の魅力とは2011年11月、札幌駅と北海道大学のちょうど間にオープンした。当初から学生はもちろん、観光客、ノマドワーカーなどに親しまれてきた。そんな中、眞野さんがコミュニティーマネージャーとしてやってきたのが2年前。自身の手腕をいかし、今までの、好感度人間が多く集まる「おしゃれカフェ」から情報発信基地としての「多目的コミュニティーカフェ」へと変貌していった。

今までよりも夜の営業時間をのばして各種イベント・セミナーの開催を積極的に行い、告知のために自身のSNSと絡め情報拡散を充実させていった。またスタートアップのサポートをするためにコワーキングスペースとしての利用を開始。様々な業種の方々が情報交換を頻繁にしてもらうための環境を整備していった。ここまでだとよくある一般的な多目的カフェとあまり変わらないかもと思ってしまうが、そもそもの発想が違うようだ。

「ほかのコミュニティーカフェやコワーキングスペースは空間やスペースを利用してサービスを提供するハードからの発想ですが、サッポロカフェはあくまでも各人の活動・表現・アイデアが基軸。それを体現するための場所。色々な条件をあてはめるとたまたまサッポロカフェがいいよね。という感じでソフトが先行している点は違うと思います」

北海道に定着してもらうための魅力づくり

当初思い描いていたのは、北海道で自由自在に様々なことにチャレンジできる人がたくさん増えていくこと。そのために円滑なコミュニケーションカフェとしての役割をどう担っていくか。

日々変化していく手ごたえは感じている。「ご利用していただく方の層が明らかに広がりましたね。一番は多国籍化してきました。特にアジアの方々が。外国人に限らず、ここに来ると何かおもしろい情報交換ができるんじゃないかという人は間違いなく増えました」。

あらゆる人たちの活動拠点としての役割と北海道で何かをする時の最初の接点として存在感を増してきている。さらに、最近では外からの人が北海道に定着してもらうための魅力づくりに着手している。

「いくら自然が素晴らしく食べ物がおいしくても、いきなり田舎に住むことはむずかしい。北海道を楽しむツール、北海道を感じとれるプロダクトを残していくことが継続性を保ち、結果として定着につながると思います」

確かに、各地域で人を巻き込むプロジェクトや街おこし的な集まりは数多い。しかし、大きく成果のあるジャンプができているかというとそうではない。それはただつながっているだけだからだ。

他の多目的カフェとどう違う?存在感を増す「札幌カフェ」の魅力とは

北海道愛というより特化

取材中、眞野さんから「北海道」というフレーズが多く出てきた。まさに北海道愛に満ちあふれているように感じた。

「それは、愛というより特化しているのかもしれません。単純に自分が生まれ育んだ土地だからです。東京の渋谷に生まれていたら渋谷に特化していたでしょう。特別な理由はなく、本人が歩んだ場所の魅力を伝えたいと思うのは自然なことです」

そんなナチュラルな眞野さんが今 楽しんでいるのが2拠点居住。週末だけ地方で活動しているという。「いくら北海道を発信していくといっても札幌だけではダメ。都会から田舎へ大きく振れることで様々な経験値を積んでいってます」。決してひとつにとどまらない、フラットで温和な表情。そこには地元コミュニティへの確固とした愛着が垣間見えた。

SAPPORO CAFE
札幌市北区北8条西5丁目2-3札幌公務員受験学院ビル [地図]
TEL:011-299-6967
営業時間:平日9:00~22:30、土・日・祝 11:00~18:00
定休日:無休(年末年始を除く)
(カメラマン片山秀樹)

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筆者について

西岡好史

西岡好史

1972年生まれ。札幌市在住。企業等の広報誌などの編集制作のほか
障がい者のための就労体験事業と障がい者就労支援事業所向けにブランディング導入サポート事業を展開。
最近ではインクルーシブデザインセミナーを開催。
北海道の埋もれている魅力を日々探索中。