味わう

札幌菊水のインタラクティブマインドなスープカレー店「SPICE POT!」

西岡好史
Written by 西岡好史

札幌菊水のインタラクティブマインドなスープカレー店「SPICE POT!」

札幌の中心部にほど近い菊水地区の閑静な住宅地にたたずむスープカレー店。オープンは2009年。まもなく6年目をむかえ、オープン当初から地道ながら確実にしっかりとファンを増やしている。

飽きのこない味を追求したド定番のチキンカレー

スープカレーはいまさらこの場で語るほどでもないほど、我々の生活にすっかりなじんでおり、北海道グルメのキラーコンテンツの地位を確立して久しい。お店もたくさん存在し、それぞれがみずからの特徴や個性を味・食材・店舗などに反映し、常連づくりにいそしんでいる。それを消費者は自分のいきつけや穴場スポットとして密かに楽しんだり、あらゆるチャネルで拡散する。そんな中、今回紹介するお店は「SPICE POT!」。

札幌菊水のインタラクティブマインドなスープカレー店「SPICE POT!」

おすすめはド定番のチキンカレー。食材すべてを国内産・北海道産にこだわり、飽きのこない味を追求している。お肉や野菜の旨味や甘味がスープのコクとぶつからない、何度でも味わいたくなる一品に仕上がっている。

ほかにもテマヒマかけてじっくり煮込んだ手ごねハンバーグカレーも甲乙つけがたい味。それ以外のメニューも、本当にどれをとっても間違いないものばかり。店舗の雰囲気や味にあまりこだわりすぎて敷居が高くならないよう気を配っているそうだ。

常連の思い入れがあふれるスープカレーショップ

札幌菊水のインタラクティブマインドなスープカレー店「SPICE POT!」

ここまでだとよくあるおいしいお店という感じだが、ここにはもう一つ大きな特徴がある。 常連さんたちの思い入れがなみなみとあふれているのだ。

ある質問をしよう。「スープカレーのおいしいお店ってどこ?」 この質問にあなたはなんと答えるのか。きっと著名なお店がいくつ挙がるだろう。そんなとき頭に浮かぶお店はすこし自信をもってかつ誇らしげに答えたい。

「SPICE POT!」の常連客は、お気に入りのお店にここをあげるのはもちろん、自分だけの胸にしまいこむ人と、近しい仲間にうちあける人にわかれるだろう。だから同じ日にランチは仕事途中一人で、ディナーは家族で食べにくる、ということが頻繁にあるのではないか。そして店内が忙しいときには喜んで待ち、すすんでテーブルをふいたり食器をさげたり、場合によっては笑顔で後日来店する。

札幌菊水のインタラクティブマインドなスープカレー店「SPICE POT!」 取材中も三世代のご家族が何気なく来店するという、スープカレーのお店では比較的めずらしい光景に遭遇した。しかもけっこうな常連らしい。みんな「SPICE POT!」が好きで、心底永くつづいてほしいと本気で思っていることが伝わってくる。一滴たりとも残したくないという思いでスープを飲みほし、無言で味に太鼓判を押している姿勢がそれを証明している。そしてそれにお店側が真摯に感謝し応えている。

お店そのものに人格があり、店主と常連客の相互作用によってどんどん成長していることが、お互いに肌感覚で伝わっている。だからといって、そういう目にみえない距離感がちょうどいいだけではなく、根底にしっかりと本来のカレーの美味しさを堅持している。そのバランスが実に心地いい。

一度行くと間違いなくいきつけのお店にしたくなる。 そんな場所がみつかった。

curry kitchen SPICE POT!
札幌市白石区菊水6条1丁目6-11
TEL:011-816-4814
営業時間:ランチ 11:00~15:00/ディナー 17:00~22:00(※土・日は通しで営業)
定休日:不定休
駐車場:4~5台
(※撮影 片山英樹)

AirBookmark

筆者について

西岡好史

西岡好史

1972年生まれ。札幌市在住。企業等の広報誌などの編集制作のほか
障がい者のための就労体験事業と障がい者就労支援事業所向けにブランディング導入サポート事業を展開。
最近ではインクルーシブデザインセミナーを開催。
北海道の埋もれている魅力を日々探索中。