北大イチョウ並木を美しくライトアップ!5年目の開催「北大金葉祭」

木々が色づく季節。北海道は夏が終わったかと思うと直ぐに雪が降り始めてしまうほど、秋は極めて短く、うかうかしていると見逃してしまいます。

そんな北海道の短い秋。佳人薄命という言葉もあるとおり、北海道の秋は短いからこその美しさ、はかなさがあります。
そんな北海道の秋を感じられる場所のひとつが北海道大学です。
札幌市内の観光地として1年を通じて多くの方が訪れる北海道大学は紅葉スポットとしても有名です。

メインストリートや各学部の敷地内の木々もとても美しいですが、特に北13条門と呼ばれる門からメインストリートに繋がる東西に伸びる道の銀杏並木は壮観です。大きなカメラを担いで撮影に来る方も多く、なかには自前の椅子を持ってきてスケッチする方の姿もあります。

そんな銀杏並木で5年前から始まったのが夜のライトアップです。
太陽が暮れたあと光に照らされ、昼間とはまた違う表情を見せる紅葉。その様子を見に、実際に行って来ました。

歓声と拍手が沸き起こる点灯の瞬間

ライトアップの開始は18時30分。
行ってみると既に30分以上前から多くの人が待機しています。

最も良い場所でライトアップの瞬間を捉えようと待ち構える方々。
いよいよライトアップ直前。
10秒前からカウントダウン開始です。みんなで声を揃えて数えます。
10、9、8、7、6、5、4、3、2、1……

ライトが点灯した瞬間、歓声と拍手が上がりました。
大きなカメラでべストショットを狙う方、仲睦まじく紅葉を背景に自撮りをするカップル、見たことの無い景色にキャッキャとはしゃぐ子どもとそれを見守る親御さん。

それぞれが思い思いに一時の幻想的な世界を楽しむ空間。

学生たちによるカフェや屋台があり、寒さの厳しいなか、あたたかいものを求める人々で長蛇の列が出来ていました。

学生たちが自主的に行うイベント

こんなに素晴らしく、多くの方が集まるイベントですが、主催、運営は学生たちが自主的に行っているといいます。北大金葉祭というイベントについて、第5代目実行委員代表の北海道大学農学部2年の米岡宏喜さんにお話を聞いてきました。

北大金葉祭は、美しい銀杏並木、そして美しい北海道大学を多くの方に楽しんでもらいたいと始めたイベント。
学生約20名と当日ボランティアが大学事務の方や業者の方のバックアップのもと運営しており、準備は大学の夏休みにあたる8月頃から始めるそうです。

実行委員会の学生はお揃いのスタッフパーカーを着用し、一致団結。
ハロウィンと開催日が重なった今年2016年のコンセプトはまさにハロウィン。


至るところでかわいいカボチャが出迎えてくれます。
年々来場者数も増え、出展も創意工夫を重ね、老若男女問わず、だれが来ても楽しめるイベントを目指しているそうです。

日中には、実験教室や大学のサークルによる演奏会も開かれていました。

初雪も降り、本格的な雪のシーズンを迎える直前の北海道。
寒さが厳しく外に出るのも厭わしくなる季節ですが、是非来年、こんな幻想的な場所に出掛け、紅葉を愛で、そして楽しんでみてはいかがでしょうか。
来年もきっとこの場所は美しく、しかしこれまでとはまた違う表情を見せてくれるはずですよ。

北大金葉祭(2017年以降の開催は未定です)
日程:2016年10月29日(土)、30日(日)10:00~21:00
場所:北海道大学 北13条通り
同時開催:北大カフェプロジェクト
<企画内容>
ライトアップ〈18:30~21:00〉
自然工作体験〈10:00~17:00〉
実験教室〈10:00~17:00〉
屋台出店〈10:00~21:00〉
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