現役農家がシェフ!地元にこだわった「Sunacafe」が砂川市に誕生!

砂川市から上砂川町方面へと向かう道道115号線沿い、砂川高校の側に「Agri kitchen Sunacafe(アグリキッチン スナカフェ)」ができたのは2016年夏のこと。
前を横切るたびに興味が増していったその店を訪ねてみると、出会ったのは現役農家でもある奥山シェフと、地元食材を使った上品な料理。

札幌、旭川といった大きな街に挟まれ、通り過ぎてしまうことの多い砂川の地に、新たな魅力が生まれました。

口コミで広まる、農家が営むカフェ

「Sunacafe」は2016年8月にオープンしたカフェ。オーナーの奥山さんは道内や大阪で料理の修行を積んだ料理人であり、市内で野菜や米を育てている農家でもあります。

元々「地元の食材を使った料理を作りたい」という夢を持っていた奥山さんは、砂川にUターンしてから日々料理の研究に取り組んできました。
地元のイベントでの出店や知人の店への料理提供で手ごたえを掴んだのち、念願だった自分の店のオープンを実現させました。

当初はテイクアウト専門の店とする予定でしたが、農家として「料理を食べてくれるお客さんの様子も見たい」とカフェ形式で営業することに。口コミで徐々に評判が高まり、秋以降からはランチ営業も開始しました。

▼店内はカウンターと小上がりが計12席。ご飯を食べるだけでなく、1人でのんびりと時を過ごすのにもぴったり

地元産の詰まった料理をいただきます!

「Sunacafe」では、砂川市のご当地グルメであるポークチャップをはじめ、ハンバーグやオムライスといった人気の洋食メニュー、パスタやピッツアといった本格的なイタリアンを堪能できます。

どれも、砂川市をはじめ、滝川市や奈井江町といった周辺地域の食材を使うことにこだわっています。「地元産のおいしい食材を食べられるお店にしたい」と奥山さんは話します。

おすすめメニューは「上原ポークのハンバーグ」。地元砂川市の上原ファームの肉を使用しています。トマトソースやセットのパンに使われる米粉や小麦粉はいずれも地元産です。

口にすると、ジューシーな肉と甘酸っぱいトマトソースが絶妙なマッチングについうっとり。それぞれの食材の個性を主張しつつ、互いを活かし合っているように思えます。

▼上原ポークのハンバーグランチ。パンorご飯と飲み物が付いて950円と大変リーズナブル

ピッツァもまた、おすすめメニューの1つ。小さな店で客と料理人の距離が近いからこそ、カウンター席の目の前で調理されていく様子は迫力があり、食べるのがとても楽しみになります。

▼目の前でピザ生地を回転させながら投げる奥山シェフ。ちょっとしたサービスに目を奪われる

▼ピザ窯は北海道初という小ぶりでキュートなタイプを使用。家庭用電源で使える一方で熱伝導が良く、生地がパリパリに焼き上がる

今回いただいたのは「しらすとキャベツのクリームピザのセット(サラダ、飲み物、デザート付で950円)」です。日替わりメニューの「本日のピッツァ」より選びました。
生地は米粉と小麦粉をブレンドしているので、もちもちとした食感が特徴的。しらすは増毛町の市場に出向いて仕入れます。「食材探しの旅が好きなんです」と奥山さん。

▼セットの飲み物には、市のふるさと納税の返礼品にも選ばれたきさらぎ会のトマトジュースが注文できる

▼手書きボードに書かれた「本日のメニュー」のリスト。食材の旬に合わせて日々変わる

「砂川産」の知名度を広めていきたい。

本州での料理経験もある奥山さんは、道産・砂川産の食材は「寒暖差で育てられているので、身が引き締まっていて味が濃い」と言います。

観光で訪れた方はもちろん、地元の方にも「砂川産」の魅力をもっと知ってもらいたい。開店当初からの想いはますます強くなっていくばかりです。

最近では「Sunacafe」を訪れた方の中から「この野菜はどこで手に入れられるの?」と尋ね、食材を買い求める方もいるのだとか。砂川産食材の魅力がSunacafeを発信地として、少しずつ、確実に広まっているのです。

Agri kitchen Sunacafe(アグリキッチン スナカフェ)
所在地:砂川市吉野一条南4-7-14
営業時間:火~金 11:30~21:00 、土・日 11:30~15:30
定休日:月曜日
※営業時間・定休日は季節による変動あり。facebookページで営業時間を確認してからお訪ねください。