ヒツジに囲まれて幸せ!恵庭市「えこりん村」でおとなだけの飼育体験

動物とふれあうことで癒されるし、元気をもらえます。でも、動物禁止のマンションだったり、忙しくて世話ができなかったり、自分で動物を飼うのはなかなか難しいという方も多いはず。

そんな方は休日などを利用して飼育体験をしてみるのはいかがでしょう。普段触れあえない動物たちに触れられるのはもちろん、飼育員さんになれるという貴重な体験もできてしまいます。いったいどんなことをするのか、取材してきました。

本格的な飼育員体験ができる「えこりん村」

今回取材させてもらったのは、恵庭市のテーマパーク「えこりん村」。冬期限定で、羊やアルパカの飼育体験イベントを行っています。その名も「飼育員になる!『おとなだけ』のヒツジ飼育体験」。

このイベントは、ヒツジに手からエサをあげたり、撫でたり、一緒に写真を撮ったりといった、観光目的の飼育員体験ではありません。実際に、えこりん村の飼育員さんがしていることをそのまま、飼育員さんの日常の一部が体験できるプログラムなのです。

▼みどりの牧場でヒツジの飼育体験

実際に何をするのか紹介しておきましょう。

まず、屋内にヒツジを呼び込むのですが、その前にエサの「おから」をセットします。ヒツジは普段牧草やわらなどを食べているのですが、冬の間は栄養補給のために「おから」を与えているのだそうです。

おからのセットができたなら、外にいるヒツジたちを呼びに行きます。その時、ヒツジがケガをしていないか、調子悪そうなヒツジはいないか、などをチェックします。

▼ヒツジの健康状態をチェック

ヒツジたちは毎日することを覚えるので、柵をはずすと誘導しなくても屋内に移動してくれます。

ヒツジは先頭のヒツジの動きに合わせるので、先頭のヒツジさえきちんと移動すればあとは全部のヒツジが同じ行動をしてくれるのだそう。たまに群れを離れるものや、なかなか移動しないものもいるので、そういったヒツジがいたら誘導してあげます。

▼ヒツジたちがおからを食べる

ヒツジたちは屋内に入ったら用意してあったおからを食べはじめます。その間にヒツジの数をチェックします。

数を数え終わったら、再度ヒツジたちの様子を見ます。食べている間は動き回らないので、動いているときには見づらい場所を中心にチェックをします。チェックが終わったら外の放飼場にエサになる牧草を準備します。

▼ヒツジたちが食べる牧草の準備

次にやることは、古い牧草を取り除いて、新しい牧草の準備。たくさんの牧草を準備し、何度も往復する必要があるので重労働です。

牧草のセットが終わったら、屋内にいるヒツジたちを呼び込みます。屋内に呼び込んだときと同じように、先頭のヒツジさえ移動したらあとはついてくるので、間違った方向にいかないか、群れを離れるヒツジがいないか、などを注意しながらヒツジたちを見守ります。

▼間違った方向にヒツジたちがいかないかチェック

元の放飼場に戻ったヒツジたちは、おいしそうに牧草を食べはじめます。その様子を確認し、最後に古い牧草を集めて処分して「飼育員になる!『おとなだけ』のヒツジ飼育体験」は終了しました。

▼新しい牧草を食べるヒツジたち

参加されていた方にお話しを伺うと「ヒツジが大好きで触れあいたかった」「飼育員さんのお仕事を少しでも知りたかった。飼育員さんが丁寧に質問に答えてくださったので勉強になりました」「思った以上にヒツジと触れあえる時間が多く、大好きなヒツジに囲まれて幸せでした」などと大満足な様子でした。

えこりん村では「飼育員になる!『おとなだけ』のヒツジ飼育体験」以外に、「飼育員になる! アルパカ飼育体験」「飼育員になる!『おとなだけ』のアルパカ飼育体験」といった体験イベントも実施しています。イベントが開催される日時や参加人数が決まっていますので、興味のある方はお早めに予約した方がよいでしょう。

ちなみにアルパカの飼育体験では、エサや水の準備、寝床の用意、健康状態のチェック、ブラッシングなどを行います。

▼アルパカを移動して寝床の準備

▼ふわっふわの毛をブラッシング

疲れたら「らくだ軒」でお腹を満たして

えこりん村には、生パスタと窯焼きピザが自慢のファームレストラン「らくだ軒」があります。飼育体験を楽しんで、ぺこぺこになったお腹をきっと満たしてくれるはず。

▼広々とした店内はガラスが大きく開放的で明るい

こうした施設に併設されているレストランだからといって、侮ることなかれ。ここでは本格的なイタリアンが堪能できるのです。

▼手際よく窯でピザ焼くピザ職人

注文するとその場で焼き上げてくれるピザは石窯を使用する本格派。トロトロのチーズにモチモチの生地は、ピザ職人の腕のなせる技です。

▼できたてのマルガリータは生地がもっちもち(税別980円)

いちばん人気は期間限定の「らくだのウィンターセット」。前菜4点盛り、スープ、選べるパスタ、デザートまでついて税別980円はかなりのお値打ちです。

▼大人気の「らくだのウィンターセット」

期間限定の旬の素材を活かしたパスタも人気です。今、提供されているのは「ちぢみほうれん草の春待つ☆パスタ」。パスタはすべて生麺を使用しているので、弾力のある歯ごたえが楽しめます。

▼こちらも人気「ちぢみほうれん草の春待つ☆パスタ」(税別880円)

おいしい料理にお腹も満足。かわいい動物に心も満足。えこりん村で過ごす休日は、きっと「明日からまた頑張ろう!」と思わせてくれる活力を与えてくれるはずです。

えこりん村
所在地:北海道恵庭市牧場277-4
電話:0123-34-7800(平日9時半~17時)
公式サイト
飼育員になる!『おとなだけ』のヒツジ飼育体験
■開催日:2月18日・25日(土)10:00~11:30
■定員:各回 6名
■料金:一般:2,000円/名、年パス会員:1,000/名
■対象年齢:16歳~大人のみ
●子ヒツジの飼育体験ではありません。おとなによる、おとなのための、おとなヒツジの飼育体験です。

飼育員になる! アルパカ飼育体験
■開催日:2月11日~26日の土・日・祝 13:00~14:30
■定員:各回 6名
■料金:一般:2,000円/名 大人・こども同一、年パス会員:1,000/名 大人・こども同一
■対象年齢:8歳~親子で参加OK! ※お子様だけ参加の場合、保護者の方は近くで見学できます。

飼育員になる!『おとなだけ』のアルパカ飼育体験
■開催日:2月19日・26日(日)10:00~11:30
■定員:各回 6名
■料金:一般:2,000円/名、年パス会員:1,000/名
■対象年齢:16歳~大人のみ

共通項
●準備いただくもの:長靴・防寒インナー・帽子・タオル ※作業着(ツナギ等)はこちらで準備しています。
●受付・会場:みどりの牧場
●荒天の場合、中止となることがございます。
●ご予約受付は、体験日前日の17:00まで。