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雪倉庫や凍ったモエレ沼がアートの舞台に!? 創作活動の過程を公開!

編集部
Written by 編集部

雪倉庫や凍ったモエレ沼がアートの舞台に!? 創作活動の過程を公開!

今年、2回目の開催となる札幌国際芸術祭2017(Sapporo International Art Festival 2017 略称:SIAF 2017)。「芸術祭ってなんだ?」をテーマに、「あまちゃん」の音楽でおなじみの大友良英さんがゲストディレクターを務めており、その全貌が少しずつ明らかになってきました。

札幌国際芸術祭2017では、8月6日から10月1日までの期間中、札幌市内各所でさまざまなアート作品の展示やパフォーマンスが行われる予定です。それに先立つ1月26日夜、会場の一つとなるモエレ沼公園では、参加アーティストの梅田哲也さんとさわひらきさんによるフィールド・アクションが公開されました。

梅田さんは、昨年から札幌に複数回滞在し、リサーチをしていく中で出合うさまざまな場所で実験やアクションを展開してきました。

普段は入れない雪倉庫や、凍ったモエレ沼がアートの舞台になった今回のフィールド・アクション。極寒かつ暗闇の中、いったいどのような創作活動が展開されたのでしょうか?

創作活動の過程を公開

雪倉庫や凍ったモエレ沼がアートの舞台に!? 創作活動の過程を公開!

▼モエレ沼公園でのフィールド・アクションの様子
雪倉庫や凍ったモエレ沼がアートの舞台に!? 創作活動の過程を公開!

雪倉庫や凍ったモエレ沼がアートの舞台に!? 創作活動の過程を公開!

気になるその内容ですが、まずは凍ったモエレ沼に穴を空け、そこに照明器具を沈めて光を氷に反射させます。さらには氷の上を歩いたり、氷の上の雪をかいたりして、こうした光景や行動を映像に収めるというものです。

梅田さんは、今回のフィールド・アクションを含む実験や調査から、札幌国際芸術祭2017で新作を発表する予定です。

また、このフィールド・アクションの様子を映像に収めるのが、さわひらきさん。さわさんもこれを基に札幌国際芸術祭2017で新たな映像作品を発表するということです。

1月26日に公開されたのは、あくまでも制作プロセス。ここから作品がどのように育っていくのかは、まだ未知数です。完成した作品は札幌国際芸術祭2017で公開されるので、楽しみに待ちたいところです。

雪倉庫内で貴重なアート体験

この日は梅田さんの別作品も公開されました。

モエレ沼公園ガラスのピラミッドには、雪冷房システムが導入されています。そのシステムに利用されるのが冬の間に積もった雪。その雪を1,735tも貯蔵できる雪倉庫があるのです。

梅田さんが作品の舞台に選んだのは、まさにその雪倉庫の中。ガラスのセードに水をため、そこに照明を沈め、上から水滴を落とします。水滴が落ちる度に生まれる音と波紋の影が空間全体に広がり、来場者は思い思いに雪倉庫を歩きながらその現象を鑑賞しました。

▼倉庫内に一歩入れば異空間が広がる
雪倉庫や凍ったモエレ沼がアートの舞台に!? 創作活動の過程を公開!

今年の8月に開幕する札幌国際芸術祭2017では、宇宙の文化芸術活用を推進するARTSATプロジェクトと札幌市資料館を拠点に継続的な活動を行なっているSIAFラボがコラボレーションし、モエレ沼公園を舞台に、宇宙とモエレ沼公園を繋げる新作を発表します。

このプロジェクトのアーティスティックディレクターを担当する平川紀道さんの作品「datum(データム)」が雪倉庫にて期間限定で展示されます。美しい映像と音響を合わせた作品が雪倉庫の中でどのように展示されるのか楽しみです。

2017冬季アジア札幌大会連携 創造都市発信事業
札幌国際芸術祭2017 アーティスト・プレビュー
平川紀道《datum》
日時:2月16日(木)~19日(日)11:00~17:00(入場は16:30まで)
会場:モエレ沼公園ガラスのピラミッド雪倉庫(札幌市東区モエレ沼公園1-1)
アクセス:地下鉄東豊線「環状通東駅」から北海道中央バス「東69番あいの里教育大駅前」行か「東79番中沼小学校通」行に乗車後、所要時間約25分で「モエレ沼公園東口」下車、後徒歩約15分。
TEL:011-790-1231
モエレ沼公園公式サイト
入場料:無料

アーティストプロフィール

雪倉庫や凍ったモエレ沼がアートの舞台に!? 創作活動の過程を公開!

梅田 哲也(うめだ・てつや)
サイトスペシフィックな体験型のインスタレーションを制作し、幅広く国内外で活躍する。近年の展覧会に 「Double Vision: Contemporary Art from Japan」(モスクワ市近代美術館/ハイファ美術館 2012 年)、「Simple Interactions. Sound Art from Japan」(ロスキレ現代美術館 2011 年)、個展では「See, Look at Observed what Watching is」(ポートランド現代美術協会 (PICA) 2016 年)などがある。劇場の機能にフォーカスした舞台作品や、中心点をもたない合唱のプロジ ェクトなど、現地の人を巻き込んだコラボレーションも手がけ、Theater Spektakel(チューリヒ)、 FUSEBOX(オースティン) など、パフォーマンスのフェスティバルでも数多く作品を発表している。

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さわ ひらき
1977 年石川県生まれ。心象風景や記憶の中にある感覚といった実体のない領域を、映像・立体・平面 などを巧みに操り構成したビデオインスタレーションで表現する。現実にはありえない光景を描きながら、どこか 親しみを感じさせる世界を展示空間に生み出し、見る人の想像力に働きかけるような作品を発表し続けて いる。主な個展に「Under the Box, Beyond the Bounds」(東京オペラシティ アートギャラリー、2014 年)、「Whirl」(神奈川県民ホール、2012 年)、グループ展にリヨン・ビエンナーレ(2013 年)、シドニー・ビエ ンナーレ(2010 年)、アジア・パシフィック・トリエンナーレ(2009 年)など。

札幌国際芸術祭2017(SIAF2017)
開催期間:2017年8月6日~10月1日
公式サイト:http://siaf.jp/
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