動物写真家がオーナー!野鳥観察できる「THE BIRD WATCHING CAFE」

最近ブームのシマエナガ。そのかわいらしい容姿から雪の妖精と言われています。北海道に生息している鳥で、市街地でもその姿を目撃することができます。ただし、雀よりも小さく、動作が速いため、見つけづらい、撮影しづらい鳥としても有名です。

かわいらしいシマエナガをなんとか撮影したいと思った北海道ファンマガジン。いろいろ探してみると千歳にある「THE BIRD WATCING CAFE」という野鳥を観察できるカフェで見られるという話を聞きつけたのでお邪魔してきました。


(上記2枚はシマエナガ。写真提供:嶋田忠氏)

野鳥観察を疑似体験できるカフェ

「THE BIRD WATCING CAFE」は、動物写真家の嶋田忠さんがオーナーを務める野鳥が観察できるカフェです。入口を入るとまず嶋田さんのギャラリー「嶋田忠ネイチャーフォトギャラリー」があり、その奥がカフェになっています。

▼入口のギャラリーでは、嶋田さんの作品を見ることができます

嶋田さんは、アイヌの人が営んでいたドライブイン跡のこの建物を、ギャラリー&カフェにリノベーションしました。一般の人はプロのように寒い中じっくり待って野鳥を撮影するのは難しいものです。そこで、このカフェで疑似体験してほしいという思いから、2014年12月にオープンしたというわけです。

▼自然豊かな立地で、野鳥もたくさん

カフェの外は庭になっていて、餌台が設けてあり、そこにいろいろな野鳥が集まっていました。

▼カウンターから野鳥を眺めたり撮影したり

カフェの外には、野鳥撮影のための小屋があり、窓にはガラスがなく迷彩柄のカーテンが掛けられています。カーテンの隙間からレンズだけを出して野鳥が撮影できるよう工夫されているのです。

▼レンズだけを出して野鳥を撮影する常連さんたち

ここに飛んでくる野鳥は年間を通して80種類以上。冬の方が野鳥撮影には向いているとのこと。雪が溶け、エサが豊富になると野鳥はわざわざ餌台に来ないからです。また、木々が生い茂るため、暖かくなると見つけにくくなるとのことでした。

ちなみに、筆者が訪問した時は、野鳥はたくさん来ていましたが、目的のシマエナガに会うことはできませんでした。お店をまかされているケンプ鮎子さんによると「シマエナガがいちばん来るのは2月ですね。3月になるとほかの野鳥もだんだん少なくなってきます。暖かくなるとエゾリスも来るようになります」とのことでした。

▼ケンプ鮎子さんは嶋田さんの娘さん、ご主人のアーロンさんと

フードも本格的で絶品!

ここで「THE BIRD WATCING CAFE」の人気のメニューを紹介しておきましょう。お食事メニューとデザートメニューはすべてご主人のアーロンさんの手作りです。

厚切りベーコンのホットサンドイッチ

単品とランチセットがあります。パンは柔らかめの食パンと少し固めのクッペから選択可能。ランチセットには、自家製ピクルスとフライドポテトと小さなデザートが付いています。フライドポテトはスープに変更することも可能です。単品600円(税別)、ランチセット850円(税別)

ビスコッティ

イタリアの堅焼きクッキーで、ドライフルーツとナッツをふんだんに使った食べ応えのあるお菓子です。300円(税別)

カプチーノ

カプチーノを飲んで、ほっとひと息。野鳥撮影で冷えた体を温めてくれます。490円(税別)

かわいい野鳥たちをご堪能あれ

残念ながらシマエナガには会うことができませんでしたが、カフェの外にある撮影用の小屋で1時間ほど待機しているうちに、いろいろな野鳥を見ることができました。

ヒヨドリ

アカゲラ

シメ

ヤマガラ

シジュウカラ

アトリ

コゲラ

このように、色や形、表情もさまざまな野鳥を観察していると、野鳥のかわいらしさにすっかり夢中になってしまいました。野鳥に興味がある人はもちろん、自然を満喫したい人、ゆっくりとした時間を過ごしたい人なども、きっと満足できるはずです。アーロンさんの作る絶品のフードもぜひ食べることをおすすめします。

それにしてもシマエナガ。出会えなかったことが悔しくってしかたがありません。またこのカフェを訪れて、必ず撮影するぞと誓ったのでした。

THE BIRD WATCING CAFE
所在地:北海道千歳市蘭越90-26
電話:0123-29-3410
営業時間:4月~9月 10時~17時30分、10月~3月 10時~17時
定休日:火曜日(2017年4月より)
公式サイト