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カツゲン特集編集後記

編集部
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カツゲン特集編集後記

カツゲン特集をご覧いただきありがとうございました。編集部よりカツゲン特集編集についてご紹介します。

 今回、念願のカツゲン特集を実現することができました。今回カツゲン特集をすることになりましたのは、道民に半世紀以上愛飲されてきた、北海道では知名度抜群の乳酸菌飲料でありながら、それに関する詳細な情報が乏しいということにありました。地域限定商品ゆえに、雪印メグミルクによる公式ページや、新製品のニュースリリースも発行されていません。

 当方では、道外の方からカツゲンとは何なのかと問われることが多いため、2004年ごろにカツゲンに関する記事を掲載しました。おかげさまで多くの方にご覧いただき、ウィキペディアに次ぐ検索順位を保ってまいりました。しかし、カツゲンのルーツについて不明瞭な点や疑問点が多く、さらにカツゲン情報を拡充してファンの皆様にお届けすべく、今回の特集に至りました。

 中でもカツゲンのルーツを探ることは特に重要でした。どのように開発され、生産され、販売されてきたのか。こうした点は雪印に直接聞くしかなく、当時の雪印乳業社史や他の文献を紐解いた他、実際に雪印メグミルクへ赴き調査を進めました。現代のソフトカツゲンについても、味のバリエーションが何種類ありいつ発売されてきたのかという情報も気になっておりました。

 調査を進めていくと、ルーツについて公式見解とは別に、当時の開発者による証言があり、両者が食い違うことが判明しました。また、詳細な記録が欠けている時期があることも判明しました。当時の担当者は30歳だったとしても生きていれば90近くになっている、亡くなっている場合が多く、今となっては真相を明かすことができない状況にあります。その関係で、この特集では、調査により知り得た関係する記録すべてを取り上げています。

 現在、若い人たちの間にもカツゲン好きが受け継がれ、北海道からの土産にしたり、道外にいる道産子に送ったりする方も多いソフトカツゲンです。道外に普及すべく活動する若者もいます。今回特集で起用したカツゲン大使もその一人です。雪印メグミルクでカツゲン担当をしている方も若者です。ソフトカツゲンが北海道独自の文化として、長く受け継がれていくことを願ってやみません。

 最後に、今回の編集に当たり、雪印メグミルク株式会社北海道本部、北海道統括本部の担当者の皆様には大変お世話になりました。また、その他、当時を知る方々にも取材に協力いただきましたし、写真・パッケージ・スタジオ提供いただいた方々にもこの場を借りて御礼申し上げます。

カツゲン特集編集後記

企画/編集:PNG Office 北海道ファンマガジン編集部
出演:初代カツゲン大使・こんちゃん、二代目カツゲン大使・脇田唯
取材協力:雪印メグミルク株式会社
スタジオ協力:株式会社スタジオシンク
写真提供:リサイクルショップ&木工房・豆電球(雨竜町)
参考文献
「雪印乳業史 第1巻」1960 雪印乳業株式会社/雪印乳業史編纂委員会
「雪印乳業史 第2巻」1961 雪印乳業株式会社/雪印乳業史編纂委員会
「雪印乳業史 第3巻」1969 雪印乳業株式会社/雪印乳業史編纂委員会
「雪印乳業史 第4巻」1975 雪印乳業株式会社/雪印乳業史編纂委員会
「雪印乳業史 第5巻」1985 雪印乳業株式会社/雪印乳業史編纂委員会
「雪印乳業史 第6巻」1995 雪印乳業株式会社/雪印乳業史編纂委員会
「雪印乳業沿革史」1985/4/30 雪印乳業株式会社/雪印乳業史編纂委員会
「ミルク通信」No.8 S33/12/1 札幌酪農牛乳株式会社
「ミルク通信カツゲン版」No.20 S34/11 ミルク通信編集室発行
「ミルク通信カツゲン版」No.21 S35/2 ミルク通信編集室発行
「なんだ?コレ大事典~カツゲン誕生秘話」インターネットサイト

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