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カツゲンはカラダに良い?実は栄養価が高いカツゲン

編集部
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カツゲンはカラダに良い?実は栄養価が高いカツゲン

ソフトカツゲンは、二大乳酸菌であるブルガリア菌とアシドフィラス菌が豊富なため体にも良いことでも知られています。当初は予期しなかった効果が後になって表れたと担当者は語っています。ソフトカツゲンではなくカツゲンの事例ですが、栄養価についての記録を振り返ります。

 カツゲンの製造方法については別の記事で紹介している通りですが、原料は牛乳です。それにブルガリア菌とアシドフィラス菌を入れて培養しているわけです。

 ブルガリア菌はブルガリアで発見されたので命名されたものです。ブルガリアになぜ長寿が多いのか調べたフランスの細菌学者メチニコフ博士が発見しました。ブルガリア人は民族独特の食物としてカツゲンのような牛乳製品をもっと原始的な形で常食していると言われています。

 一方のアシドフィラス菌は、ブルガリア菌よりもさらに腸の深部に達して活動します。乳児の腸内に自然に生じていて、いろいろな病気の菌類から自然に乳児を守っています。

 これら二つを生きたまま保たせるカツゲンなので、人体に与える保健上の効果は科学的にも明らかであるといえます。例えば、市販されているカツゲンの中に大腸菌をいれてみると、30分でほとんどが死滅し一時間で完全に死滅してしまうことが実験で明らかになっています。

 また、雪印は愛用者の体験によっても効果を確かめてきました。発売から3年後のカツゲン座談会で、愛飲者からは、胃や肝臓が悪いが飲み続けているうち元気になった、動悸が収まり心臓も良くなった、便秘が治り体の調子が良くなった、気管支喘息発作も減った、などの体験談が話されました。人工栄養児の離乳に使っている人もいました。「食前に飲んでいるが良いか」との問いに対して当時の工場長は「薬ではないのでいつでも良いが、胃腸保護という建前なら食前が良い」と回答しています。

 雪印としては、カツゲンの栄養効果を科学的に確信して製造発売したとはいえ、その後製造者も予期しなかった効果も表れてきて、研究のほうが後追い状態だったようです。たとえば、漆かぶれが治ったとか、水虫をカツゲンで全治した例も報告されました。これらは後で効果が判明した数例としています。

カツゲンはカラダに良い?実は栄養価が高いカツゲン

 雪印乳業は1959年7月に厚生省から第2537号をもってカツゲンの特殊栄養食品表示を許可されました。本来の成分はもちろん、特にビタミンCを80mg%強化。大人一日のビタミンC所要量は50mgですが、カツゲン大瓶には64mg、小瓶には32mgのビタミンCが含まれています。薬ではないので多く飲んで大丈夫、一本で足りないということはありませんと同じ工場長は話しました。

 カツゲン発売当初から研究を続け改良をしており、1960年2月からは必須アミノ酸リジンを強化。これは米を食べる日本人に不足がちなもので、それをカツゲンに含めることにしたということです。当時、カツゲン独特の風味や乳酸菌効果などに何ら変化を加えずにリジンを入れることに成功したといいます。

 1956年に発売されたカツゲンは、美味しさだけでなく、栄養価についても高い評価を得ていたことになります。味がソフトになった現在のソフトカツゲンも、当時とは異なるとはいえ、栄養豊かな乳酸菌飲料であることに変わりありません。

カツゲンはカラダに良い?実は栄養価が高いカツゲン

 現在のソフトカツゲンのパッケージによると、種類別名称は「乳酸菌飲料」、無脂乳固形分1.0%、原材料名は、糖類(砂糖・異性化液糖・水飴)・乳製品・安定剤(CMC)・酸味料・香料・カラメル色素。要冷蔵で10度以下で保存し、開封後は賞味期限にかかわらずできるだけ早めに飲むことが指示されています。長期保存はききません。

 栄養成分は180ml当たり、エネルギー97kcal、たんぱく質0.9g、脂質0g、炭水化物23.2g、ナトリウム57mg、カルシウム30mgとなっています。いずれも雪印メグミルク調べです。

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