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カツゲンヒストリー4 紙パックのソフトカツゲンに!

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カツゲンヒストリー4 紙パックのソフトカツゲンに!

現在道内を中心に販売されている雪印メグミルク製造「ソフトカツゲン」。そのカツゲンのルーツを探る第4回目、合理化と、瓶カツゲンから紙パック製ソフトカツゲンへの切り替わりについてです。現在のソフトカツゲンに至る道のりはどのようなものだったのでしょうか。

 雪印乳業は生産の合理化を図ります。1966年4月には、地域によってカツゲン、スノーラック、ソフトヨグール、ヨグールなどで販売していた乳酸飲料姉妹品を、カツゲン以外はスノーラックに統一。新規格品を同年5月から本州全域で発売しました。10月には、北海道と東北の一部で販売されていたカツゲンですが、乳酸菌飲料の将来性や収益性向上のため、カツゲンは北海道のみでの販売としました。

 カツゲン生産工場は札幌・函館・旭川・網走・釧路・北見がありましたが、1974年に旭川工場で製造中止になったのをはじめ、1978年にかけて生産を札幌工場に集約していきました(詳細は下部年表参照)。

ソフトカツゲンに改称、紙パックに

 1978年9月に札幌工場はハスコン充填機一基を新設し、1979年3月1日にカツゲンは紙パック製「ソフトカツゲン」として生産を開始しました。味わいは以前よりソフトに、さっぱりした風味のものに切り替わりました。現在のような誰もががぶがぶ飲めるタイプになったのです。

 ちょうど雪印乳業では紙パック化が進められていた時期でもありました。当初ソフトカツゲンのサイズは500mlの紙パックのみでしたが、1980年代以降1000mlサイズのソフトカツゲンが生産されるようになりました。1983年9月以降、札幌工場ではカツゲンがワンウェイ容器に切り替えられ、同年12月に瓶装ラインを撤去、瓶カツゲンの生産が中止されました。こうした瓶から紙パックへの変更により、流通面でメリットが生まれ、販売数は飛躍的に拡大しました。

カツゲンと名のつく製品が他にも生産された?

 1959年以降多数の新製品を開発した雪印乳業。カツゲンと名のつく製品が他にも生み出されました。たとえば、1961年4月1日には関連商品として「雪印ローヤルカツゲン」を北海道限定発売、60cc丸瓶・キャップ・ポリフードとしました。

 1978年3月2日にはスノーパック500ml入りの「ソフトカツゲン」が北海道で発売されました。1979年3月1日に紙パック「ソフトカツゲン」が生産開始されていますので、それより1年も前に「ソフトカツゲン」という名称が採用されていたことになります。

 1984年10月には、180mlチコパックの「チコソフトカツゲン青りんご」が誕生。記録上初めて果実の味を再現したソフトカツゲンが世に送り出されました。1985年10月に、スノーパック1000ml入りの「ドリンクヨーグルト・ソフトカツゲン」が発売。1989年4月にはスリムパック180ml入り「ソフトカツゲンプレーン(青りんご)」が発売されました。いずれも北海道限定販売でした。

 飲み物だけではありません。雪印時代に一時期販売された「カツゲンゼリー」、ロッテから発売された「カツゲンアイス」がありましたが、現在は販売されていません。また、「カツゲンキャラメル」も関連する雪印パーラーから販売されており、気軽に持っていける土産物として重宝されています。

 雪印関係ではありませんが、2011年夏には、東京都・六本木のバーで、北海道を代表する地域限定飲料であるカツゲンとガラナを用いたカツゲンモヒートとガラナモヒートが、期間限定で提供されたことがあります。カクテルとして用いるのも良いようです。

ソフトカツゲン生産量は横ばい=定着へ

▼現在のパッケージロゴ
カツゲンヒストリー4 紙パックのソフトカツゲンに!

▼1000mlと500mlサイズ
カツゲンヒストリー4 紙パックのソフトカツゲンに!

 そして現在。2003年にメグミルク発足後、ソフトカツゲンはプレーン味の他に、季節ごとに様々な味を製造してきました。現在プレーンは180ml、300ml、500ml、1000mlの4タイプがあります。500mlはコンビニ主体で流通させており、様々なバリエーションの北海道限定の味を誕生させるのもこのタイプです。1000mlはスーパーなどで販売され、人気の味で長い期間販売されるタイプとなっています。

 近年は1日当たり1リットル換算で25000本前後が生産されており、北海道限定販売、宣伝をあまりしない状態でありながら、ほぼ横ばいで推移しています。このことから、北海道においてカツゲン人気が衰えていないことは明らかです。

 このように、カツゲンのルーツを見てきました。詳細な記録がなく不明な点も多くありますが、現在残されている記録や関係者への聞き取り調査で、以上のような流れで現在のソフトカツゲンに至るということが分かります。

カツゲン→ソフトカツゲン時代の年表
1961/04/01 雪印ローヤルカツゲン(60cc瓶)を北海道限定発売
1966/05/01 カツゲンは北海道・東北、スノーラックは本州に区別
1966/10/XX カツゲンは北海道、スノーラックは本州に区別
1968/03/XX 網走工場カツゲン充填機・冠帽機設置
1970/06/XX 網走工場カツゲン試験室棟増築
1972/02/28 札幌工場でカツゲン冠帽機更新
1972/10/XX 全国でスノーラック・カツゲンの特売を実施
1974/05/XX 旭川工場でカツゲン製造中止
1974/06/01 スノーラック65ml紙パックKを道内発売
1975/06/11 道内販売分の北海道牛乳も紙パック化
1976/02/XX 札幌工場で乳酸菌棟老朽化のため新増築
1976/10/01 乳酸菌飲料ローリーエース65mlプラスチック入を道内発売
1977/05/01 北見工場でカツゲン原液製造を廃止し釧路工場に移管
1977/12/31 函館工場でカツゲン製造廃止し札幌に移管
1978/03/02 スノーパック500mlのソフトカツゲンを発売
1978/04/15 網走工場でカツゲン製造廃止し札幌に移管
1978/06/10 釧路工場でカツゲン製造廃止し札幌に移管
1978/09/XX 札幌工場ハスコン充填機一基新設
1979/03/01 札幌工場新充填機で紙パック「ソフトカツゲン」製造開始
1983/09/XX 札幌工場でカツゲン生産をワンウェイ容器に切り替え
1983/12/XX 札幌工場瓶装ライン撤去、瓶生産を中止
1984/10/XX 180mlチコパックのチコソフトカツゲン青りんご道内発売
1985/10/XX スノーパック1Lドリンクヨーグルトソフトカツゲン道内発売
1989/04/XX 180mlスリムパックソフトカツゲンプレーン(青りんご)道内発売
2003/01/01 日本ミルクコミュニティ(メグミルク)発足
2005/12/08 日本ミルクコミュニティ札幌工場内に勝源神社設置
2009/10/01 雪印メグミルク設立

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