100年以上の歴史を誇る!オレンジ色の炭酸「リボンナポリン」って何?

 北海道限定の炭酸飲料といえば、代表的なのは言うまでもなく ガラナ ですが、忘れてはならない人気炭酸飲料の代表格の一つに、「リボンナポリン」もあります。よく「リボンナポリン」の原料には虫が入っている、と噂されますが、本当はどうなのでしょうか。今回は「北海道限定リボンナポリン」の秘密に迫ります。

リボンナポリンって?

 リボンナポリンは、サッポロホールディングスのサッポロ飲料株式会社が販売する北海道限定炭酸飲料です。サイダーなのですが、色はオレンジ色。サイズはペットボトル500mlと1.5Lのほか缶入りのものもあります。

 パッケージは「Ribbon NAPOLIN」と、オレンジ色に白抜きの文字で書かれています。シャンパン・オレンジをイメージしているようで、なるほど炭酸は強めです(オレンジ味はしませんがオレンジ風味です)。道民に根強く支持され続ける、”不滅(?)の炭酸飲料”です。

 一方、似たような製品に「リボンシトロン」があります。こちらのほうはサッポロビール(当時の大日本麦酒)が発売し、現在でも全国販売されているロングセラーのレモン風味サイダーで、中身の色は透明です。

 「シトロン(現在のリボンシトロン)」は1909年発売、「リボンナポリン」は1911年5月23日発売です。リボンシトロンは、発売当時「シトロン」でしたが、後に「リボン」を冠されるようになりました。2016年には「リボンナポリンの日」が一般社団法人 日本記念日協会の記念日として正式登録されました。

※補足:リボンという名称は社内募集で決定された。当時の流行であったリボンをつけ、高級イメージを作り出そうとした。

2011年、道内外の方を対象にリボンナポリンを飲んだことがあるかアンケート調査を実施しました。結果は道民の97%が飲んだことがあると回答、道外でも半数が飲んだことがあると回答しています。詳細はこちらから。

リボンナポリンといえばオレンジ!

 ナポリン。色が同じ事からナポリタンと勘違いしてしまったり、ギャグでそう言ってみたり。でもそれ正解です。命名の由来は、色が似通ったオレンジ色という理由でナポリタンから、さらにそれを縮めて「ナポリン」となったようです。

 「リボンナポリン」の主な原材料名は、糖類、ラック色素、酸味料、香料、食塩です。甘い飲み物なのですが、炭酸飲料としては珍しく食塩も使われていることがわかります。道民は塩分補給として愛飲してきました。

“虫”が使われている?という噂の真相!

 道民の間では、ナポリンには虫のエキスが入っているとよく噂されます。サッポロ飲料公式回答によると、鮮やかなオレンジ色の色素には「コチニール色素」が使われています。コチニール色素とはなんぞや?というと、特定のサボテンに寄生している、中南米原産のカイガラムシ科エンジムシから抽出し、製造した天然色素。

 ぎくっ!?……とお思いでしょうか。しかしコチニール色素という色素は、FAO(国連食品農業機関)及びWHO(世界保健機関)にて高い安全性が認められ、各国で使用が許可されている色素です。

 現在では清涼飲料水、菓子類、ハムやソーセージといった食品、口紅、衣服などで幅広く使われているものなのでご安心を。インカ帝国時代から使用されているという歴史もあります。ラック色素は、厳密には違いますが同じようなものです。

※補足:もうひとつの北海道限定品。2005年春にはリボンシトロン及びナポリンのファイターズ応援ボトルが発売されています。こちらももちろん北海道限定。

 道内ではスーパー、コンビニなどいたるところでガラナと同様よく見かける炭酸飲料「リボンナポリン」。北海道民だけの経験ですので、いっぱい飲みましょう。「リボンナポリン1ケース 24本入り」のご購入はこちらから。