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街中のベンチでケーキを食べるって?移住者が街中で驚いた道民あるある

私事ですが、筆者は数年前に大阪から札幌へと引っ越してきて、さまざまなカルチャーショックを体験しました。大阪府民と北海道民では、ものの考え方や感じ方に、かなりの違いがあります。もちろん文化も習慣も大きく異なることは言わずもがなです。今回は、大阪人気質が未だに抜けない筆者が、街中で見た北海道民あるあるをお届けします。

ベンチの数が多く、しかも必ず座っている人が

札幌市内、特に街中を歩いていて感じるのが、とにかくベンチの数が多いということです。チカホ(札幌駅前通地下歩行空間)ひとつ取っても、至る所にベンチや椅子、広い空間ならテーブルまで設置されています。

街中のベンチでケーキを食べるって?移住者が街中で驚いた道民あるある

驚くべきは、こんなにたくさんベンチがあるのに、そのほとんどが座る人で埋まっているという事実。せっかちな大阪人にとって、ベンチに座ってまったりと時を過ごすなんて、そうそうないことです。ベンチの数も札幌市内より圧倒的に少ない気がします。

さて、ベンチに座っている札幌市民は、一体何をしているのでしょうか。スマホを触ったり、本を読んだり、音楽を聴いたり、それぞれに思い思いの時を過ごしているようですが、中でも多いのが、何かを食べている人。

街中のベンチでケーキを食べるって?移住者が街中で驚いた道民あるある

これも実は大阪市内ではほとんど見ない光景です。百歩譲って、パンやおにぎりならまだ理解できるのですが、中には堂々とお弁当を膝の上に開いて食べている人もいて、本当に驚かされます。そのことを知人の北海道民に伝えると、
「私は買ってきたケーキをベンチで食べることもあるよ」
という、まさかの上を行く発言。ベンチに座ってケーキの箱を開け、その場で食べるためのスプーンまで常備しているのだとか。恐るべし。

「恥ずかしい」という感覚と、道民特有の優しさ

そんなことをして恥ずかしくないのかと問うと、何を言ってるのか理解できないという顔で、恥ずかしくないと言います。では北海道民は厚顔無恥なのかというと決してそういうわけではなく、あるシーンでは極端に「恥ずかしい」という感情を出すのです。

たとえば、冬の札幌は歩道がツルツル路面となり、滑ったりこけたりする人をよく見かけます。ある日、たくさんの人が行き交う街中で、派手に転んだ筆者。大阪なら、あちらこちらから人がわらわら集まってきて、
「大丈夫か、にぃちゃん?」
「ケガせぇへんかったか?」
などと声をかけられるところです。ところが、札幌ではみんな素通りしていくのです。

街中のベンチでケーキを食べるって?移住者が街中で驚いた道民あるある

後日、再び知人の北海道民に「北海道の人は冷たい!」と訴えかけると、それがむしろ優しさなのだと、意外な答えが返ってきました。
「転んだ人は恥ずかしいだろうから、なるべく見ないように何事もなかったように通り過ぎてあげるのが優しさ」

「恥ずかしい」という相手の気持ちを汲んでの、あえての素通りだったというわけです。大阪人としては、恥ずかしいからこそ周りも巻き込んで笑い飛ばしてしまいたいところ。何事もなかったように振る舞われては、余計に恥ずかしい思いが募るのですが、この感覚の違い、面白いですね。

筆者について

石簾マサ

石簾マサ

すべてのしがらみを捨て札幌で永住するぞ……と移住してきた50代のおっさんライター。札幌楽し~い。移住者が見た札幌の楽しさ・良さを伝えていければ……と思っております。【編集部専属ライター】